欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

江戸時代、『ボロボロ長屋』なんて無かった!

2013年12月15日 09時10分27秒 | 建築のうんちく



『ボロボロ長屋で、雨漏りする落語は嘘!』



江戸時代、築3年以上の「長屋」は、ほとんどありませんでした。

なぜならば、「火災」が多かったからです!



どうせ、燃えてしまうなら、「ペラペラで安っぽい」方が良い訳です。



だから、当時の「長屋」は、一所帯分のスペースを建設する「資材」が、

「大八車」に、全て、乗ってしまう位、ペラペラの建物でした。



「大八車」に乗る荷物の量が、少し分かりにくいと思いますので、

もう少し、わかり易く説明すると、

「今の軽トラックに乗る荷物の量より、少ない資材です!」



それが、今は、どうでしょうか?



何と、4人家族が暮らす住宅の、「総資材重量」が80トンにもなります。



…これだけの「資材」を使って家を建てても、阪神大震災の様な「大地震」

で、建て替えなければならない程の、損傷を受ける訳です。



…だったらば、最初から、「江戸時代の長屋」みたいに、ペラペラの家を

建設した方が、賢いかもしれません。



日本は、地震国ですから、「家は財産ではない!」と、考えるべきです。

また、建設資材の点からも、贅沢過ぎます。


もっと、江戸時代の庶民の様に、「質素」で「堅実」である必要が、ある

かも知れません。




…江戸時代は、「火災」が多いから、経済が豊かだったと言う指摘もあり

ます。

当時の「大工」は、忙しくて、あちこちの「現場」を飛び回って居た様です。



『火事で燃えちまったら、また、建てればいいじゃねえか! 馬鹿やろう!』

みたいな、威勢の良い「江戸の匠」の声が聞こえて来そうですね。




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