「矢来町」と呼ばれた師匠、古今亭志ん朝。
落語の世界では、その噺家の住んでいる場所が通称として呼ばれることも多く、「黒門町(8文楽)」、「稲荷町(彦六)」、「目白(5小さん)」「高田馬場(小三治)」「田端(三木助)」「真金町(歌丸)」などと並んで、
志ん朝師匠は「矢来町の師匠」などと生前は呼ばれていました。
矢来亭と呼ばれる豪邸は、主を喪って20年以上経ちますが、その凛とした佇まいは、生前の師匠を彷彿とさせています。
なお、すぐ近所には同じ時代に高座を賑やかした林家三平の娘である海老名美どりと峰竜太夫妻の豪邸もあります。