野見宿禰神社

2016年09月29日 | 東京のお散歩
両国国技館から東へ700mほど上った、北斎通りの南側に
相撲の始祖とされる野見宿禰を祀った野見宿禰神社が鎮座しています。

野見宿禰は、天穂日命の子孫で、12代出雲国造である鵜濡渟の子とされています。

垂仁天皇の命により當麻蹴速と角力をとるために都へ召喚され
その角力に勝ったことから當麻の地を与えられるとともに天皇に仕え、
のちに殉死に代わる埴輪の制を考えたことから土師臣の姓を賜ったとされています。

土師氏はのちに菅原姓に改めた家があり、そこから五条家に分かれたことから
五条家を野見宿禰の子孫として、相撲司家となりました。

野見宿禰神社は明治十七(1884)年に、初代高砂浦五郎によって
弘前藩津軽家上屋敷の跡地に創建されました。

現在の社殿は昭和二十八年に再建されたものです。
境内には常ノ花(31代横綱)が奉納した御手洗石や
歴代横綱の碑2基(1基は明石志賀之助から46代朝潮太郎まで、
もう1基が柏戸剛以降)がありますが、一般に参詣することはできず
外からみるだけとなってしまいます。

公益財団法人日本相撲協会が管理していますが、
前述のように野見宿禰が出雲国造の出であることから、
祭祀は出雲大社教東京分嗣の神職が執り行っているそうです。

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