明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


『虎渓三笑図』の慧遠法師は送っていった友人と話に夢中になり、気が付いたら超えないと決めていた虎渓の石橋を超えていた。何故気が付いたかというと、一説によると虎の一声だったという。 もともと、浮世絵、日本画の自由さを取り入れたいと思った訳で、日本画風の作品を作るのが目的ではない、私の人形が陰影を取ったらたまたま日本画調になったに過ぎない。なので輪郭線は描かないのはもちろんだが、昨日書いた山水風景のように、受け入れられないことも結構ある。改めて〝人形は顔が命です”の人形制作者が自ら撮影するという、今までもそうだった、といえばそうだが、モチーフがどうあろうと、そこが一番肝心だ、と改めて思う今日この頃である。 自分の作る物により自分を知る。結局、それの繰り返しである。特に他人との比較を一才しないので、作ることがなかったら、どうやって自分を知ることができただろう?



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