明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



富を掻き集めるといわれる三足の蛙を肩に乗せる蝦蟇仙人。こういうモチーフは何かとラッキーアイテムが登場する。丁度売っていた桃も持たせた。 何故かカエル顔にしてしまった蝦蟇仙人、夜中にモニターに向かっていると、今地球上でこんなことをしているのは私だけだろう、と、えもいわれぬ暖かい気持ちに満たされる。おそらく社会人が家族に囲まれた団欒の気分のような感じではないか?逆に私がそんな状況に陥ったとしたら辛くて耐えられない。社会人が夜中に蝦蟇仙人を作るぐらいの苦痛となろう。   モニターを撮影してアップしてみたが、描いたように見えるが、実際のモニターでは、明らかに立体だと判る。下手をすると千年以上前の神仙世界を描こうとするなら、現代の術といえるデジタル術なければ描きようがないだろう。2000年にオイルプリントを発表した時に、人は見た事がないものに出会うと黙ってしまうものだと実感した。成分、出自を知りたがり、それによりようやく目に灯り始める。あの体験はトラウマ一歩手前の体験であった。なので何が良いといって、大雑把にいえば、今の手法はデジタルと言いながら、撮って切って貼るだけなので、技術的なことはほとんど聞かれない。旅路の旗がそんな手法だ、というのが何よりである。



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