明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



鑑賞するならともかく、山水風景を作ることになり、古典的絵画に対して居心地の悪さが拭えず。あくまで写真作品としてして行こう、と思ったのは、これは全く素人考えだが、古典絵画に視点がいくつもあるようなところがどうも居心地が悪い。 写真を撮り始めた初期の頃から、あらかじめ被写体にパースを付けて制作し、それをさらに広角レンズで撮影したりしていた。例によって被写体制作と撮影の二刀流ならではの手法であり、ならではの効果があった。しかしそれは視点はここ、と決めた上での話である。東洋絵画は視点においても自由である。絵巻などは視点が移動する前提であろう。理論的なことは良く判らないが、適当なことを言ってみると、古典絵画の自由さを、といっては見たものの、私の必要な自由は、陰影がなければそれで得られる類の物らしい。逆にいえば、古典絵画とは違う、人物像を立体化で作って写真に撮った、としか言えない物になりはしないだろうか?やってみないと判らないが、私の迷いはこれで全てなくなった。テロ事件が起こった本日。



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