永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

絵を描く源泉

2014-11-07 08:54:30 | 日記・エッセイ・コラム
孫から絵手紙が送ってきた。ぼくとおくさんが散歩しているところを絵にしたらしい。おくさんはそれらしく描いていて表現している。ぼくを描いている表現は毛髪がゆたかに逆立っている。ぼくの髪は絵のようにはゆたかではない。電話で孫にぼくの頭の髪のことをたずねてみると、「おじいが孫悟空になっているところだよ」。なるほどこどもの表現は自由自在に思ったことを素直に描いていると思った。しかも、大胆な構図で画面に迫力がある。
ぼくはというと、このところまったく絵を描いていない。ぼくは絵で表現するということは、じぶんの中にある不透明な部分をさがしてそれを絵にすることだと思っている。いわば自分探しといったとろか。わかっている自分を表現することはあまりおもしろくない。描写は目に見える対象をデッサンすることが基本というが、見えないことをこころの奥底で描写することのほうががわくわくしてきておもしろい。いがいとひとは対象物をかたちとして見て脳に残像させることはできるものだ。じぶんのこころの中でまだ見たことのないイメージのかたちを描くことは想像して描くということだから、これはアートそのものだ。こどもの自由に描く絵は限りなくアートである。