ラムネ。〈C〉著作権:永野宏三・ひろみプロ
子どものころ、自分の回りにあるもの何にでもに宇宙感を持ちました。今でも興味のあるものを蒐集して、物のかたち成り立ちを手にしていろいろ空想する癖があるので、そのことはそんなに変わってはいないとおもいます。
ラムネ。いま市販されているラムネ瓶はプスチック製のものになっていて、昔のガラスでできたものとは違いあまり愛着感を持つことができません。
ガラスでできた瓶の中のラムネ玉はラムネを呑む時にはちょっとしたテクニックが要って、瓶に口をつけて上に持っていくとラムネ玉で塞がってしまい、一気飲みができません。そこは舌でちょいとラムネ玉を押し上げ、瓶の淵の隙間からラムネを飲むのにある種の宇宙感を持ったものです。
今ではいろんな清涼水がありますが、単純に炭酸と砂糖を混ぜたラムネがやはりぼくの清涼水です。