永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

異文化。

2008-08-11 14:41:51 | 日記・エッセイ・コラム
あまりにも暑いので暑気払いに温泉に行く。海かプールにでも思ったが、泳ぐ間はいいが、帰りにまた暑さが増すので温泉にする。ある温泉場で、入浴の準備をしていると外国人が入ってきて服を脱ぎ海水パンツを履きだした。その格好で浴場に向っていると温泉場の係員の人がその格好ではだめです。パンツを脱いでお入りくださいと指示しているが、外国人はそのままウロウロしている。どうやら、パンツを履いたままの入浴はいけないとは理解したようだが、パンツを脱ぐのが嫌なようだ。顔は憮然としている。僕の元来、世話好きの性格が出てきたので、その外国人に声をかけてみる。イタリアから一人旅で来ている学生だそうで、日本の温泉に一度入ってみたかったのでので思い切って温泉に来たそうだ。イタリアも温泉はあるがみんなと裸で入浴する習慣はないと言う。(この状況は英語でスラスラ話しているように見えるでしょうが、僕は相手の話す言葉の端々から言っていることを理解し、身ぶり手ぶりと知っている限りの英語の単語を言うだけ)日本は公衆衛生法があるので、公衆浴場では衣類を着て入ることはできないと説明する。その外国人はスッポンポンでは恥ずかしいと言う。僕は「だったら、手拭いで前を隠せ」と言ったら、「後ろが丸見えだから嫌だ」と言うので、「後ろは手の平を拡げて、その手で隠せ」と説得したら、何とかお風呂に入った。湯舟でも思いつめたような顔で入っている。「どこの国でもそこのお国の習慣があるだろう、ここは日本だから、ここの習慣に馴染まないと日本のことがわからんよ」と言ったら、「それはそうだ」と納得した。お風呂から上がり着替えているとその外国人も上がってきて、世話になったのでビールを奢るというので、僕は帰る時間で電車に間に合わないので帰ると言い、気を遣うなと言葉を返したら、「ありがとう」と笑顔を見せた。でも、湯舟の日本人はほとんどの人が前を隠さず、ナニを見せたまま浴場内をウロウロしていました。因みに僕は子どものころから、親父から大衆浴場に入る時は前を隠せと躾られていましたから、オープンでは入れません。