凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

これだけは書いておかないと気持ちが。

2008年11月25日 | 雑記
いろいろと書きましたが、セイウンアレース号および関係者の皆様には、心よりお悔やみ申し上げます。

本当に、事故があって良いことなんてないはずなんです。

また、武騎手・小原騎手・中村騎手の早い回復・復帰、心よりお待ち申し上げます。

手綱が絆。

2008年11月25日 | 雑記
豊ちゃん、すまん。
ホントーに、すまん。
競馬ファンたるモノ、これを喜んではイカンコトは重々解っている。

しかし…

「やったー!!!」
(海外ドラマ「HERO」ばりに)

『メイショウサムソン、武豊負傷により、ジャパンカップ鞍上に石橋 守』
黄金コンビ復活です。

これをうちの職場の「競馬好きおじさん」に言ったところ、
「武じゃないなら買えない」と。

…ひさびさに競馬で人の意見を真っ向から否定しました。
「サムソン四冠のうち三冠は石橋ですよ、武は秋天以外勝てるレースまで落としてるじゃないですか。
どっちが良いかなんて考えるまでもないでしょ」と。

これもポリシーに反してるんですが…


それはともかく。
今回のネタ。
『バロンドリロンド(原作/北沢未也 作画/梶川卓郎)』
最終・6巻でございます。

えー、前巻にて、真子とバロンの「崖っぷちコンビ」、最大の「崖っぷち」を迎えました。
馬主の破産によって所有者はイギリスの名門ワイト家に。それと同時に「引退・種牡馬入り」を宣告されたバロンドリロンド。
食い下がる真子。
しかして撤回ならず。
結果、神戸新聞杯でライバル・オスカークラッシュ(天ちゃん)に挑むことだけが許されます。

迎えた当日。
最後の直線。
道中、鞭を落としてしまった真子は、手綱で追うことしかできない。
しかし、展開はバロンとクラッシュの一騎討ち。
必死で手綱をしごいたその瞬間、バロンの気配が――。

てなとこで終わってましたが、今回は、その後の「崖っぷち」。

激闘の末競り勝った神戸新聞杯から約一年。

真子はそれなりに「中堅ジョッキー」に。
しかし、頭の片隅には常にバロンがいて、彼とGIを獲る夢を忘れられない。

一方のバロンは、ワイト家で悠々自適の種牡馬生活、…と思いきや…

GIジョッキーになる夢を追うため、真子はバロンに逢ってケジメをつけようと、単身イギリスのワイト家へ。

しかし、そこには…
サラブレットとしての生き方全てを否定して、すっかり「ヒッキー(引きこもり)」になってしまったバロンがいた――

てなわけで、こういう「マイナス思考の崖っぷち状態」から、最終章が始まります。

さてさて、一人と一頭はまたまた崖っぷちから這い上がって夢へ向かえるのか?
そして、ライバル・天ちゃんとの再戦は?


まあ、最終話については連載時に読んでしまいましたんでね、読み返す感じで味わったんですが…

そこまでの経緯は、なんだか映画「シービスケット」を思わせるような「んなアホな、でもあったら面白いな」でした。

現実はこんなにドラマティックではないけれど。


話を戻しますと。
サムソンに来年はありません。
去年、定年により瀬戸口厩舎が解散し、高橋厩舎に移った後に「凱旋門へ挑戦」表明。
馬インフルで見送りとなって、秋は武騎手の手綱。
そして、今年の段階で、「凱旋門挑戦ののち、来年は種牡馬へ」というプラン発表。
社台入りですよ、しかも。
サンデーサイレンスで大帝国となった社台が、なんで流行らない上に敵とも言えるオペラハウス産駒に手を出すか?

さっぱりわかりませんでしたが、それ以上に――

何故、絆を断ち切るようなことをするのか。

サラブレットとは、そこまで「商品」なのかよ、と。

その後のサムソンの走りは、なんだかもがいているようで、悲しいモノがありました。


決して誰よりも強いわけでも速いわけでもない彼が、勝つ為の武器にしていたモノ。
私は「ジョッキーとの信頼関係」だと思ってます。


ジャパンカップでの「黄金コンビ復活」。
申し訳ないけど、私はかなり楽しみにしてます。

勝ち負けじゃなく。

サラブレットとして「生きた走り」をもう一度。

さながら、「真子とバロン」のように。