凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

・・・・ああ、何度観ても。

2006年05月05日 | 映画
「とびきり美人」てな訳ではないけれど、この映画の彼女は可愛い。

結論から先書いてどーするつもりだ?

ってなわけで、今回は映画。・・・・しかも、すでに17年前。
あれ?
てぇことは・・・・彼女、今何歳でしょーかね。
・・・・あんまり考えんとこう。
えー、戻しますと、

「恋人たちの予感」。

えー、ワタクシ、結構ですね、「NYコメディ」って好きなんですよ。
ウディ・アレン監督作品なんか、かなり観ました。
モノクロ時代のNYコメディの名作、ジャック・レモンの「アパートの鍵貸します」なんてぇのも好き。
リチャード・ドレイファスとサリー・フィールドの「バディ・システム」なんてぇ佳作もありました。

ここらへんに共通して言えるのは、「NYの『オトナコドモ達の、気取っているけど情けなくって、結構一生懸命な』恋愛喜劇」てなトコでしょうかね。

・・・・現実的にはねぇ、情けないのは腹立つ方なんですよ。
でも、映画だと大丈夫。
むしろ、「カッコいいけどナルシーな」方にムカついてきますね、映画だと。
あと、妙にあっけらかんとした「ハリウッド映画」。
あれもダメ。
まー、生理的にうけつけないんでしょーね、ホント。

ずれるずれる。

話戻しまして。

えー、21世紀にはまだ10年以上あった、「1989年」製作。
監督がロブ・ライナー
スティーブン・キング原作の「ミザリー」なんてぇコワイ映画を作る一方で、「ア・フュー・グッドメン」なんてぇ社会派作品も作ってますが・・・・実のところ、「NYコメディ」作品が多い方。不思議な方ですな。

音楽がハリー・コニックJr
当時は「ジャズ界の氷川きよし」的扱いをされていた、新星。・・・・いや、実力もありましたよ、ホント。ワタシ、当時この映画のサントラ盤も買いましたけどね、スタンダードジャズをうまーい具合に「小洒落た」感じに仕上げてまして、一枚のアルバムとして充分楽しめました。

そして、主役。
男性の方が、ビリー・クリスタル
この作品のほかには「ランニング・スケアード/夢見て走れ」なんていうコメディタッチの刑事モノや、「シティ・スリッカーズ」という、やはりコメディ映画に出ていましたけど・・・・たしか、元々はスタンダップ・コメディアンだったんじゃないかな・・・・と。

で、女性。
メグ・ライアン
・・・・ワタシなんぞが語るより、世間一般の方々の方が詳しい気がします。
20世紀末~21世紀にかけての「コメディ映画の女王」ですな。
どーんなに美人でも、彼女には敵わないつう勢いでしたわ、ホントに。
いまでもタマにね、某スーパーチェーンのCMとかに出てらっしゃる。
扱い的に、「山○智子」さんとね、一緒なんじゃないですかね。
しかし、・・・・彼女がその地位・・・・というか、「映画界での位置取り」を確かにしたってぇのは、この映画がキッカケだったと思います。
その後の「めぐり逢えたら」とか「ユー・ガット・メール」とか、・・・・要するに「彼女を主役に据えたくて」作った観がありますんでね。
でもね、ワタシとしては、「メグ・ライアン」つうたら、「恋人たちの予感」なんですな。

ストーリーはですね、なんてコトないんです。
偶然NYへ上京(?)した二人の若い男女。お互い第一印象は最悪。
その6年後、再びNY空港で再会した時も、最悪。
そして、5年後。
やはりNYの本屋で2度目の再会をした時は、お互いパートナーと別れたばっかり、というのも手伝って、意気投合。・・・・「恋人」ではなく、「親友」となります。
それから1年ほどの「友達」→「恋人」、そして「結婚」までの、どこにでもありそうなエピソードを、コミカルに描いております。
要するにですね、某8CHの「月9」なる枠のドラマってぇのは、ここいら辺の「焼き直し」がやたらと多いんです。

ほんと、なんてことないんです、内容としては。
ただ、随所にちりばめられた、「クスっ」程度の笑いが、なかなか洒落ている・・・・という。
ただですね、この二人のやり取りってぇのが、「恋人同士」だったら「ただのバカップル」なんですけどね、「友達」だから、面白いんですよ。
・・・・なんでそこまで楽しそうなの?と。
で、メグ・ライアンの「はしゃぎっぷり」というか「はじけっぷり」つうのが、ナカナカ良い。
これね、日本のドラマじゃ、再現したくてもできないんです。
文化が違うから。
日本には「無害で微笑ましいバカ」と「有害で迷惑なバカ」の境界線がありません。
だからね、再現できません。
日本でやると後者にしかならないからです。
アメリカの、しかもNYという土壌でないと成立しないんです、感覚的に。
・・・だからこそ、良いんですよ、この映画。
なんか、褒めてるんだかケナシてるんだか、わからないよーなことになってますが。

えーとですね、「何度観ても」ってぇのはですね、・・・・・多分ワタシ、この映画30回くらい観てるんですよ。
ビデオで。
作品自体の長さが、大体80分くらいなんです。・・・・まぁ、映画としては短い方。
でね、内容的に「飛ばすと内容が解らない」ってぇモンじゃない。
つうことは、「ながら」で流し観するのに最適なんです。
後半の30分くらいだけ観りゃ、毎度同じ感動を得られる・・・・そんな感じです。
いや、30回も観りゃ、そんなモンですよ、ホント。
逆に言うと、「たまーに観直しても飽きない」シロモノ。ストレス溜まらないし。

ただですね、一個だけ注文があるとすれば、ですね。
この映画の「邦題」をつけた方・・・・これはどーかと思いますよ。
今の映画と比べるのもナンですが、「恋人たちの予感」と「私の頭の中の消しゴム」って、タイトルだけ見て、どっちが「コメディ」だって言われたら・・・・。
どー考えても、後者でしょ。
ちょっとね、内容的には「合ってなくも無い」けどね、映画の雰囲気とはそぐわないですよ。
良いんですよ、「ハリーとサリーの『おもろい夫婦』」ぐらいで。