凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

ファイナル・・・ですって、本当に。

2012年09月24日 | 映画
えー、引き続いて、映画。

「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」

主演:織田裕二
共演:柳葉敏郎 深津絵里 ユースケ・サンタマリア 伊藤淳史 内田有紀 小泉孝太郎
   北村総一朗 小野武彦 斉藤 暁 佐戸井けん太 小林すすむ 甲本雅裕 遠山俊也
   川野直輝 滝藤賢一 津嘉山正種 大和田伸也 大杉 漣 香取慎吾
   水野美紀 真矢みき 筧 利夫
   小栗 旬
脚本:君塚良一
監督:本広克行
(敬称略)


…つうか、もう、とりあえず、あらすじ紹介とかしなくて良いかな、と。
今まで「踊る~」を観てきた人は、観てください。なんせ、「FINAL」ですから。
いまさら、「FINALだけ観よう」てぇ人もいないでしょう。
そして、改めて思ったのは、
「私は『踊る~』という作品がどのドラマよりも好き」てぇわけではなく、フリークにはほど遠い、という…。

要するに、おそらくはさほど「詳しくない」ので「語るとボロがでそう」という…。

いや、面白かったですよ、作品として。
なんつうんですか、「MOVIE 1」に戻った感じです。

いや、戻った、つうてもね、青島君も係長ですし。
室井さんも、監理官ではない。

だから、

「事件は会議室で起きてんじゃない、現場で起きてんだ!」
「青島ぁー、確保だぁー!!」

なんてぇアツイ感じじゃありません。

なんつうんでしょ、

「ああ、わかってるよ、お前、こうしたいんだろ?」
「そうですよ、やっぱ解ってるじゃないですか」
的な、アレです。

そういうのが、「15年」なんでしょうなあ。

それにしても…

図らずもある程度は「警察内部」「警察の現場」というのを知っているワタシとしましては、

「ありそうでないけど、なさそうである」『踊る~』の感覚が好きだったのですが…
ちょっとね、年々、「嘘」が多くなってきている感は否めない。
もしかしたら、この話、本当は「リアリティ」なんか要らなかったのかも知れないんですけどね、

警察だとか、官僚だとか、公僕だとかに関係なく、
一般的な会社の中の上下関係だとかね、派閥だとかね、そういう辺りに照らし合わせて
「どうあるべきか」てぇ話として考えれば良いんでしょうけどね…

どうもね、これ観て「警察てこういうトコロ?」
なんて思われちゃうと…
「そうでもあるし、そうでもない。・・・あれはかなり大袈裟に描かれていると思います」
と答えたい。
毎度観るたんび、それだけは「うーーーん」と思っちゃう。

普通の人たちが、普通に頑張って仕事している。
それだけですよ、ホント。



   

「大逆転」とか、そういうヤツ。

2012年09月24日 | 映画
というわけで、またも映画でございます。

なんつうかですね、ここ数年、昔の「映画熱」ほどではないですが(それこそ週に2回~3回、映画館に行っていた時期があった)、習慣的に「月2回の割合で映画を観に行く」しかも、「無理やりにでも時間作って」という行動を取るようになりまして…

まぁ、いいことなんだか、悪いことなんだか。

昔「映画」にハマっていた頃ってのは、正直、「生活上のストレス」つうか、「つまんない感」が非常に強かった頃でして、
まぁ、その頃ってぇのはワタシも若かったですからね、
映画観ては「この程度の話でカネ取るのかよ」てぇ発言もしてましたが…
まぁ、昨今はですね、そんなことは申しません。
せいぜい言って、「自分とは合わない」とかね、そんぐらいです。


で、今回。


「鍵泥棒のメソッド」


主演:香川照之 堺 雅人 広末涼子
共演:荒川良々 森口瑶子 小山田サユリ 木野 花 小野武彦 内田 慈 ウダタカキ
監督・脚本:内田けんじ
(敬称略)

とある昼下がり。

35歳・売れない役者で無職の「桜井」。
オンボロアパートで首つり自殺を図ろうとするも、ロープが切れ失敗。
しばし呆然とし、気を取り直すと、汗だくになったシャツのニオイを嗅ぎ、ポケットからなけなしの千円札と小銭を
とり出し、…銭湯へ。

昨夜「ある仕事をきっちりとやり遂げた」黒服の男。
昼下がり、ベンツにて移動中、工事渋滞に引っかかる。
若干いらつき、おもむろに腕時計で時間を見ようとすると…そこには「血(?)」が。
昨夜の「仕事」の跡であるが…
こすっても落ちないし、さてどうしたもんか、と思ったところで、窓の外に見えたのは…「銭湯の煙突」。

桜井が銭湯の脱衣所で服を脱いでいると、そこにあからさまに「場違い」な黒服の男。
となりで服を脱ぎ始める。
高級そうなスーツ。札束の入った分厚い財布。
唖然としつつ、目を合わさないようにして先に浴室に向かい、身体を洗おうとする桜井。
と、石鹸がない。
黙ってとなりの親父のモノを拝借しようとするも阻まれ、その勢いで石鹸は床に落ちて滑り…
その後。
浴室の入り口で、男が宙を舞っていた。
あの「黒服の男」である。

男は後頭部から床に落ち、気を失う。
銭湯では救急車を呼ぶ大騒ぎになるが…
桜井は、「ほんの出来心」で、床に落ちた「男」のロッカーの鍵と自分の鍵をすり替えてしまう。

ただ、「死ぬ前に役者仲間達から借りた金を返そう」と、それだけで。


雑誌社の編集部員である香苗は、ある日、唐突に、同僚たちに「年内結婚」を発表する。
しかし、相手はなし。…「これから探すので、皆さん、ご協力お願いします」と。
「真面目で、一緒に努力してくれる方なら、容姿も年齢も収入も気にしない」と。
…唖然とする仲間達。だが…どうにも本人は「かなり真剣」な様子。

男のベンツを乗りまわし、男の財布からカネを取り出しては、役者仲間達に借金返済してまわる桜井。
昔の恋人にまで借りた金を返すと、男が入院した病院へ。
眠っている男のベットの横に男の荷物を置いて帰ろうとするところ、男が目覚める。
「アナタは私の…知り合い?ですか?…知ってたら教えてください。私、誰でしょう?」
そう問われた桜井は、男が「記憶喪失」に懸かっており、更に自分と入れ替わり、「桜井」として入院している
ことを悟る。
「事故でたまたま横に居合わせたものです。…大したことなくて良かった。では…」
そそくさと病室を後にする「桜井」。

母・姉とともに父の病状を見舞った香苗は、病院から出てくる「男」に声を掛けられる。
「この地図の場所に行きたいのですが、歩いて行ける場所でしょうか?」
歩いて30分以上かかりそうなその場所、男は「どうもここに住んでいるらしいのですが、覚えてないんです」と言う。
何か、縁のような、奇妙な感覚を覚えた(?)香苗は、「男」を車でその場所まで送ってゆくことに。
ひたすら低姿勢で真面目そうなこの中年男、自分が何者か全く覚えていない。
持ち物などから、「どうやら自分は『桜井という男で、35歳らしい』ということがわかるだけ」であるという。
オンボロアパートまで男を送った香苗は、この男の「自分探し」に付き合うことになってゆく。

一方、免許証から男の住所を調べた桜井は、とりあえず、男の「マンション」へ。
自分との境遇に唖然としつつ、改めて「自殺」を図ろうと考える。
遺書を書き始め、煮詰まり、何の気なしに部屋のクローゼットを開けると…
そこには変装用の衣類・偽のパスポートやIDカードの数々、高級腕時計、そして…拳銃。
明らかに「堅気」ではないだろう、「男」の素性に、唖然とする。
そしてその瞬間、男の携帯が鳴る。
慌てて電話に出てしまう桜井。
「コンドウさんか?…約束の報酬を支払いたいんだけど…」
これも明らかに「堅気ではない」相手からの電話。
動転した桜井は、思わず出来心で「報酬をアパートの郵便受けに入れるよう」指示してしまう。


こうして、「慌て者で行きあたりばったりな貧乏役者」と「段取り上手で几帳面な裏稼業の男」の人生が、まるっきり入れ替わることとなった――


とまぁ、とっても長い導入部説明でありますが…

要するに「大逆転」モノです。
御伽噺でいう、「王子と乞食」。
いや、そんな良いモンじゃない。
「自殺未遂の貧乏役者と、いかにもヤバそうな裏稼業のプロ」ですから…
まぁ、マトモに収まる訳がなく、お互いがお互い、とんちんかんな行動に走りつつ、なんだか「その立場にある自分を確立しようとする」奇妙な生活が始まる訳で…


これがですね、「裏稼業の男」=香川照之さん、「行き当たりばったり貧乏役者」=堺 雅人さん、両雄大激突的な「珍妙な遣り取り」で、非常に面白い。
怖いハズだった男が、几帳面で努力家で真面目で優しくて何事にも一生懸命で、…いつの間にか「もう一度(?)真剣に役者として頑張ってみよう」なんて決意し、…そんな「桜井」と関わってゆくうちに、「この人となら結婚しても良いかも…」なんて思い始める香苗。
一方、「追加仕事」を断れず、自分なりに「行き当たりばったりな計画」を立てて実行しようとし、どんどん追い込まれる「本物の桜井」。

この経緯もなかなか面白いのですが、「記憶が戻った後」、こっからの展開が、なかなかスピーディで、なおかつコミカル。

そして、「笑わない」広末涼子さん、なかなかチャーミング。
脇を固める「笑わせない」荒川良々さん、「思いっきり二面性のある」森口瑶子さん、好演。

いやぁ、ホント、非常に「良質」なコメディでありました。


と同時に、なんだか懐かしい感じもありまして…

このテのコメディって、まぁ、ワタシが映画をひたすら観ていた時期に、ニューヨークものや当時流行っていた「舞台作家による映画製作モノ」なんかで、非常によく作られていた感じがします。
お金をかけてゴージャスな作品にするでもなく、物凄いセットや映像処理をするでもなく、ともかく「演技」「脚本」「演出」で作り上げてゆく感じの、非常に「良質」な作品。

…そもそも「原作」がなく、「映画」として作られた作品。

こういうの、ホントによく作られていた気がするのですが…

昨今、ホントーにそういうの、観られなくなりました。

いや、現在は現在で、「原作の映像化」「テレビの続編」なんかでも良い作品は作られてますし、それはそれで良いのですが…

映画監督や脚本家が「俺、こういう話考えたんだけど、どう?」
みたいなね、
それこそ、
「ハンドメイド的な」ものって、なかなか観られなくなった気がします。

逆にいや、そういう「一館上映」的な作品を、私が観に行かなくなった、とも言えますが…
(いや、そうやって作品探す時間が無くなったのよ)


実際のところ、こういう作品で本当に良いモノに出会いますと、
「いやー、アレ、知ってる?…知らない?…いやぁ、実にお薦め。…うーんと、いやぁ、もうやってないかもしれないけど、ツ○ヤでDVD(当時、ビデオ)あるかも知れないから、マジで探してみて」
なんてぇ感じで、言いふらしたくなります。

ええと、そういう意味で言いますと、

これは

「言いふらしたくなる」作品。

ホントにね、面白かった。








佐藤健君、キミがスゴイのは前から知っているが…

2012年09月11日 | 映画
だって、初主演した「仮面ライダー電王」で一人4役(のちに5役目もやりましたけど)やり遂げたコですからね。
こんぐらいできるだろう、とは思ってましたけど…

いや、想像以上でしたね。

恐ろしいわ、この20代前半草食系。


てなわけで、もうそろそろいい加減書こう、てな感じの、

映画「るろうに剣心」。

監督:大友啓史
脚本:藤井清美 大友啓史
主演:佐藤 健  
共演:武井 咲 青木崇高 蒼井 優 田中偉登 江口洋介
   吉川晃司 香川照之 
   須藤元気 綾野 剛
   奥田瑛二 宮川一郎太 窪田正孝 他
(敬称略)


幕末の動乱の中、「人斬り抜刀斎」として恐れられていた男。
彼は明治維新と共に姿を消し、その存在は「伝説」となった。
そして10年。
東京下町にふらりと現れた、「流浪人(るろうに)」。
「逆刃刀」という「斬れない刀」を携え、あてどなく歩く彼は、「お尋ね者の人相書」を見て驚く。
「緋村抜刀斎」。…ここ最近、東京の街を脅かしている、人斬り。
しかも、「神谷活心流」を名乗って。
そんな彼を見つけ、一人の少女が木刀を向ける。

「お前が抜刀斎か?!」

頬に十字傷。廃刀令の世に刀を携える浪人。
どう見ても怪しい彼を前に、「父の名を汚す者」として(木)刀を構える少女・神谷 薫。

しかし、そんな彼女に穏やかな笑顔を見せ、その浪人はこう答えた。

「拙者、あてのない旅の流浪人。緋村剣心でござる」。


…っていうかですね、毎度のあらすじ解説が面倒なので、こう言ってしまいます。

「今回の映画のあらすじは、鵜堂刃衛+武田観柳(高荷恵)編、左之助編すっとばし。で、何故か人誅編の戌亥番神と外印登場」
ということです。

はい。

原作読んでらっしゃる方は、大体コレでOKかと。


もうホントね、大体、映画一本で「御庭番衆編」や「十本刀編」まで出来る訳なく、かといって「恵くらいまではキャラ出さないと話が纏まらない」ので…
まぁ、大筋としては予想通りでありました。

この映画のキモはそういう「ストーリーの部分」ではなく。

「どこまで原作に近い形で映像化できるか」であります。


で、ぶっちゃけて、申し上げます。


「これは、佐藤 健君の、佐藤 健君による、佐藤 健君の為の映画である」と。

つうか、彼以外に誰が「剣心」を演じられるんだ、と。

まぁ、そういって過言でないくらい、ハマっております。

警察から解放され、そこに薫が待っていた時、
そして薫からあっさり「帰るわよ」と促された時の表情。
あれは紛れもなく「原作の剣心」ですし。
クライマックス、鵜堂刃衛との壮絶な戦いの中、「人斬り」に戻ってしまう瞬間の狂気にしても、
紛れもなく「原作の抜刀斎」。
あの、「殺してやるからかかって来い」はナカナカ、スゴイ。

他の役者さんではできませんな、多分。


いや、無論、他の皆さんも結構「役にハマって」らっしゃるんですけど…

もうね、そういうレベルのハマり方ではありませんでしたね、ホント。

「そのもの」つう感じ。


「アクションがどうの」とか「ストーリーがどうの」というアレでなく、
「演技として再現している」というのがね、ホント、原作のファンとしては…

「このぐらい出来るのはわかってたけど、それ以上だった」という…称賛でございます。


うん。素晴らしい。


ここまで出来ちゃうと、正直「シリーズ化」なんてぇ期待もしてしまうのですが…


うーーーーーーん。

「四乃森蒼紫」や「巻町操」(御庭番衆編)、まして「志々雄真実」「瀬田宗次郎」(十本刀編)、もっと言や、
「比古清十郎」(剣心の師匠)なんか、
「誰が演じたらハマるか」…全く想像できません。

そういう意味では、この先作るのは困難じゃないか、と。
少なくとも「龍馬伝」繋がりで「比古清十郎⇒福山雅治さん」みたいなことはせんで欲しいな、と。
(だったら包帯ダラケで志々雄の方が良いような…)


まぁ、勝手な憶測ですが。











   

もう、ネタバレしようが何しようが・・・

2012年08月27日 | 映画
いや、許されるかどうかわからんけど。

終わりましたね、終わりましたよ。

また、仮面ライダーが。

・・・てなわけで、本日。
いや、既に昨日最終回でした、「仮面ライダーフォーゼ」。

いやぁ、結局、最後まで観ちゃいましたね。

つうか、映画まで観て来ましたし。

最初は「ダメだ、こりゃ」になるかとも思ったんですが・・・

案外ね、ハマりましたね、ワタシ。


てなわけで…

最終回について語る前に、こちら。


「劇場版 仮面ライダーフォーゼ~みんなで宇宙キター!!」えー、「メガMAX」、「スーパーヒーロー大戦」を経て、ようやく単体映画となったフォーゼ。
正直、コレの出来で「フォーゼ」という作品に対する評価が決まってしまう・・・
などと思ってました。

うん。

ある意味決まったし、決まんなかった。


いや、正直ね、ファミリー映画としてはね、けっこう、お薦めです。
子供でも大人でも楽しめます。
つうか、ここ最近のライダーを象徴するような作品だったかと思います。

ええ、ホントに。


ある日、外宇宙技術開発機構OSTOの後継団体「オスト・レガシー」に招かれた、天高・仮面ライダー部の面々。
そこに現れた団体の本部長・冴葉より、とんでもない依頼をされる。
「衛星軌道上にある、自律型キラー衛星・XVIIを破壊すること」。
5年前、アリシア連邦で開発され、実験段階だったそれは、未完成ながら無人島を一瞬にして消し去った。
そんなとてつもない破壊兵器を、同じく破壊兵器として生まれた自律型アンドロイド・「宇宙鉄人キョーダイン」が、いままさに完成させようとしている。
宇宙鉄人の目的は「人類への反逆」。
秘密裏に人類の敵と戦い続けるライダー部の活動を知った冴葉は、「君たちにしか止められない」と言う。

その言葉に、弦太郎はいつものごとく、「意思を持った相手なら、それが破壊兵器だろうが友達になれる」と、その依頼を引き受ける。

こうして、仮面ライダー部の面々は、宇宙へ飛び立つことになるのだが・・・


てな感じで、とっても荒唐無稽な展開で物語は始まります。

しかし、彼らの宇宙進出を阻もうとする、謎の女スパイ。
ちらほらとその存在を見せる、「死の商人」財団X。

どうにもこの宇宙旅行、「正義の為」とはいいつつ、陰謀の影が見え隠れし始めます。

そして、女スパイが放つ「疑似ホロスコープス」を退け、衛星の攻撃をかいくぐり、ようやくXVIIの内部に辿り着いた一行。
数々の危機を乗り切って、自律装置を停止させた時…

敵であったはずの「女スパイ」インガの口から、驚愕の事実が明かされる…


えー、若干の物語的矛盾はありますが、時間軸としては「最終回一歩手前」ぐらい。
完全に結束して、ほぼ「無敵モード」になった仮面ライダー部。
ライダー二人だけではなく、全員で戦う、というところまで成長いたしました。

勢い的にね、往年のハリウッド・アドベンチャー映画を想起させる感じです。
うん。
「青春映画」つうよりね、その方が正しいですね、内容的に。

まぁー、アクションに次ぐアクション。
危機また危機。
陰謀につぐ陰謀。
そして、衛星内に隔離され、ライダーに変身できなくなった弦太郎と流星。
なす術ないまま倒される二人を、仲間たちは救うことができるのか?


ああ。

殆ど語ってしまいました。


えー、この物語、「メガMAX」の時もそうでしたが、スピードが落ちないまま、「芯」をぶれさせずに
ともかく一点に向かいます。

「友情は全てを救う」という・・・。

まー、なんつうか。

バカの一念的な。

しかし、こういうのには勝てません。

うん。


ちなみに、ここんとこの東映ヒーロー映画、「ゲストヒーロー」がアベンジャーズの如く登場しますが…

この映画では「宇宙鉄人キョ―ダイン」と「大鉄人ワンセブン」。

これ、「宇宙と鉄人つながり」で決まったそうですが・・・。

いやー、両方とも「敵役」つうのがね、なんとも…

思い切ったな、東映。















まぁ、お祭りですから。

2012年04月23日 | 映画
えー、これも公約(?)どおり。

観て来ました。

「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」

まぁ、公開3日目でどうだこうだを書いちゃっていいのか、つうのは「スペック天」と一緒ですが・・・


これは書いちゃっていいか。


「ある日突然」歴代仮面ライダーと歴代スーパー戦隊が戦うこととなる。
仮面ライダー側の中心は「ディケイド」、スーパー戦隊側は「ゴーカイレッド」。
互いに互いが「かつて戦った悪の組織」を束ね、互いを「狩り」始める。

互いの仲間を消去し続ける二人の行動に戸惑いつつ、戦いを止めようと奔走する「ディエンド」「ゴーカイブルー」「ゴーカイグリーン」、そして、「オーズチーム」の泉 比奈。

戦う理由――「ライダーと戦隊は同時に存在できない」という、その意味は?

その謎を探るため、4人は「チーム電王」の力を借りて、過去へ…

しかし、明快な「理由」もわからない(いや、「大人の事情」てやつなんですけど・・・)まま、戦いは激化し、ついに、お互い、最後の一人となって…


てなハナシ。

まー、細かい説明なんて本当に要らないかもしれません。
要するに、「オールライダーVS大ショッカー」+「ディケイド完結編」のストーリーに、「ゴーカイジャーのVSシリーズ」くっつけた、てえハナシ。

大どんでん返しなんてぇものはありません。

単純に「わー、全部出てくる」て感じ。

まぁ、正直、去年の「レッツゴー仮面ライダー」や暮れの「メガMAX」のクオリティを求めちゃいけないな、てぇコトです。

はっきりと、「フォーゼ」と「ゴーバスターズ」は、夏に映画やるから見せ場だけでいいよね、みたいな。

全体的に「ディエンド完結編」つうた方がいいでしょう。


で、感想。


…いやぁ、僕のなかで「ディケイド」は「良い初期設定なのに全く生かし切れない消化不良な作品」でしたんで、今回も…
まんま、消化不良です。

勿体ない。

いや、わかりますけどね。

子供には良いかもしれませんけどね。

いや、子供でもどうかな。…ちょっとモタレルんじゃないかな、と。

まぁ、「全部出てくるから豪華とか壮大てなわけじゃないのよ、東映さん」てな感じですかね。

いや、話の筋もやりたいことも解るんですが。
この話は別の方法で、もっとストーリーを掘り下げるようなやり方でできなかったのかな、と。
ほんとね、そーゆーのが勿体ないんですよ、ディケイドは。


てなわけで、一緒に観た相方によると、
「最初の15分くらいで、『ああ、納得できないんだな』と思った」そうです、ワタシの顔見て。

まぁ、正直、
「ディケイドが好きな方は観た方が良いでしょう」というレベル。
「ゴーカイジャーが好きな人は、そもそも納得できない」かも知れません。



「いただきました」。

2012年04月08日 | 映画
えー、ほぼムリクリ観て来ました。
これはね、公開初日でないと、…と思いまして。

いや、別に公開初日じゃなくても良いんでしょうけど、やっぱりね。

公開初日に観たい、と。

てなわけで、今回。

「劇場版 SPEC 天」

おそらくは、ここ数年観たドラマで一番ハマった作品と思える、「SPEC」。
さほど気にしていなかった「戸田恵理香」さんという女優さんを、「ここまでやるのかこのコは」と…
「凄み」すら感じてしまった作品。
そして、堤監督の「やりたい放題」に、圧倒されてしまった作品。

そして、謎多い最終回の後、
「映画化なんてぜってーしないから」と、当麻紗綾(戸田さん)に言わせつつ、
「ああ、こりゃ、ぜってー映画化するなぁ」と
思わしめた作品。

で、先だって、映画公開に先立ってのスペシャル版「SPEC 翔」放送。

これが決定的でした。

「ああ、これは公開初日に観ないと」と。


正直、何一つ書けません。
なんせ、公開したばっかですので。

しかし、一つだけ言いますと。

終わってません、多分。

いやね、
テレビドラマ=「甲・乙・丙・丁・・・」で、最終回が「起」。
で、スペシャルのタイトルが「翔(承)」。
今回の映画が「天(転)」。

というわけで、当然ながら「結」があるでしょう、と。

まぁ、それについても「オチ」はあるのですが。


そして、観終わった後にちょっと後悔しているのが…
「ああ、オレ、『ケイゾク』観てないんだよなぁ」
であります。

ストーリー的な繋がりはないのですが、背景としては繋がっている作品ですので…
「観ていればもっと楽しめるんだろう」と。
勝手に思っております。

まぁ、そうでもないんでしょうが…



正直、テレビドラマを観ていなかった方で、「ちょっと観てみようか」という方には、
これからでも「テレビドラマ全話観ましょう」と。
まぁ、事前に世界観が判らないとどうにもなりません。
しかして、まぁ、
「テレビドラマ観たけど、どうしよっか考えてる」という方。

悪いことはいいません。観た方が良い。
絶対。
じゃないと終わりません。
いや、観ても終わらないけど。

どんな名優も、子供と動物には勝てない。

2012年03月30日 | 映画
てなことを、よく言われます。

まぁ、これは本当。

阿部サダヲが新境地ドラマに挑んだところで、真菜ちゃんや福君に勝てないのと一緒…か、どうかはわかりませんが。

ホント、今回のお話はまさにそういうコト。

「戦火の馬」。

ええ、観て来ましたよ。
観て来ましたともさ。

あの「スティーヴン・スピルバーグ」が、メガホンを執った「馬映画」。
観ないわけがない。

…っていうほど、昨今スピルバーグ氏の映画を観ているわけではありませんが…
まぁ、「エンターテイメント映画の神様的存在の方が、満を持して撮る馬映画って、どんなモンなんだろか」

これはね、大いなる興味でした。


で、…結論から言いますと。


まだ余韻が残ってます。
当分、抜けないでしょう。

久々にね、数回、涙腺が緩んで「ヤバイな」と思った瞬間がありました。

で、そのシーンを思い起こすと…。


全部、馬のシーン。


どんだけ馬好きなんだよ、オレ。


少年アルバートは、ある日馬の出産に立ち会う。
感動的なその瞬間に見とれてしまった彼は、その後も、その「鹿毛の仔馬」を忘れる事が出来ない。
その後、小作農家を営む父が、馬の競売から帰ってくる。
農耕馬を買う筈だった父は、一頭のサラブレットに魅了され、思わず地主と張り合って競り勝ってしまった。
それが、少年アルバートと、この物語の主人公「ジョーイ」との、運命的な再会だった。

飼うことに猛反対した母は、アルバートの情熱的な説得に負ける。
熱心にジョーイを調教するアルバート。
アルバートの深い愛情に応えるジョーイ。
少年と馬の絆が深まってゆくが、ここで第一の試練が。

地代が払えないことを理由に、「立ち退くか、馬を売るか」を迫る地主。
「もしあの馬が土地を耕せるならば」を条件に、秋までの猶予を与えるが、サラブレットとして生まれたジョーイには、絶望的な条件。
買ったことを後悔し、ジョーイに銃口を向ける父の前に、アルバートが立ちふさがる。
「僕が鍛える。ジョーイに畑を耕させる」と。

何度も倒れながら、くじけそうになりながらも、アルバートは諦めずにジョーイを鍛えようとする。
そんなアルバートに、ジョーイが応える時が…。

荒れ果てた土地を、農耕具で耕したアルバートとジョーイ。
父は、黙ってその畑に種を蒔く。

収穫の秋を控え、畑はカブの豊作。
ところが…。

嵐が全て押し流してしまう。
何もかも失ってしまいそうな絶望の中、…
第一次世界大戦開戦の知らせ。

父は、借金返済の為、ジョーイを軍に売ることとした。
アルバートはそれを止められないと察すると、自分も軍に入ろうと志願するが、まだ兵役の年齢に達していない。
これが、第二の試練。
その場にいたニコルズ大尉は、アルバートの気持ちを察し、「必ず無事に連れ帰る」こと、自分の乗馬として大事に育てることをアルバートに約束する。

ジョーイは戦地に赴く。

そして、これが果てしなく続く逆境と奇跡の始まりでもあった。




まぁ、さわりとしてはこんなもので良いでしょうかね。

えー、まだ上映してますんでね、ネタバレ的な…って、

実際、かなり昔の小説の映画化で、海の向こうで舞台化されてトミー賞まで受賞しているお話で、しかも、その舞台をスピルバーグ氏が観て「映画化」を熱望した、ってぇ話ですからね、まぁ、結末まで語っても良いのかもしれませんが…。

いや、勿体ない。


ともかく、「どーやったら撮れるんだこの映像は」というシーンの連続。
そして、長年「競馬」を観ているワタシですら、改めて「馬って、こんなに美しくて、愛おしくて、そして儚くて強い動物なのか」と…
いや、大袈裟な話でなく。

ホントね、「馬が好きであれば、是非お薦めする」映画であります。


…って、かなり断片的な感想になっちゃってますがね。

何がスゴイって、「馬が演技している」つうことが。
そして、「明らかに馬が主人公である」という描き方が。
素晴らしい。

例えば、大ヒットした馬映画に「シービスケット」があります。
日本では「優駿」とかね。
でも、あれって、結局、「馬に携わる人々の物語」であることは拭えないわけです。
なもんで、僕的には「シービスケット」は好きですが、結局、「アグネスデジタル」のDVDの方がより感動できたりする。
明らかに「馬が主人公」な作品に、「レーシングストライプス」という作品があります。
あれはね、面白い…かなり。
でも、あくまで「擬人化されたシマウマ」なわけです。

しかし、この作品の主人公ジョーイは…
全く台詞なんかない。…まぁ、当たり前ですが。
仕草も行動も馬そのもの。…まぁ、当たり前。

でも、なにか、「感じるもの」がある。伝わってくる。
ここら辺の、「馬の表情の描き方」が素晴らしい。

もうね、泣けてくるんです。

それが、ジョーイ役の馬だけでなく。
長く苦しい旅を共にする僚馬・トップソーンも然り。
絶望的な死地へ向かう馬の群れ達も然り。
なんでしょうね。
決して「人間達の演技」がどうの、ではなく。
いや、むしろ素晴らしいんだけど…
それでも物言わぬ馬達の演技に勝てない。

ホント、どーやって撮ったんでしょーね、これ。

もー、それが不思議でなりませんでしたよ。


えー、…観ている間に、結構勝手に「台詞」を思い浮かべていました。
さながら、荒川耕さんの「うままんが」のごとく。
まぁ、あんなにほのぼのとはしてないんですけど。

そして思ったのが…

「長いコト馬を観ていて良かった」と。

ワケのわからん結論に達しました。


えー、「ブエナビスタのジャパンカップに感動した」アナタ。
「ヴィクトワールピサのドバイWC」に希望を感じた方。
「海外での、スマートファルコンの活躍」を、期待してやまない方。
そして、「阪神大賞典でのオルフェーヴルの逸走」に大爆笑したアナタ。

是非、「春のクラシック」が始まる前に、この映画を観ること、お薦めします。

…って、もう1週間ちょっとですけどね、桜花賞まで。


「一回しか言わないからよぅく聞け、」。

2012年03月10日 | 映画
てなわけで、映画づいております昨今。
・・・つうか、以前とペース的にはあんまり変わってないんですけどね、月2本ぐらいですかね。

3月に入って最初に観た映画。
あとは、「戦火の馬」を今月中になんとか観よう、と。
そんな訳です。


「LIAR GAME REBORN~再生~」
でございます。

最初のテレビシリーズはね、リアルタイムで観ていませんで。
再放送でしたね、確か。
映画やるっつうんで、ファーストステージとセカンドステージを深夜時間帯に一挙放送していたような…
確か、それで観たんですわ。

で、2010年の映画はファイナルステージ。

ここで、「バカ正直の直ちゃん」の戦いは終わりました。
ライアーゲーム事務局も、事実上壊滅。

ただ、結局のところ、事務局の全容なんかが見えたわけでもなく、現場に出てきた人々も、ただ「使われているだけ」の人々だったわけで、
そも、「ライアーゲームって何?」
というのは、やはり、謎。

そして、2年。


3月。大学卒業を迎えたごく普通の女性・篠宮 優。
ある日、彼女の元へ、ライアーゲーム事務局より「招待状」が届く。
勝てば大金持ち・負ければ一生かけても返せない負債。
そして何より…
「棄権出来ない」。
その恐怖から、彼女は自分の母校で講義をしている心理学者・秋山深一に助けを求める。
しかし、彼は一言、
「そんなのは無視すればいい」。

しかし、ゲーム当日。
彼女は事務局の人間によって連れ去られ、強制的ゲーム参加を強いられる。
絶望的な状態でゲームが始められようとする中、

再び、秋山が「ライアーゲーム」会場に足を踏み入れた。


とまぁ、実際、話の筋は非常に簡単。
作りとしては、テレビシリーズ2本と前作映画までを、一挙に一本の映画にした感じです。

そういう意味では、ある程度予備知識があれば、まぁ、初めてでも安心、てなくらい、解りやすく作られております。
多分、秋山の敵となる出場者達、これまでで最も弱い。
しかし・・・。

案外、「見た目」苦戦を強いられる。

そのカギは・・・。

要するに、「バカ正直の直ちゃん」ではなく、「ごく普通以上に温室育ちの優ちゃん」が話のパートナーである、ということ。

普通の「良い子」であれば、この状況に置かれたらこうなるだろう、というそのまんまの行動にでますが・・・
これが、秋山に苦戦を強いることになります。

…てぇか、それも計算なのか?

ホントに計算してるのか?

大丈夫なのか?

そういう話です。


個人的には単純に楽しめました。
まぁ、個性あるキャラクターが完全に「ワキに」まわってる分、演出上のパンチの弱さは否めませんが。
まぁ、それでも最後までどうひっくり返すのか、解らないような作りになってます。

要するに「勝ちたいと思えば思うほど、案外勝ちから遠ざかっていくものなのよ」というマーフィーの法則的物語。

それこそ、「直ちゃん」がいれば楽勝だったかもしれません。
そういう話です。

なんか、評価してるんだかしてないんだか。

ただ、正直「続き」として観るよりは、「外伝」として観た方が良い気がします。
この後を期待するのも微妙、でしょう。

「ちなみに・・・」

2012年02月21日 | 映画
ここのところ映画づいてます。
・・・っていうか、「観たい映画」の殆どが年末から春までに公開されてしまうので、
ひたすら時間作っているのが現状。
・・・お陰で、殆どの時間が「寝るか食べるか競馬するか映画」に費やされております。

「ちなみに」
ワタシが観たいと思う、これから公開される映画ですが、
「ライアーゲーム~再生~」
「戦火の馬」
「全ライダーVS全スーパー戦隊」
「SPEC劇場版」

…今わかっているだけで、月2本ペース。
まぁ、普通に時間が取れれば観れない本数ではありませんが…
休み取る自体が死活問題の現状としては…

それでも観に行くんですけどね。

てなわけで、今回。

「麒麟の翼 劇場版新参者」

えー、一昨年、TBS日曜劇場で放送されていた、東野圭吾さん原作の「下町ミステリー」の最新作でございます。
怪優・阿部寛さん演じる変人刑事・加賀恭一郎が、東京・日本橋で起きた殺人事件の真相を、1シリーズ全10話かけて
謎説く、という、とっても気の長い話でありました。
その後、昨年の正月スペシャルでは、加賀の過去をひも解く話「赤い指」が放送。
そして、シリーズ最新作である今作が、映画化された、ってぇ話。
「赤い指」からは3年、「新参者」からは2年が経過し、加賀は日本橋署の「新参者」から、日本橋署の「名物的な変人」
になっております。


日本橋・麒麟像の下で、一人の中年男性が死んだ。
腹部にナイフを刺されたまま、犯行現場から離れた麒麟像まで、おおよそ8分かけ、助けも呼ばずに歩いた被害者。
加害者と目される若者は、現場近くの公園で隠れながら携帯で恋人に連絡しているところを、巡回中の警察官に発見され逃走、
大通りに出たところでトラックに撥ねられ、意識不明の重体。

警視庁捜査本部は、その不審な行動と、持ち物から被害者の所持品が出てきたことから、この若者を犯人と断定、万が一そのまま意識が戻らなければ、「被疑者死亡で送検」の方向で捜査を終えようと考える。

しかし、…
被害者の家が日本橋から離れており、行動範囲として「麒麟像周辺を夜歩く」ことが考えづらいこと。
被害者の持ち物から、家族も知らない「新宿のネットカフェの会員証」「デジタルカメラ」「メガネケース」が出ていたこと。
そして、被疑者の恋人による、事件当日にあった電話内容の不自然さ。
これらから、「嘘」と「秘密」を感じ取った日本橋署の加賀は、警視庁捜査一課の松宮とともに、再び「日本橋の街並み」をひたすら歩き出す。


えー、冒頭のあたりだけをなんとか説明しておりますが、要するにテレビ「新参者」のパターンを踏襲しつつ、2時間半くらいの枠内で「嘘」と「秘密」と、それらの元となった「人情」を描こう、という作品であります。

とはいえ、今回は犯行現場が「日本橋」というだけで、まぁ、出てくるのは「日本橋七福神」の神社と、人形町界隈の甘味処くらい。…あとは被害者や被疑者に関する場所だけですので…
まぁ、テレビ放送時の「ちぃ散歩」的な要素は弱い。
まぁ、それだけは申し上げておきましょう。


結論から申し上げますと…
テレビとしての「新参者」「赤い指」をご覧の方にはお薦めします。
また、同じ「東野圭吾作品」である、「ガリレオ」シリーズの「容疑者Xの献身」を観られた方にもお薦めいたします。
ただ、「東野圭吾っていうより、『流星の絆』は面白かったよね」とか、「『ガリレオ』みたいな作品より、『白夜行』のが好きなんだよね」という方にとっては…
まぁ、物足りないでしょう。

正直、地味です。

個人的に「阿部寛」さんという役者さんが好きなのと、当たり外れを感じながらも「東野圭吾さんの原作モノを観てしまう」のと、「新参者」という作品が好きだったので観に行った…観に行ったら「新参者スペシャル」だった、というのが率直な感想。

面白いし、キャストも豪華だし…でも、映画としては地味だよね、てぇ感じです。

物凄い事件でもなく、何か大きな力が暗躍するようなものでもなく、社会問題になるようなものでもなく、
謎解きが凝っているわけでもありません。

加賀はひたすら「真実の究明」の為に、歩いて、聞きこんで、その裏付けを取って、納得できる結論を導き出そうとする。
ただ、それだけです。
真相が解ってしまうと、「なぜあの時…」という後悔だけが残るような話。
…まぁ、日常的にありそうな話です。

まぁ、これは「新参者」という作品自体が、そういう作りになっているから、なのですが。

ただ、言えるのは、東野圭吾さんの作品って、共通して言えるのは「犯罪に至ってしまう人って、やっぱどっか弱いんだよね」という描き方。
「人間だれしも弱い」じゃなくて、「弱いからそういう結論に至る」的な描き方。
…うーん…
その「弱さ」の犠牲になる側にとっては、どうなの?…という感じ。
まぁ、こういう作品で「加害者に同情するような描き方はよろしくない」のは解るし、その通りなんですけどね。

…そこについては描き方すら弱いんですよね、今回も。

まぁ、それが本筋にならない作品でもあるんですが…。



解り合うには「死んでから」では遅い。
もし、「何故?」と思うなら、一言でいいから、「何故?」と。
優しい口調で相手に問いかける。
それが、後々悔やまない秘訣。

まぁ、要するにそういう話。


ちなみに…
個人的に東野圭吾さんの作品についてワタシが思うところ…。
「決して野○伸▲さんの脚本では映像化して欲しくない」ということでしょうか。
…くどくなりそうなので。

河川敷に住む。

2012年02月17日 | 映画
えー、引き続き更新です。

「ゴーカイジャーVSギャバン」と同日に観る、という無謀なコトをしてまいりました。

「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」。

昨年7月に全10回でテレビ放送されていた同名ドラマの「最終章」ですな、事実上。

最終回を「映画」でやってます。

正直、この手法、あまり好きではありません。
つうか、・・・

ディケイドかよ!!
というツッコミをいれたい。

観に行っちゃいますよね、実際。

いや、ドラマがね、面白かったから。


えー、元々がマンガですし、ドラマに先駆けてアニメ化なんぞもされてましたが…

まったく読んでませんし、観てませんでした。

かえって、それが良かったのかもしれません。
いや、マンガがどうとかアニメがどうとかではなくて。
全く先入観なくドラマを観れたのがね、…

ほんと、最初は「なんだこりゃ」でしたが。


河童とか☆の被りモノしたロッカーとか、シスターの格好した物騒なオトコとか、オウム男と蜂女夫妻とか、
鉄仮面双子とか、女王様牧場主とか、パンク娘にちょんまげ男、ただ白線を引き続ける人とかロリータ菜園娘(?)とか…
そして「自称金星人」の美少女とか。

つうか、それをこの面々で演じている、つうのが。
「なんだこりゃ」ですな。

そして、30分番組で毎回3話ぐらいの構成。

サザエさんじゃないんだから。

そう思いつつ、なんだか最後まで観てしまった、ドラマ版。

しかして、「あと2話くらいで終わるのか」と思われるような、一番肝心なところで終了。
そして、「2月に映画公開!」
なんだそりゃ、てな感じです。


で、観ましたよ。

ええ、3分の2くらいは、「おさらい」です。
主人公・リクと自称金星人・二ノの恋が中心。
ほどんど、テレビで使われていたエピソードの再構成と補足。
むしろ、割とテレビで描かれなかった「リク=行の、企業人としての日常」なんぞが多く含まれてまして、ラストへの伏線が描かれていたりしますが・・・・

テレビ版の「そーとーバカバカしい話」は、ばっさりカット。

そういう意味では、解りやすくなっております。

え、まぁ、総じて申し上げますと…

こりゃね、確かに最終回はドラマで出来ない。
勿体ないですもん、ドラマでやるには。
つうか、…でも、映画だけ観るのもどうなのか。
いや、「ギャグテイスト」を感じる為には、やっぱりドラマ観てないと勿体ない。

河童村長(小栗旬)の、いい加減だけど異常な説得力であるとか、星(山田孝之)の、悲しいくらいちっちゃい人間性であるとか、シスター(城田優)の、R指定に近い行動(つうか既に犯罪だろこれは)とか・・・
まぁ、そういうところはね、映画じゃ足りない。

ので、もし観ていないなら、映画とセットでドラマも観ないといけない。
決して、マンガやアニメではいけない。
そう思います。

ドラマ観て、「ラストの描かれ方」を期待して観に行ったワタシとしては、充分満足しております。

まぁ、今後、なるべくこういう手法は避けて貰いたいもんですけどね。
評価しづらいし、薦めづらいですからね、実際。