馬場あき子の外国詠 5(2008年2月実施)
【阿弗利加 2 金いろのばつた】『青い夜のことば』(1999年刊)P165~
参加者:K・I、N・I、崎尾廣子、T・S、Y・S、高村典子、藤本満須子、
T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:N・I 司会とまとめ:鹿取 未放
41 十匹のばつたを少年に売らしめて老工はアッラーに膝まづきたり
(まとめ)
ばった細工を作る老爺は少年の売り子を雇っているらしい。このばったが一匹いくらするのか不明だが日本円にすれば何十円の単位ででもあろうか。たとえば一匹30円として十匹300円、次の42番歌「暗き灯のスークに生きてアッラーに膝まづく一食を得し幸のため」を見るとこの300円のうちの儲けが一食分くらいにあたるのかもしれない。レポーターは「一日に10匹とはちょうどよい数量、その日の糧には充分である」と書いているが、一日分とか「その日の糧には充分」とはこの歌や次の歌からは引き出せないだろう。(鹿取)
(レポート)
一日に10匹とはちょうどよい数量、その日の糧には充分である。老工は作製中にも祈りを捧げているのであろう。(N・I)
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