馬場あき子の外国詠 ⑦(2008年4月実施)
【阿弗利加 3 蛇つかひ】『青い夜のことば』(1999年刊)P171
参加者:泉可奈、N・I、崎尾廣子、T・S、Y・S、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:T・S *レポートの表記は、句読点・誤字脱字を含めママ。
司会とまとめ:鹿取 未放
61 すべらかにとぐろなす身を解く蛇のいかなれば陽に涼しさこぼす
(まとめ)
袋から掴み出されて笛の音に合わせて身を解いていく場面であろうか。ぐるぐるととぐろを巻いていた蛇が、一本となってくねりながら陽に向かっていく時、涼しさをこぼすように作者には感じられたのだろう。その時、気味の悪い蛇がどうして涼しさをこぼすように見えるのか不思議だったのかもしれない。それが「いかなれば」という疑問を呼びこんでいるのだろう。(鹿取)
(レポート)
日々どくろをまく蛇。蛇は肌は冷ややかな体温を持つ。そのどくろを解く時涼しさを零すという。蛇はどういう感情の時どくろ解くのであろう。ここでは陽にこぼすのだ。やすらぎである。(T・S)
(当日意見)
★T・Sさん、「どくろ」って何ですか?歌よく見てください、「どくろ」ってどこにも書いてないです。こ
れでは解釈できないでしょう。もっと真面目にやってください。(藤本)
★どうしたら人に好かれるようになるのか。(慧子)
★慧子さんの意見では、「いかなれば」とそぐわない。とぐろを解いてのびのびと一本になったか
ら涼しいのだ。身に負うのではなく解いたことで涼しさを感じている。(崎尾)