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パンダとかマレーグマとかホッキョクグマとか なぜかクマばっかり会いに行ってます

上野動物園は盛り返せるのか

2009-03-31 17:16:57 | 動物園
上野動物園、2008年度の入園者数300万人割れへ

昨年は無料入園日以外でも2回(7月と12月)行ったんですけど、その時は極端に人が少ないとは思わなかったんだけどな・・・しかも12月は平日に行ったんですけど。リンリンが生きていた時の平日と比べても入園者が減ったという印象は特に受けなかったような気がします。

でもパンダってのはそれだけ特別な存在だということを改めて実感。
先月も和歌山のアドベンチャーワールドに行ってきましたが、平日の、しかも大阪や神戸から離れた和歌山県の外れの方(と言ったら地元の方に失礼ですが・・・)だというのにかなりの人が来てました。そしてやっぱりその人たちのお目当てはパンダでした。
さらに園内のグッズ販売店も人でにぎわってるし、それも冷やかすだけじゃなくてグッズを買う人もたくさん。それだけパンダの経済効果ってあなどれないわけで。

とはいえ、上野動物園にパンダを迎えるためには管轄する東京都の石原都知事がゴーサインを出さなければいけないわけで、その都知事は相当難色を示しているわけで。都議会もパンダ反対派が多数を占めていますし。いかんせん税金を使ってレンタルするわけですから都民の民意もどうなんだというわけですが、こちらも「パンダなんていらない」という意見が多勢。
ただ、アドベンチャーワールドの例を示したようにパンダがやってくることは単純に上野動物園に利益があるだけじゃなくて、他にも波及効果があるんじゃないでしょうか。まあそれがどれぐらいの規模かはよくわかりませんが、たとえ1億円のレンタル料を払ってでも結果的にはそれ以上の利益を生み出すことになるという可能性もあるんじゃないでしょうかね。
・・・とは言ったものの、ダルマオタチは何が何でも1億円払ってパンダを呼べ!と言いたいわけじゃないですよ。むしろ1億なんて無駄じゃないのかなあ、と思う方が強いです。

問題はパンダがいないから上野動物園に行かない、っていう人が実際にはどれぐらいいるのかっていうことですよ。
この記事ではパンダが死んだ08年度は前年度より60~70万人ほど来園者数が落ち込むって書いてありますけど、果たしてその60万人ぐらいがパンダがいなくなったからという理由だけで上野を訪れなかったのか。答えは「ノー」だと思うんですよね。単純に他の娯楽に回ったとか(例えば同じ上野にある美術館はルーブル展だかなんだかでかなり賑わってますし)、話題の旭山動物園に行ったから上野は行かなくていいかなーと思った人もいたでしょうし。

そしてここからが上野動物園の正念場になる気がします。旭山動物園の人気のおかげで動物園の価値を見直す人が現れ、近くの動物園に行ってみようという思い始めた人が増えてきているのは確かだと思います。上野動物園はこれからそういう人たちに向けていかに魅力をPRしていくかが重要なわけです。
関東に住む人なら学校の遠足とか小さい頃に両親に連れられてとかで、誰だって一度は上野動物園に行ったことがあるはず。そういった人達にいかにしてもう一度訪れてもらえるようにするか、そしてさらに動物園の価値を再認識してもらい、その後も1回でも多く来園してもらうか、という施策を講じる必要があるわけです。

もちろんその答えの1つはパンダを呼ぶことかもしれませんが、今の上野動物園に求められているのはそれだけじゃない気がします。
いずれにしても、これから上野動物園がもっと活性化できるように祈るばかり。みなさんももう1度、上野動物園に行ってみませんか?