愛丸のサッカー観戦記

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ビジャレアル-A・ビルバオ

2007-10-03 20:52:22 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/3(水)       
 
愛丸’s チェック        
開幕戦のデルビー・バレンシアをメスタージャで0-3と快勝を収めた後、マドリーに0-5の大敗。
そこからまたまた復活してここまで連勝中のビジャレアル。
好調の要因は守備。
G・ロドリゲスが大怪我で離脱中にも関わらず、フエンテス、シガンの屈強なCBコンビが頑張ってる。
スピードへの対応には難があるものの、力でねじ伏せるディフェンス。
アーセナルにいた頃のシガンは凡ミスの多い頼りないCBだったが、今はそうでもない。
ミスするシーンはなかなか見られない。
このスペインの地で第2の春を謳歌中。
今シーズン獲得した両SB、右のアンヘル、左のカプテビラもしっかりチームにフィットしてる。
これだけ、いい状態のDF陣だが、前半は完全にビルバオペース。
J・カパロスが昨シーズンの不甲斐無いチームを蘇らせつつある。
フエラではからっきしの印象だったビルバオが、ここはサン・マメスかと思わせるような攻撃を披露。
トップのアドゥリスはあのCBを相手にしっかりキープできるし、新加入のベレスにはスピードがある。
エチェ、イラオラで崩す右サイドも破壊力十分。
センターではJ・マルチネスがしっかりためを作れる。
ビジャレアルに全くサッカーをさせてなかった。
FK、CKの数もかなり多かった。
それでも、最後の部分がうまくいかない。
ビエラをハッとさせるようなシーンもなかった。
DF陣までをあたふたさせることはできたが、フィニッシュがうまくいかないと、点は取れない。
アドゥリスは確かに成長してるが、もう一歩上にいかないと、ウルサイスみたいな偉大なバスク人にはなれない。
それと後半投入されたジョレンテがどうにもこうにも。
あのCBコンビに子供扱い。
あの長身が全く活かされてない。
一昨シーズンのコパ・デルレイで爆発して、世にその名を知らしめたあの頃を思い出してほしい。
高い能力は持ってるはず。
今後のビルバオはアドゥリス、ジョレンテにかかってる。
中盤ではカンテラから上がってきたスサエタってのがおもしろい存在。
テクニックはかなりのもんがある。
エチェの後継者になれる。
ビジャレアルは前半をしっかりしのいで、後半、違うチームに変貌。
J・ペンタの投入が全て。
ピレスを中に、アンヘルをひとつ前に、右にいたS・カソルラを左に。
これで、両サイドが活性化。
サイドからの崩しにビルバオはあっぷあっぷになった。
たったひとりのSBの投入で、ここまで局面が変わるのもめずらしい。
ニハト、G・ロッシの動きも活発に。
ロッシはひとりでの突破に磨きがかかってる。
2、3人に囲まれても、自力突破を試みて、たいていこれが成功。
点を取るまでには至らなかったが、魅せるプレーは存分にできてた。
このビジャレアルの好調さはピボーテでしっかり危険な場所に顔出してるM・セナの存在も大きい。
この試合でも、気の効いたプレーが多く見られた。
あの位置でプレッシャーをかけ、さらにボール奪取までできれば、チームとしては非常に助かる。
昨シーズンはなんか元気がないように感じられたが、今シーズンはやってくれそう。
セビージャの調子が上がってこない今、CL圏はおろか優勝を狙えるチームに。

スコア 1-0

<得点者> 
ビジャレアル   フエンテス
~愛丸's MVP~
J・ペンタ(この男の投入がこの勝利を生んだ。周りとのコンビがぴか一。どれだけこのサイドを突破したことか)