愛丸のサッカー観戦記

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ハル・シティ-マンチェスターC

2010-02-07 09:59:21 | プレミアリーグ
観戦日 2/7(日)       

愛丸’s チェック
前節、チェルシーと引き分けたハル。
それでも順位は18位。
どっぷり降格圏に沈んでる。
勝ち点は221Pで15位まで同勝ち点なんだが、その中で、ハルは一番消化試合が多い。
それを考えると、厳しい現実なことに変わりはない。
チェルシーとドロー劇を演じたんなら、得意のホームでならシティ相手にも善戦できるはず。
何か前節できっかけをつかめてれば。
シティは、ここ数週間、週2試合ペースが続いてて、どうもチーム全体、元気がない。
前節、悪いなりに勝ち点3を奪え、こういう我慢のサッカーでなんとか勝ち点を拾えてれば、最後に笑うことができるかも。
選手層は厚いんだが、それを同じレベルでターンオーバーできるかと言えば・・・。
DFラインは大丈夫なんだが、攻撃陣は、決まった選手がいてくれないと、点を期待できない。

ハルは、前節のチェルシー戦で自信を取り戻した感じ。
得意のホームでの試合ってこともあったが、シティよりもいいサッカーを展開した。
それがこの結果に。
10試合、プレミアでは勝利に見放されてたが、シティ相手に久しぶりに勝利の美酒に酔いしれることができた。
チーム全体が、最後まで集中し、終了間際のシティの猛攻に耐えた。
ここまでジオバンニが攻撃の中心にいたんだが、そのエースがけがで戦線を離脱し、ここでチームの攻撃を一新することに。
そこでP・ブラウンが選択したのが、フェネホールとアルティドールの2トップ。
フェネホールをシーズン前に獲得しながら、どうして、このハイタワーを中心に攻撃を構築しなかったのか。
コンディションの問題もあるんだろうが、この高さはどのチームにとっても脅威になるはず。
実際、この男のキープ力と高さ勝負でシティを苦しめることができた。
先制点も、エリア内で楔を受け、ここでしっかりキープをして、アルティドールの動きに合わせての落とし。
この落としがまた丁寧で、アルティドールはシュートしやすかっただろう。
コースをついたアルティドールのシュートも見事だったが、うまく2トップが絡んでの得点で、これはチームとしても乗ってくる。
ベテランと若手が融合し、アルティドールはこれがプレミア初ゴール。
チーム全員で、このゴールを喜んでる姿を見て、今後のハルに期待を抱かせた。
後半のいい時間に、ボアテンクがCKのクリアをダイレクトで叩く、ファインゴールで追加点を奪い、これで2-0。
気持ち的にも余裕が出たところで、シティに1点返され、ここでもう1回集中し直すことに成功。
ずるずる行かなかったこともこの勝利に繋がった。
この試合だけを見ると、とても18位にいるチームとは思えない試合っぷり。
守備で気を抜くシーンもなかったし、攻撃陣も最後までチームのために奮闘した。
ジオバンにがいなくても、しっかりやれることを証明してみせたから、今後はこのハイタワーを活かした2トップで、この危機から脱してもらいたい。
シティは目下のライバル、スパーズとビラがつぶし合いをしてくれる今節、どうしても勝ち点3が必要だった。
マンチーニも、この試合は勝ち点3を予測してたはず。
それが、最後まで追いつくことすらできず、痛い敗戦を喫してしまった。
消化試合が少なく状況で、4位を勝ち点1P差ってことを考えたら、相手にプレッシャーをかけるためにも、今節、4位に浮上したかったはず。
前節もそうだったが、アイルランド、G・バリーがもっと攻撃に顔を出さないと、なんともチャンスにもならない。
アデバ、テベス、ベラミーと個人突破の力は持ってるが、相手がしっかりこれに対応してきたら、限界がある。
中盤からボールをうまくつないで、ダイレクトパスの交換なんかが見られたときは相手を崩すことができてるんだから、これを多様すべきだった。
どうもG・バリーは疲労がかなり蓄積してる感じ。
ビエラがこの試合でシティデビューを飾ったことを考えれると、G・バリーの代役をこなせるのは、この男しかいない。
今後のことを考えたら、チームの中心選手に休養を取らせることも大事。
守備陣のほころびがそうないぶん、得点が取れれば、なんとか勝ち点は積み上げれる。
シティは、ここが正念場。
4位という目標を達成するためにも、厳しいこの2月をどう乗り切るか。
マンチーニの手腕が問われる。

スコア 2-1

<得点者> 
ハル・シティ   アルティドール、ボアテンク
マンチェスターC アデバイヨール  
~愛丸's MVP~
フェネホール(しっかり使われれば、このくらいはやれる選手。あのキープ力の高さは武器になる。高さ勝負でも勝てるし、この男を中心に攻撃を組み立てるべき)