愛丸のサッカー観戦記

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R・マドリー-セビージャ

2010-12-22 22:21:19 | リーガエスパニョーラ
観戦日 12/22(水)       

愛丸’s チェック
リーガでの今年最後のビッグマッチ。
マドリーはバルサの勝利を受けての試合だし、相手が難敵セビージャでも、これを落とすわけにはいかない。
幸いにもセビージャの調子が落ちてるのはいいことだが、そう簡単に勝てる相手でもない。
クラシコのショックを引きずってないようには感じるが、強豪と呼ばれるチームとの対戦だし、ひょっとすると、苦しい展開になるかも。
セビージャはとうとうスタンディングの2枚目まで落ちてしまった。
勝ち点差がそう離れてないとは言え、11位ってのはかなり問題がある。
自慢のサイドアタッカーにケガ人が多いとは言え、それでも、この順位は納得がいかない。
このマドリー戦でいい試合ができれば、2011年に繋がるはず。

マドリーは、守備的なセビージャにそうとう苦しんだ。
それに加え、アルビトロが、カーサのチーム厳しいジャッジでそうとうイライラが募ってた。
そのためではないだろうが、後半の30分過ぎにはR・カルバーリョがドブレで退場に。
2枚替えをした直後で、モウリーニョもかなり焦ったことだろう。
ただ、ここで、マドリーは3-3-3のような布陣を取り、あくまでも勝ちにいく姿勢を貫いた。
セビージャの激しい守備に苦労したが、ここで活きてきたのが、マドリーの個人能力の高さ。
エジルが右サイドで仕掛けて、中へ戻したボールを途中出場のP・レオンがシュート。
この対応で、ハンドがあったようにも思えたが、このボールが、ファーでフリーになったディ・マリアへ。
パロップが対応したが、ディ・マリアのテクニックが上回り、うまくニアサイドを抜くシュートで貴重な1点をゲットした。
逆サイドであれだけ個人技で仕掛けられると、DF陣は数を割いてそれに対応しないといけない。
ここで、ディ・マリアがあそこまで高いポジションにいると、もうどうしようもない。
C・ロナウドもエリア内にいるわけで、あの場面でパロップが対応しなければならない状況を生み出したマドリーの攻撃はさすが。
ただ、これ以外では、ほんとにセビージャの激しい守備に手を焼いた。
ドブレ・ピボーテがあれだけ中盤でしっかりした守備を披露してくると、さすがのマドリーも苦しむってもの。
それに、右サイドにもラテラルの選手を縦に並べ、こちらもうまく機能しなかった。
流れの中ではセビージャの方がチャンスを多く作ってたし、いつものマドリーとはほど遠かった。
X・アロンソがいなかったから、中盤の底からの展開がなく、ケディラの攻撃参加も少なかったから、攻撃が単調に。
個人での仕掛けが目立ち、これではセビージャクラスのDF陣ならなんとか対応できる。
これがマドリーの今後の課題か。
ボールの出所がないと、個人での攻撃に頼ることになり、X・アロンソに代わるピボーテが一枚欲しいところ。
カカ、カゴが全体練習に戻ってきたみたいで、年が明ければまた違ったマドリーが見られると思うが、大きく変わることはないだろう。
1トップのベンゼマがイグアインみたいに活躍してくれれば、この状況も打破できたかもしれんが、まだ、この男は、潜在能力を秘めたままでいる。
全てが噛み合ったらバルサを超える攻撃陣になるはずなんだが・・・。
セビージャは、マンサーノが自分のポリシーを金繰り捨てて、守備的に振舞ってなんとかマドリーから勝ち点1でもゲットしようとしたが、最後まで我慢できなかった。
コンコ、ダボを右に並べ、ピボーテもロマリック、ゾコラとフィジカルで勝負できる選手を置いた。
攻撃はL・ファビアーノ、ネグレド、D・カペル任せ。
こんなセビージャは見たことがない。
そこまでセビージャは追い込まれてるってことか。
マンサーノをもってしても、なんとかして勝ち点1を取りたいと考えたのだろう。
ただ、この少ない攻撃陣でも、ネグレドが後半の早い時間に決定的なシーンを迎えたが、利き足ではない右足のシュートで大きくふかしてしまった。
これがL・ファビアーノだったと思うと残念。
いい守備でマドリーを押さえ込み、数的優位になった段階でもっと勝負にいくべきだった。
マドリーはかなりイライラしてたし、ここで攻め立てれば、まだ退場者を出したかもしれん。
11位という順位でマドリーが相手でも勝ち点が1が奪えればってのはわかるが、チーム、監督のポリシーを捨てて戦うことに意味があるのか。
R・カルバーリョがいなくなった段階で、攻撃的な選手交代ででもしてれば、メッセージにもなるし、ひょっとしたら、違った展開になったかも。
あれだけの守備ができてたんだから、この敗戦は悔やまれる。
 

スコア
1-0

<得点者> 
R・マドリー   ディ・マリア         

~愛丸's MVP~
ディ・マリア(数的不利な状況になった直後はラテラルにも入ったし、ここってシーンでは自慢のテクニックから貴重な得点をゲット。今、もっとも成長してる選手かも)