愛丸のサッカー観戦記

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A・ビルバオ-エスパニョール

2009-09-05 16:32:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/5(土)       

愛丸’s チェック
サン・マメスでの開幕戦。
ビルバオは、このリーガ開幕戦の前までに、6試合の公式戦を戦ってきてる。
その戦績が2勝1分け3敗。
いい仕上がりとは言いがたい。
対戦相手がそれなりのチームだったってこともあるが、このリーガの開幕戦に照準を合わせることはできてなさそう。
毎試合失点してるみたいで、不安点が多い。
エスパニョールは俊輔のリーガデビュー戦ってことで注目を集めてるが、ハルケの死ってことの方が大ニュース。
この悲しみから立ち直ってるてかどうか。
チームのカピタンであり、DFリーダーがいなくなったことはチーム与える影響はかなりでかいはず。
リバプールとのプレシーズンマッチのときみたいなサッカーができれば問題ないんだが、そうもいかないだろう。

ビルバオはバスク純血主義に限界がきてると言われ、遠い親戚にでもバスクの血が入ってれば外国人でもって雰囲気になってきてる。
そうなると、もうバスク純血主義なんて言えない。
それだけは阻止してもらいたいんだが、リーガで上位に上がれることもなく、ほんとに限界なのではと思われる、ここ数シーズン。
ただ、昨シーズンはコパ・デル・レイでファイナルまで進出し、ちょっとは、まだいけるかもって感じになった。
F・ジョレンテの覚醒もあり、代表にも呼ばれるこの男にどこまで頼れるか。
ってな感じで、この開幕戦を見ようと思ったんだが、なんの、バスク純血主義を貫けるだけの選手たちが、しっかり育ってる。
中盤の両サイドに入った、ムニアインとデ・マルケス。
前者は16歳で、後者は20歳。
このふたり、期待を上回るできだった。
ジェステ、ガビロンドを差し置いての開幕戦レギュラーだし、カパロスの期待の大きさが伺える。
とくによかったのが、16歳のムニアイン。
ドリブルの技術はなかなかのもの。
エスパニョールのDF陣はこの男を止めるのに、そうとう苦労してた。
ボディバランスもいいし、とても16歳とは思えない。
バスクには、まだまだこういう若手がしっかり育ってる。
ピボーテのJ・マルティネスもしっかり試合を支配するようなゲームコントロール術をだいぶ身につけてきてるし、前線への飛び出しのタイミングもいい。
中盤は、若手がしっかり支えてくれる。
問題は、F・ジョレンテ。
全くこの試合で精細を欠いた。
この状態が続くなら、代表から呼ばれなくなる。
一昨シーズン覚醒し、昨シーズン大爆発したが、今シーズンはちょっと不安。
キープできてないし、シュートも枠を捉えない。
ごろごろ転がるシーンも目立ち、これではエースなんて呼ぶことはできない。
この不甲斐無いパートナーに代わり、トケーロがしっかりふたり分働いた。
運動量は豊富だし、テクニックも確かなもんがある。
サポーターの信頼も厚く、この男が、今シーズンのビルバオを引っ張っていってくれそう。
こういう魂溢れる選手がバスクのチームにはあってる。
エスパニョールはハルケの死から立ち直れてない。
全くチーム全体から覇気が感じられなかった。
新カピタンのD・ガルシアもフアルタが多く、なおかつ試合途中に怪我。
これではチームをまとめるなんてことはできない。
今のエスパニョールにはリーダーが必要。
タムードがいるっちゃいるが、まだ移籍話が消えてないみたいだし、デ・ラ・ペーニャはけが。
この開幕戦からの数試合が、エスパニョールは耐え時。
ここで躓く時間が長くなると、降格争いに巻き込まれることに。
注目の俊輔は、いいところでロングパスを通すことはできてたが、点に繋がるようなパスは供給できず。
チャンスを広げるようなパスだけだと、俊輔の存在価値はない。
ただ、リバプール戦のときよりはラテラルとのコンビもよくなってるし、ポジションチェンジもうまくやれてた。
チームにはだいぶ溶け込んできてる。
あとは自分の武器をいかに出すか。
前線とのコンビが高まれば、あの必殺パスで得点なんてことも。
一度だけあったFKは、落ちきれずバーの上。
まだまだ始まったばっかりだし、これからいろんなものを見せてくることだろう。

スコア 1-0

<得点者> 
A・ビルバオ   トケーロ 
~愛丸's MVP~
トケーロ(あの魂溢れるプレーでチームに勝ち点3をプレゼント。パートナーが不甲斐無いために、この男のできのよさがかなり目立った)