あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします
昨年を振り返るとマーケットは不調と言って差し支えないようです。
物価上昇→金利上昇→株価下落そのものでした。
しかしながら、日本株と米国株では趣はだいぶ違いました。
NASDAQ日足
日経平均日足
NASDAQ月足
日経平均月足
2000年からの日米の株価の違いが昨年は反対となって表れた。
これまでは米国が株高でも日本株はそれほど上昇している訳ではなかった。
日米の経済状況の違いがそうさせたと言われていたが米国一強でなくなったという事か?
リーマンショック後の
からの10数年間は米国株は適度な調整を入れつつ上昇してきた。
しかし、一昨年に目先の天井を付けてからは株価の割高感が出てきてしまっていた。
PER25倍とは益回り4% つまり株価に対して利益率が4%ということだ。
これを容認するには毎年の利益の上昇が10%程度ないと釣り合わない。
5年間で考えれば4%×1.1^5=6.44%(益回り)→PERで15.5倍
これで5年後の株価から見たPERが15倍。それを先取りしてしまった訳だ。
金利上昇下で毎年10%増益はなかなか大変である。
利益規模の小さかったIT企業が10%増益は容易いかもしれないが、時価総額が10兆円以上もある企業が継続的に減益なしで10%増益を続けられるものではない。
これまでは目をつぶってきたのだ。
テスラモーターだってやっと黒転してから数年は大幅増益を享受できても、設備投資・人件費等が大きくなればそうはいかない。
AMZNだって赤字の間に打った経営戦略の果実を謳歌してきたが、従業員が増えた今となっては固定費が大きい。
一方、日本株は米国企業に比べれば利益率は大きくはないが その分株価収益率が大きくないため株価が下向きになっても米国よりも大きな下落とはなっていない。
その上、キーデバイスとなる素材や部品の開発により各社が欠くことの出来ない製品を持っている企業も多い。
また、日本的な雇用環境が人件費を抑え(良い事かどうかわかりませんが)インフレをそれほどまで大きくしていない。
加えて、インフレ指標の帰属的家賃も日本国内は家賃やテナント料を値上げするのが米国よりも難しいため、コアインフレ率が上昇しにくいため金利もなんだかんだ言ってゼロ金利近辺である。
政治がどうなるかは予想しずらいが、先進各国よりはアドバンテージは有りそうである。
後は無理に円高になるような政策が無ければ、世界でも上位の成果が株価的には得られると考えている。
そういえば悪い円安論はどこ行ったのか?本日、為替は130円割れである。こうなると日本のプレゼンスは上がるのか?
円安でメリットを受けた企業が多いのに、円高歓迎とかいう経団連も何考えているのやら。
日本は円調達をして経済を回している国なのだから、円安賛成じゃなければおかしいと思う。
私がこの世界に入った30数年前からみれば、NECとかパナソニックが世界的な地位を大きく下げたのも円高が要因となっていることは疑いない。だから、態々日本が円高を求める必要なんてないのだ。
円高にするってことは我々日本人が作る商品の価値を自分で下げているのだから。こんなバカみたいなことはしてはいけない筈だ。
今年は良い一年になるように期待しています。
元気出して行こう!
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