ここ数日で見える景色が変わってしまった感じがします。
これまで米中協議の進展が期待され、適温相場が戻ってくると思っている向きが多かったのですが、昨日のECBの金融緩和を受けて本来なら株式市場は好感されるような材料のはずが「それほどまで景気が悪いのか!」と言う感覚気なってしまった。ヒトは一旦そのように考えれば引きずられていく。一回出来上がった色を塗り替えるのは相当しんどい。それが今日の相場に反映されリスクオフとなった。
これを打開するのは今晩の雇用統計か?今までは良すぎるのも良くないと考えられていたが、今回は素晴らしい数字が求められる。
ただでさえ雇用統計は遅行指数であるから、先行きを見通すものではない。しかし、今回は現状を疑われているのであるからそれをはっきりと打ち消す数字が必要だ。
それとともに各国政府が現状を共有できていなければマーケットはネガティヴに反応する。
そうなると流れを変えるためのコストはスタートの時よりも大きくなる。今ここで景気後退を止める手を打てば比較的安価に出来ることでも、大きな流れになればそのコストは大きく拡大する。
これは日本がデフレを脱却するのに多大なコストを掛けていることでも証明されている。
だからこそ、日本は消費税を引き上げてはならないのだ。
株式市場はビビっている。臆病なのだ。
その臆病者を気持ちよくさせなければならない。
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