気温の低下もさることながら・・
冬場にお約束の乾燥も続いているのだ
木部が多いギターにとってはシビアな管理が不可欠な時期でもある
読者の皆さんはどのような対策をこうじているだろうか?
シビアと言ったが・・
個人的には指板のお手入れだけで十分だと考えているのだ
メイプル指板のギターやベースならばメンテは不用なのだ
メイプル指板は楽だが・・
個人的には少々物足りない
お手入れも楽しみのうちだと思うのだ
やはりローズ指板が最高なのだ
経年変化の様を感じるのも楽しい

最近はこのオイルがお気に入りなのだ
匂いや手触りなどが良い感じなのだ
オレンジオイル?
レモンオイル?
そもそもは掃除に用いる為のオイルなのだ
指板の汚れ落としという用途で用いるのが正しい使い方
保湿という効果は謳われていないのだ
まぁ、オイルという性質上なんとなく保湿を期待してしまう
プロの中には指板の手入れなど不用という人もいるのだ
何が正解かは分からない
以前は弦交換のタイミングでオイルを塗布していたが・・
最近は弦交換とオイルの塗布のタイミングが一致していない
気分次第という感じなのだ
弦の交換サイクルが長くなったのだ
ベースの弦交換にギターも引っ張られているような感じなのだ
多少劣化した弦でも気にならなくなってきた
加齢なのだろうか?
ピッチが不安定になるまで使うことも多い

そんなこんなで弦を張ったままオイルを塗布することも多い

ドラゴンの指板も馴染んできたように感じる
オイルが良い感じに入っていく

フェンダー系のギターは成長が楽しい
段階的に変化が訪れるのだ
ネックとボディをネジで接合しているからだろうか?
ネジを締めたり緩めたり、拘るプロも少なくない
音質のチューニングとして非常に重要な部分でもある
少し緩めて使うプロも多いという
私は性格上、かなりきつめに締めているが・・
オイルの塗布量は?
賛否あるようだ
私は『つゆだく』が好きなのだ

薄く塗るくらいなら塗らない方が良い
翌日には乾いてしまうのだ

湿度が高い夏場は少なめ
湿度が低い冬場は多めで良いと思う
個体差もあるので色々と試してみると良いと思う
同じローズ系の指板でも微妙に質感が異なる
オイルを弾いてしまう指板もある、ぐんぐんと吸い込む指板もある
ローズも貴重な材になりつつある
廉価な楽器を中心に代替材が用いられることも増えてきた
数十年後には木材で作られる楽器が貴重だと言われる日が来るかも?
どんな指板が良いのだろうか?
エボニーのように黒いローズ指板を見かけることがある
あまりに黒い場合には着色されていることもあるのだ

そもそもローズ材は少し赤みを帯びているものなのだ
真っ黒というローズ材は少ないと思う

最近は材が枯渇しているのだろうか?
杢目が荒れた材を見かけることも多々ある
指板は大事だと思う
最も手に触れ、眺める部分なのだ
楽器のルックスを左右する重要なパーツだといえる
あまりに明るい色の指板は安っぽく見える
それ故に廉価な材を用いたギターやベースは染色で誤魔化すのだ
皆さんお持ちのギターの指板を眺めてみていただきたい
「かなり赤っぽいなぁ・・」
「導管も見えてるしなぁ・・」
正しいローズ指板なのだ
ナチュラルなローズ指板なのだ
良い材は妙な小細工などしない
むしろ、材をアピールするような見せ方をするものなのだ
指板にオイルを塗る場合、どんな方法があるだろうか?
お勧めは使い古しの歯ブラシと自分の指
歯ブラシで塗り広げ、指先で馴染ませるという方法が良いと思う
歯ブラシのデメリットはオイルが飛び散ること
まぁ、色々と試してみると良いと思う
ここ最近のネックの状態は良好なのだ
以前に順反っていたネックは修正することなく元に戻っていた
12フレットで約2㎜(6弦側)が私のデフォルトなのだ
冬場に異常なほどにネックが順反る場合には指板が乾燥していることが考えられる
季節とネックの状態を把握しておくと良いと思う
さらにロッドの回転とネックの動きも押さえておくと良い
動くネックは悪くない
ロッドで自在に修正できるギターは良いギター
ギターは常に動いているのだ
木は生き物なのだ
気温や湿度を感じ、常に呼吸しているのだ
擬人化も度を過ぎるとアレだが・・・
ギターを大事思うならば、そのくらいで丁度良いと思う
読者の皆さんもご自分のギターに多いに萌えていただきたい
ギターは信頼できる相棒なのだ
必ず応えてくれる😉