テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

ヤマハ製の中古ギターが入荷したと言うが・・・Ⅱ

2015年12月05日 | 日記
以前に日本製の中古ギターを探しているとお伝えした

結論から先に述べたい

現在はまったく興味がない


ここに至るまで色々と研究を重ね、数多くのモデルを試奏してきた


一言で表現するならば・・・


”価格と価値が見合っていない・・”

という事になる


人気があるギターは製造から30年以上経過しているにも関わらず高額なのだ

代表選手はヤマハのSGモデルなのだ

これは高中正義モデルという事なのだ



武道館のライブで見かけた記憶が蘇ってきた


色々とグレードがあるようだ



この手の上級モデルは下位よりもむしろフラッグシップモデルに人気が集中するのだ

何となく分かるような気がする


当時、買えなかった人々が『大人買い』するのだ

販売業者もその辺りは熟知しているのだ

相乗効果として値段を釣り上げる方が良く動くという事も多々ある

中古市場は理解不能な部分も多いのだ


当時、人気を二分していた上級ギターがある

アリアのPEシリーズのトップグレードなのだ



新品と現在の価格が変わらないという恐ろしいギターなのだ

あのイケメン福山氏もこのモデルを所有しているらしい



氏はギターコレクターでも有名なのだ


自身のアルバムのレコーディングに使う事もあると聞いた事がある

メイン機は特注のPRSだが・・
それを凌ぐ音が出るという事だろうか?


この手のギターを『ジャパンヴィンテージ』と呼ぶ人がいる

楽器業界においては定番の呼び方ではないそうだ

所謂、中古ギター販売業者の呼び方という事なのだ


おもに新品のギターをメインに扱う楽器店では『中古ギター』と呼んでいる


世界的にもこのような呼び方はしていない

もちろん検索をかければ、それなりにヒットはするが・・・


呼び名で印象は異なる

『中古ギター』と『ジャパンヴィンテージギター』

どちらが良いギターに聞こえるだろうか?


『古い不用品』と『骨董品』


”価値があると感じる人にとっては価値がある・・”

何とも微妙な言い回しだが・・

そういう事になる


『廃品業者』と『古物商』

呼び名で印象は大きく変わるという事なのだ


人気がある中古ギターの購入は慎重になるべきだと思う

場合によると当時の新品価格を上回るという逆転現象も起こっている


余談だが・・

自動車でも中古ブームが起こっている

タマが少ない車種の取引価格が異常に高騰している


エレキに関しては牽引役はギブソンレスポールの59年モデルなのだ

中古のエレキがマンションと同等の価格で取引されるという異常な事態になっている


仮に大金が用意できたとしても物が流通しなければ入手できない

良品はすべてマニアが所有しているのだ


この年代のギブソンもフェンダーも状態はさておき、取引価格は概ね数百万円なのだ


世界的に奥田民生氏の59は有名なのだ

ユニコーン時代に数百万円で購入したという事なのだ


メンバーが大金で高級車を購入している時にそのギターを買ったという伝説が語り継がれている

何度もフレットとナット交換を経験している実践機であるところが豪快なのだ

現在は役目を終えて自宅弾き用に保管しているという事なのだ


中古相場は定価の4分の1が目安なのだ

この価格で気に入った個体が見つかれば悪い買い物ではない

稀に美品があるのだ


私が弾いた個体はすべて汚い

キズもさることながら全体的に汚い、そして臭いのだ

臭いは辛い

「この酸っぱい臭いって何の臭い?」

この時点で中古ギターは無理なのだ


それでも経年変化の音が其処にあるならば良いと思う

個人的には音が弱いと感じる

まぁ、この年代のギターを求める人はそれが良いというのだと思う


ギターの本質を理解したうえで購入している人がいる一方で
意味も変わらずに購入する層がいる事も事実なのだ


購入予算が許すならば、本音ではギブソンなどの欧米品が欲しい

しかしながら、古い年代のギターになると車を一台購入するくらいのプライスが付く

さらに新しい年代に目を向けてみてもバイク一台という尋常ではない価格帯なのだ


そこで次に候補に挙げるギターが古い時代の日本製のギターなのだ

その根本にはこんな考えが根付く


”古いギターは作りが良い・・・”

誰が言ったのか?

ネットの情報を中心にそんな噂が飛び交っている


厳密には

”過去にも作りの良いギターはあった・・・”

という事になる


現代でも材などのマテリアルに徹底的に拘り、入念に作り込んでいるギターは多い

まぁ、良いギターはどのメーカーでもそれなりの値付けをするが・・価値はある


ギブソンやフェンダーでもカスタムショップがプロデュースするギターは逸品揃いなのだ

私も何度も弾いた事がある

その違いはむしろ『新品時』に感じられる

十分なシーズニングを終えたボディは良く響く

ちなみにピックアップはブリッジなの『ハード』はそれほど高価という事もない

性能差もマニアが言うほどではない

場合によれば、後から追加購入(相当な出費になる)も可能なのだ


パーツとボディのマッチングの妙なのだ

当たり前だが・・

ボディを後から購入する事は出来ない

忘れがちだが・・ネックの存在も重要になってくる

あるレベル以上の腕前になってくると感じられるのはネックの鳴り(響き)なのだ

握り込みなどもモデルごとに徹底的に追及している


最低でも50万円スタートくらいになってしまうが・・

現代にも後世に残す価値がある良いギターは多い


すでに新品時に良いギターを数年かけて育てる楽しみもあると思う



”日本製の古いギターなら何でも良い・・”

という訳の分からない困った風潮があるのも事実なのだ


”現状渡し・・”

という意味を考えていただきたい

実際に中古業者で出来るメンテはハードの微調整なのだ

弦高の調整やネックの反り程度なのだ


それ以外のメンテは高額になってしまう

例えばフレット交換など・・

仮にフレットが擦り減った個体のフレットを交換したと仮定しよう

最低でも3万円以上はかかる

その価格を販売価格に上乗せする必要がある


相場を良く知るユーザーには訴求力がない

「ここの店高くね?」

となる


むしろ、ネットの画像では分かり難いキズや不具合などを隠しながら

他店よりも安く販売した方がメリットが大きい


ショップも後のトラブルを嫌う

そこで登場するのが『現状渡し』なのだ

個人売買などでも良く使われる便利なフレーズなのだ


30年以上使われたギターをイメージしていただきたい

ギターに寿命という表現があるかは眉唾だが・・

大凡、人間ならば還暦程度の劣化?だと思う


元気ピンピンで若いお姉さんをナンパするオヤジもいれば、
片足を突っ込んでいる人もいるかと・・

ギターも一緒なのだ

業者は最も良く見える『顔』を画像として載せている


私が数多くの中古弾いた感想としては・・


”良いギターは流通し難い・・”

という事なのだ


フレットが限界を迎えている個体も多かった

そんな場合、弦高を高くする事で対処(逃がす?)するのだ

ネックに関しては『ロッドの残り』など分からない

残りは1回転という事もあると思う


故障が頻発して修理費が嵩む旧車を手放すような感じに近いのだ


当時は不人気だったギターも中古という市場で日の目を見る

例えばこんなギターなのだ

天下のヤマハの唯一の失敗作と言われているSF-7000なのだ



失敗という表現は少々語弊があるが・・・


”特筆すべき点がないギター”

という事になる

高級機であるSGを買えない層を取り込もうと考えたコンセプトモデルなのだ

初心者向けにボディを薄くするなど改良を加えた跡が感じ取れる



入荷したギターを弾いてみた

ノーマルの状態だった

「いくら? えっ? 高くない?」

「誰が買うの? もの好きもいるね」

という感じで数分の試奏と値段交渉で却下した



このギターは打倒ギブソンを掲げているのだ

まぁ、どのメーカーにもこのような微妙な立ち位置のギターは存在する

中古というマニアックな市場で再び日の目を見る事となる

死にかけているギターにとっては嬉しい事だと思う


熟年層の再就職や再婚のような感じだろうか?

新品のギターは街ゆく若いお姉さんのような感じなのだ

古いギターは・・これ以上は書かないが


マニア以外の人が好んで首を突っ込んでも幸せにはなれない

ヤマハは同時期に打倒フェンダーという事でSCというモデルも作っていた

上記ギターのピックアップをストラトと同様のシングル3連にしたギターなのだ


ストラトと言いながらアームはない

パテントの問題だろうか?

自社にもアームのユニットは存在したがフェンダーを超えるような精度が得られなかったという声も多い

実際にベタ付けで使う人もいるような時代だったので思い切った決断をしたのだと思う




とにかく、この両者のギターはコンセプトが曖昧で安易なのだ


”同じボディに異なるピックアップを載せちゃえ~”

SGのような際立った存在感もない


賢明なる読者の皆さんは新品ギターの中から好みの個体を選んだ方が幸せになれる

購入後の心配もなくギターを楽しめるのだ

ギター購入は結婚のようなものなのだ


初婚とバツではどちらが好みだろうか?

「バツっていろいろと馴染んでいるっていうし・・」

色々と馴染んでいる?個体を弾き(乗り)こなせるだろうか?


新品を自分の色に染めるのは楽しい

ギターも人間もやがて劣化するのだ

最初から劣化したギターを求める人は如何なものか?


ちなみにこのシングルタイプもお試しという事で弾いてみた

特に書く事もない

単なるパワーのないシングルなのだ

フェンダージャパン辺りのストラト的ルックスの方が良いかと・・

まぁ、好みの問題なので何とも言えない部分もあるが・・


自己責任で好きなギターを買えば良いかと・・・


『古いギター』よりも『使えるギター』を探した方が幸せになれる





昨日のブログの集計結果なのだ

微増だが・・

今週は訪問者数が伸びている

私のブログが好かれているとは思えないが・・


”興味を持たれている・・”

という実感はある


色々なブログがあっても良いと思う

横の繋がりを大事にしている人もいるようだが・・

私には向かない



お時間がある方はデジマートなどを散策しては如何だろうか?

本日は天候も良いのでお近くの楽器店に出向いてみては如何だろうか?

ネットでは販売していないレアなモデルが楽器店に展示されている事も多々ある

来店したお客さんだけの限定という事も多いのだ

この時期は良いギターが揃うのだ






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