博多藤四郎と後藤藤四郎は、商売や小判と縁のある短刀。
昔も今も変わらず、お金はないよりあった方が良いものでしょう、たぶん。
それでも、お金に代えられない価値のあるものは、たくさん存在する。
そのことを敏感に感じ取っていそうな、博多君と後藤君の視点で、ある本丸の七夕の日を妄想しました。
タイトルは「砂子の舟」です。
………………
砂子の舟/そらし といろ
金のひらたい折り紙の星
ひるがえる祈りの言の葉
届け先に不在の神様
そうして自分に返送される
可視化された祈りは
懐の小判の一枚が
素麺や酒や短冊になる
賑やかな宴の夜とするため
この夜を
明日には持ちこせないこと
流れた時間の行く末は
誰も知らないまま
後付けできない
ひとのいのちを
祈りたいと想う
短冊に走る筆が
小判の一枚に
小判の箱一つに
換算できない日々
金のひらたい折り紙の
星にひるがえる祈りの
言の葉を懐にかかえた
金臭い手で遡上、遡上
この夜が
このひとが在るために
昔も今も変わらず、お金はないよりあった方が良いものでしょう、たぶん。
それでも、お金に代えられない価値のあるものは、たくさん存在する。
そのことを敏感に感じ取っていそうな、博多君と後藤君の視点で、ある本丸の七夕の日を妄想しました。
タイトルは「砂子の舟」です。
………………
砂子の舟/そらし といろ
金のひらたい折り紙の星
ひるがえる祈りの言の葉
届け先に不在の神様
そうして自分に返送される
可視化された祈りは
懐の小判の一枚が
素麺や酒や短冊になる
賑やかな宴の夜とするため
この夜を
明日には持ちこせないこと
流れた時間の行く末は
誰も知らないまま
後付けできない
ひとのいのちを
祈りたいと想う
短冊に走る筆が
小判の一枚に
小判の箱一つに
換算できない日々
金のひらたい折り紙の
星にひるがえる祈りの
言の葉を懐にかかえた
金臭い手で遡上、遡上
この夜が
このひとが在るために