報告が遅くなってしまいました。
詩客主催の、シンポジウム“~詩型の融合は可能か?~詩歌トライアスロン~2013/4/14”へ参加してきました。
タイトルどおり、シンポジウム一部では、俳句・短歌・現代詩は作品として融合することは可能か、というテーマで俳人、歌人、詩人のパネラーが語っていました。
まずは俳人、歌人、詩人の作品をいくつか引用して、それぞれの詩型の差異を認識する読解が行われ、大学の授業のようでした。
西洋では“ポエム”のひとくくりにされても、日本国内では“俳句”“短歌”“現代詩”とジャンルが分かれており、それぞれに理解度が異なっているのが現実。
とくに“現代詩”は作品の中に“俳句”と“短歌”の恩恵(リズムの縛り)を受けられても、“俳句”と“短歌”の作品は“現代詩”を生かすことが難しい。
もともと俳句は十七音、短歌は三十一音のリズムの縛りがある中で、縛られ縛りを脱出する試みは可能だけれど、現代詩は詩人が自分で縛りを作らなければならず、縛りへの意識の違いは大きいです。
どこで切れるかによって、どの詩型も読者の読み方が異なるのは三詩型の共通点かもしれません。
難しい話はこのあたりで切り取りまして。
シンポジウム二部では、【三詩型を使った融合作品】を公募して、それぞれのジャンルに身を置く人たちが、慣れない、普段は触れていないジャンルの作品を作り、パネラーに「融合具合」を合評してもらうという、このシンポジウムでは初めての試みが行われました。
【作品Aタイプ】一作品に俳句/三句、短歌/三首、詩/一編をそれぞれ分けて書く
【作品Bタイプ】一編の詩作品中で俳句、短歌を組み込む融合作品
私も公募作品Bタイプに挑戦してみました、実はこの日のために、しばらく作っていなかった短歌と俳句を年明けから取り組み始めた次第です。
公募作品には、やはり普段書いているジャンルと書いていないジャンルの、固さ・ゆるさ、が浮かび上がってきたように思いました。だからこそ、融合や越境の様子が見えやすいのかもしれません。
三詩型のパネラーそれぞれ、鋭い指摘が飛び交っており、とくに短歌の方々は作品を厳しく読んでくださりました。
欲を言えば、俳句の方々には作品全体の印象だけでなく、俳句に慣れていない人の作った俳句の特徴や良いところ・悪いところを掘り下げて欲しかったです。
しかし、融合を目指しているはずなのに、パネラーの専門分野に対する意見が多かったように感じました。
詩が短詩系に融合されているか、短詩系が詩に融合されているか、この関係の議論をもっと聞いてみたかったです。
最後は、パネラーそれぞれ一押しの公募作品を選び、パネラーの多数決によって優秀作品が選ばれました。私の作品は、パネラーの野村喜和夫さんに一押し作品として選んでいただき、副賞として詩集『Spectacle&Pigsty』をいただきました、有難うございます。
シンポジウムの実行委員会の皆様、パネラーの皆様、参加者の皆様、当日はお疲れ様でした。
また次回のシンポジウムを楽しみにしております。
詩客主催の、シンポジウム“~詩型の融合は可能か?~詩歌トライアスロン~2013/4/14”へ参加してきました。
タイトルどおり、シンポジウム一部では、俳句・短歌・現代詩は作品として融合することは可能か、というテーマで俳人、歌人、詩人のパネラーが語っていました。
まずは俳人、歌人、詩人の作品をいくつか引用して、それぞれの詩型の差異を認識する読解が行われ、大学の授業のようでした。
西洋では“ポエム”のひとくくりにされても、日本国内では“俳句”“短歌”“現代詩”とジャンルが分かれており、それぞれに理解度が異なっているのが現実。
とくに“現代詩”は作品の中に“俳句”と“短歌”の恩恵(リズムの縛り)を受けられても、“俳句”と“短歌”の作品は“現代詩”を生かすことが難しい。
もともと俳句は十七音、短歌は三十一音のリズムの縛りがある中で、縛られ縛りを脱出する試みは可能だけれど、現代詩は詩人が自分で縛りを作らなければならず、縛りへの意識の違いは大きいです。
どこで切れるかによって、どの詩型も読者の読み方が異なるのは三詩型の共通点かもしれません。
難しい話はこのあたりで切り取りまして。
シンポジウム二部では、【三詩型を使った融合作品】を公募して、それぞれのジャンルに身を置く人たちが、慣れない、普段は触れていないジャンルの作品を作り、パネラーに「融合具合」を合評してもらうという、このシンポジウムでは初めての試みが行われました。
【作品Aタイプ】一作品に俳句/三句、短歌/三首、詩/一編をそれぞれ分けて書く
【作品Bタイプ】一編の詩作品中で俳句、短歌を組み込む融合作品
私も公募作品Bタイプに挑戦してみました、実はこの日のために、しばらく作っていなかった短歌と俳句を年明けから取り組み始めた次第です。
公募作品には、やはり普段書いているジャンルと書いていないジャンルの、固さ・ゆるさ、が浮かび上がってきたように思いました。だからこそ、融合や越境の様子が見えやすいのかもしれません。
三詩型のパネラーそれぞれ、鋭い指摘が飛び交っており、とくに短歌の方々は作品を厳しく読んでくださりました。
欲を言えば、俳句の方々には作品全体の印象だけでなく、俳句に慣れていない人の作った俳句の特徴や良いところ・悪いところを掘り下げて欲しかったです。
しかし、融合を目指しているはずなのに、パネラーの専門分野に対する意見が多かったように感じました。
詩が短詩系に融合されているか、短詩系が詩に融合されているか、この関係の議論をもっと聞いてみたかったです。
最後は、パネラーそれぞれ一押しの公募作品を選び、パネラーの多数決によって優秀作品が選ばれました。私の作品は、パネラーの野村喜和夫さんに一押し作品として選んでいただき、副賞として詩集『Spectacle&Pigsty』をいただきました、有難うございます。
シンポジウムの実行委員会の皆様、パネラーの皆様、参加者の皆様、当日はお疲れ様でした。
また次回のシンポジウムを楽しみにしております。