散歩は15時くらいからはじめて、2時間ほど家の近所を歩いている。
昨日は晴れていたので用水路沿いの歩道を、用水路覗きつつぶらぶら。
コンクリートになってしまった用水路はヘドロによどんで、魚なんかいるんかいと思ってたら、でっかい鯉が跳ねた、のをじっと見てたら、同じく散歩中の見知らぬおじいさんが話しかけてきた。
「鯉いたか?
暖かくなったから橋の下から出てきたんだ。俺はここにずっと住んでいる。
用水路が整備される前には何でもいたよ、しじみもね。
鯉は鮒より強いよ、鯉の寿命は50~60年もある。あっちの病院側の水路の水が足りなくて魚が浮いてたな。」
柴犬を連れて散歩していたおじいさんは、私の祖父とは似ても似つかないが、おじいさんという空気感の優しさみたいなものは似ている。
今日は花散らしの雨を傘で聞きながら、祖父とよく遊びに行った神社まで一人きりで行った。
昔は神社の隣に公園があったはずなのだが、無くなっていた。どんな遊具があったかは忘れてしまったが、そこで遊んだ記憶はある。
しとしと降る雨は桜の花びらに乗っかり、しだれではないのに枝も花房も下向きだった。
晴れていればボール遊びをする男児が集う広場も今日は誰もいなかったので、広場を囲む桜を独り占めしてきた。
そこで撮影した桜の写真。
そして家へ帰る。
歳時記を開いて、散歩の道を思い出す。
そういう日々を繰り返せるようにしたい4月のはじまり。