なみなみとグラスいっぱいに、冷えたミネラルウォーターを注いだ。
つま先から頭の芯まで、キンと冷えていく。
がらんとしたリビングを夜風が回遊する。まだ昼間の熱を含んでいた。
ゆれるのは気まぐれに作った貝殻のモビールだけ。
くるりくらり、白や薄紅の貝が夜風と遊ぶ。
あの日は思いついたまま海に行ったのだ。
きらきら輝く海や水平線を無性に見たくなるときがある。
はる、なつ、あき、ふゆ。季節問わずにそんな衝動に駆られる。
すっかり温んだミネラルウォーターを、ゆっくり飲み干す。
ぐっすり眠られるよう、願いながら体内へ浸透させた。
そう、明日から新学期が始まる。今日はよく寝ておかなければならない。
こうして今年も、夏が行く。
つま先から頭の芯まで、キンと冷えていく。
がらんとしたリビングを夜風が回遊する。まだ昼間の熱を含んでいた。
ゆれるのは気まぐれに作った貝殻のモビールだけ。
くるりくらり、白や薄紅の貝が夜風と遊ぶ。
あの日は思いついたまま海に行ったのだ。
きらきら輝く海や水平線を無性に見たくなるときがある。
はる、なつ、あき、ふゆ。季節問わずにそんな衝動に駆られる。
すっかり温んだミネラルウォーターを、ゆっくり飲み干す。
ぐっすり眠られるよう、願いながら体内へ浸透させた。
そう、明日から新学期が始まる。今日はよく寝ておかなければならない。
こうして今年も、夏が行く。