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日本一脚の速い「鉄ちゃん」を目指します!
時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガー漂走記~旧東海道編(10)

2012-06-06 | 旧東海道run!!

旧街道ラン久々の晴天だ。
今日も西へ向かおう。
でも近鉄は前回も乗ったし、これが最後でも無いし、というわけで、またもマイカー利用で、近鉄富田駅へ向かう。

前回のゴール地点、JR富田駅まで5分ほど歩いて移動し、本日のトレーニング?のスタート。
これといって見所があるわけじゃないが、所々に街道らしき雰囲気を残し、結構楽しめる。

突き当たりに「力石」なるものがあって、昔、この辺りの村人が、この石を持ち上げて力自慢をしたらしい。
左折してすぐ右折。

やがて国1に合流し、しばらくすると左側やや奥まった感じで某電話会社の三ツ谷ビルがある。
そのまま直進すれば海蔵橋だけど、手前で左斜めに分岐するのが旧道。
すぐに突き当たってしまうけれど、小さな公園みたいになっていて、そこに「三ツ谷一里塚跡」の碑がある。

かつてはこのまま直進する形で橋がかかっていたんだろうね。
現代では国1に戻って海蔵橋を渡るしかない。

渡ってすぐ左に降りて南下するのが旧東海道。
もう1つ橋(三滝橋)を渡るが、橋の上からの景色がなかなか良い。
帰宅後調べて判ったことだけど、安藤広重の四日市宿の浮世絵は、ここから描いたものらしい。
先入観なしでビビッと来て立ち止まって写真(上)まで撮ったコスモタイガー、意外と絵心あったりする・・・わけねぇよ!
美術技術の類で良い思いした経験は皆無に近いからね(というよりはっきり苦手)、単なる偶然だ。

やがて左側に「笹井屋」さんが見えてくる。
あの有名な「なが餅」の老舗やね。

そのまま四日市市の中心部へ。
国道164号を横切ってすぐ、道はゆるやかに右へカーブしている。
このまま直進するのが旧道だけど、今は建物により分断されて直進不可。
仕方なく回り込んで国1を渡ると、四日市駅前商店街がある。
この商店街を貫くのが旧東海道となる。
すぐに諏訪神社。
三重県の最大都市四日市市※の繁華街なわけで、かなりの人だかりの中、走るには若干の恥ずかしさはあるけれど、この道が東海道である限り、走るしかない!
(※県庁所在地は津市だが、人口では四日市市が最大)
当然ながら、飲み屋やお店が並ぶだけで、街道らしき雰囲気はない。

JRと近鉄の四日市駅を結ぶ中央通りを横断すると、繁華街は終わり、いきなり旧街道の顔に戻る。

浜田町辺りからの街並は、宿場の面影を残していて、本当に良いねぇ~。
近鉄名古屋本線のガードを潜るが、これが名古屋本線とのお別れ。
そのまま道なりに進むと、今度は別の小さな路線が寄り添ってくる。
近鉄内部線。
鉄チャンならビビビッと来る路線だ。

赤堀駅を過ぎると、古い家並みが続き、ますます街道らしい雰囲気が感じられ、楽しい気持ちになる。

日永駅前の信号を直進。
左折すると中央緑地公園(陸上競技場)だけど。
何度か走ったこともあるから、若干ながら土地勘ないわけじゃない。
でもこんな近くにこんな素敵な道があったなんて、感動だ。

小さな橋を渡る。
天白橋というらしい。
ちなみに下を流れるのは天白川。
どっかで聞いたような名前だけど。

泊駅の看板を過ぎると国1に合流、すぐに道は二手に分かれる。
その正面に何やら史跡らしきものが。
有名な「日永の追分」だ。
追分というのは、分岐点、という意味。
直進(つまり国道1号)は伊勢街道、右に分岐する(県道407号)のが旧東海道。
しかもこの追分、湧水が出ていて、あちこちからいろんな人が汲みに来ている。
国道と県道に挟まれ、かなりの交通量の中、綺麗な湧水スポットが現存することに不思議さと感動が入り混じる。

コスモタイガーは当然右の県道へ。
追分駅前を通ってすぐに左に分岐する狭い道が東海道だね。
お寺や神社もあって、本当に落ち着いた感じの道が続いている。

やがて小木曽3丁目の交差点に出た。
正面に小木曽郵便局、左に目を移すと内部駅がある。
名前の通り、内部線の終着駅だ。

ここまでの走行距離、多分12~13kmぐらいで、まだまだ全然余裕だし、先に行きたい気持ちも大いにあるけど、何より内部線に乗りたい!!
ここで内部線を無視したら、鉄チャンの名が廃る!
ということで、あえてここをゴールとする。

さぁ、内部線、近鉄四日市~内部間5.7kmのミニ路線で、軌間762mmの特殊狭軌路線。
新幹線や近鉄名古屋本線は1435mm(国際的には標準軌)、JRの在来線や名鉄他、日本の大多数の路線は1067mm(国際的には狭軌)、この内部線はそれよりずっと狭くて小さい。
紆余曲折あるため、詳細は省略するけれど、内部線の歴史は古く、1912(大正元)年、三重軌道(三重交通の前身)により軽便鉄道として建設され、現在もそのままの軌間で残されている。
今では近鉄グループのバス会社となっている三重交通が長く経営していた路線だったけれど、分離・合併等を経て、現在は近鉄の路線となっている。

まるで遊園地の子供列車のような可愛らしい車両が、ゆっくりした足どりで民家の軒先・庭先のようなところをかすめるように走る光景はたまらんな~。
いろんな物がすごく近く感じて、乗っていて超楽しい!

日永駅で八王子線も合流、こちらも同じく762mm。

はしゃぐ心を抑えつつ、四日市駅に到着、名古屋本線に乗換え、富田駅から車にて帰宅。

四日市~内部間の旧東海道&内部線のセットは、ちょっとしたテーマパークみたいな感覚で、鉄道好き・歴史好きにはお奨めの空間ではある。
まぁ、流行りのテーマパークよりずっと静かで落ち着きあるけどね。



(2014.4.23追記 地図、作成しました。→ここをクリック

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