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時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガーのフツー♥の旅行記~館山編(2)

2017-02-17 | 旅行

【1月29日(日)】

館山と云えば、「東京からちょっと足を延ばした観光都市」のイメージだけど、由緒ある歴史にも恵まれている。

そもそも館山は「館の山」。
館とは要するに城のことで、お城のあった山、が由来とするのが定説になっている。
名前からして、歴史情緒ある町なのだ。

何と言ってもその筆頭が「南総里見八犬伝(滝沢馬琴作)」で有名な、戦国大名里見氏の存在。
再建されている館山城も、現在は八犬伝博物館なんて別称してるらしいし。

里見氏を調べ出すと、とてつもなく長くなってしまうため、ここでは簡単にさわり程度にするけれど、南総里見八犬伝の元ネタになってるのは、安房里見氏初代の里見義実、そしてその娘の伏姫。

架空の軍記物で詳しいストーリーは忘れてしまったけど、おじさん世代だと、真田広之と薬師丸ひろ子の映画で見た記憶しかない。

没落した里見家を、伏姫と8人の剣士によって再興していくストーリー。
もっとも架空とはいえ、初代里見義実は実在した人物だし、落ち延びていた常陸から、里見氏再興をかけて安房入国するにあたり、旧勢力との間でいくつもの戦いがあって、困難を極めたことは事実らしい。

ただ、1人の殿様(あるいは姫様)を囲んで数人のスーパー剣士たち、の構図は、漫談の世界にはよくある話。
「真田十勇士」も似たような話だよね。
江戸の時代には流行ったんだね、きっと。

お家騒動など紆余曲折あったものの、その里見氏の末裔が、江戸になって正式に館山を本拠としたのは、8代当主義康(よしやす)の時代。
1591(天正19)年、というから、豊臣秀吉が天下人を満喫していた時代やね。
義康は館山城を大幅リニューアルし、館山を近世の城下町として整備した。
(館山藩主としては、義康が初代ってことになりますね、はい。)

残念ながら、義康さん、なかなかの名君だったのに、30歳の若さで早世してしまい、家督は10歳の忠義(ただよし)に。
といっても、年少のため、実質は家臣数人が補佐するってことなんだけど。

豊臣から徳川に時代が大きく変わる大事な時なのに、その補佐役同士が派閥争いするなど、治世は混乱し、ついには、徳川幕府に目を付けられ、伯耆国(鳥取県)倉吉へ転封(今でいう左遷ね)。

忠義には側室には庶子がいたとも云われるが、跡を継ぐべき嫡子はなく、不遇のままこの世を去った。
そしてそれは、大名としての里見家のジ・エンド、を意味する。

その際、責任を感じたのか、忠義を慕ったのかは不明だけど、8人の重臣もそろって殉死したとされる。

きっと、南総里見八犬伝は、先の初代義実の安房入国の物語と、この8人の殉死を合成(モデル?)して、漫談(小説?)にしたんじゃないかな~。

と、これだけ歴史を語った以上、館山の歴史巡りをしたい!
館山城にも行きたい!

でもさ、残念なことに、今日は市域全体、交通規制なんだよな。
理由は…、館山若潮マラソン。

残念…、なんて言う資格ないんだけどね(笑)。
もともと走る側の人間なわけだから。
ってか、当初の目的はそれだったし!(涙)。

それに家族旅行だから、もう少し子供向きのスポットへ、というのが現実的な選択。
というわけで、館山市内脱出とドライブを兼ねて、行き先を「マザー牧場」に決定。

イチゴ狩りができる、ということだけはリサーチしたけど、あとはぶっつけ。
パンフレットに寄れば、前田久吉さんという昔の代議士兼実業家が、開設したとある。

名前の由来は、彼が貧しい農家だった少年時代、母親が「牛の一頭でもあればもう少し楽なのに…」と言っていたため、その母にささげるため、マザー牧場とした、とのこと。

それにしても広いなぁ。
250ヘクタールってことらしいけど、数字で言われてもピンとこない。

愛知県に例えるなら、モリコロパーク(愛知万博記念公園:旧青少年公園)と愛知牧場が合わさった感じ、かな?

能書きはここまでにして、交通規制前の館山市内を早々に脱出し、一路マザー牧場へ!
到着後、家族で、イチゴ狩り・トマト狩りを皮切りに、ヤギに餌をあげたりして、大いにマザー牧場を堪能しました。(冒頭写真はイチゴ狩り♪)








帰路は、嫁と子供が疲れて寝たのを良いことに、のんびり下道(国道127)ドライブ。
時間はかかるけど、景色良いねぇ。

海沿いに走る国道127。
そして漁港が点在。
その港を中心に町がある。

ついつい悲しい習性?で、分岐する生活道路に目が行ってしまう。
旧街道かな?
館山街道とでも云うんだろうか?

マラソンでただでさえ交通量が多い反対車線。
どうやら交通事故で往路に利用した「富津館山道路」は通行止めらしく、物凄い渋滞だ!
ふん、ざまぁみろ!
走れただけでも幸せ者だよ。
屈折した心境でコスモタイガーはハンドルを握る。

忘れたころに、トボトボと疲れた感じで歩くランナーたちがいる。
きっと今日、若潮マラソン走ったんだね。
でも館山市内には宿泊できず、ちょっとはずれの港町の民宿を押さえたってところなんだろう。

とある左カーブで信号で停車。
おっと!何やら妙な史跡の案内看板がある。
「菱川師宣(ひしかわもろのぶ)生誕地」。

誰だっけ?
聞いたことある。

あ、そうか、江戸時代の浮世絵師だ。
コスモタイガーは絵心ないからね、歴史は歴史でも、こっち系はあんまり興味ないんだよね。

でもこんな国道沿いに突然現れ、しかも絶妙の場所に停車したのも何かの縁だし、話のタネになるよ、きっと。
シャメだけ撮っておこうとしよう。
運転席からパチリ。


少々足りないものもあり、駅近くの大型ショッピングセンターに寄って買い物し、そのまま近くのファミレスへ。
魚が美味しいことは間違いないけれど、今日は無性にお肉が食べたくなったコスモタイガーファミリーなのだ。

さて、すっかり夜になっちゃった!
ペンションに戻るとしましょうか。
明日はいよいよ、あの巨大遊園地かぁ~。

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コスモタイガーのフツー♥の旅行記~館山編(1)

2017-02-04 | 旅行

【1月28日(土)】

「たてやま」に旅行する。
周囲の知人や職場にそう言うと、大半が「立山黒部アルペンルート」で有名な、「立山」を連想した。
ましてや「マラソン走りに行く」なんて言ったら、「あんな所を42kmも走るのか!」と驚いた顏をされた。

でも東京で同じこと言うと、逆に大半が「館山」の方を連想するんじゃなかろうか?
名古屋人の感覚として(もしかしたら西日本の感覚として、かも?)、何となく「東京より向こう側」ってのは、すんなり連想しづらい感覚がある。

もっともコスモタイガーの場合、連想しづらいというだけのことで、気づいてしまえば、千葉県の主要交通網が頭の中にパパっと拡がってくるんだけどね(笑)

房総半島の最南端に位置する千葉県館山市は、人口約5万人の、観光都市。
その館山市で、毎年1月最終日曜日(今年は1月29日)で行われる「館山若潮マラソン」。

関東地区では、最も人気のある大衆マラソン大会の1つとして、かなり有名らしい。
コスモタイガーも申込んだ時点では、当然走る気満々で、走った後には恒例の家族旅行♪

その構想が崩れたのは、正月早々にかかった風邪が予想外に長引き、ついには喘息と診断されたこと。
たいして健康でもない、40代後半のおじさんランナーの気管支は悲鳴をあげてしまった。
長年の蓄積されたものも関連してるかもしれない。

咳と治療が続き、全く走れない日々をいたずらに過ごし、すでに3週間を過ぎたため、走ったところで好結果はありえない。
それ以前に、極度の練習不足で完走すら厳しい。

断腸の思いで棄権を決断。
でも宿泊予約や、家族のスケジュールもあることから、単に家族旅行としてそのまま決行、となったのだ。

墓参やマラソンに絡めての旅行は数あれど、純粋に旅を楽しむのは随分と久しぶり。
むしろ嫁や子供にとっては大歓迎なのかも。

まぁ、自分的にも、房総半島の自然の中でのんびりした方が、ランナー復帰への近道かもしれない。

ということで、あわてて旅程を見直し。
マラソンがなければ、単なる時刻表オタク。
迷わず「いすみ鉄道」と「小湊鉄道」を選択!
ついでにJR久留里線も制覇!
と言いたいところだけど、そんなマニアックな行程が理解されるはずもなく(泣)。

それどころか、旅の締めに、かの有名な、浦安市の巨大遊園地にも行くことになってしまった。
え~?それじゃ自然の中でのんびり、じゃないけど…
超人工的で、超人込みのような気がするけど(笑)。

前置きが長くなったけれど、今日は、いわば館山への移動日。
棄権するとはいえ、安くはない参加料を払った手前、18時までの前日受付だけは済ませて、参加賞はゲットしておきたい。

家族旅行、ということで、ルートも平凡(泣)。
「のぞみ」で東京に出て、東京駅発着の高速バス「なのはな」号。

何だかすっきりしない自分の心とは裏腹に、空は晴れ渡り、「のぞみ」の車窓から眺める富士山は鮮やかそのもの。

乗車した「なのはな」号は、館山駅までは座席指定で、その先は路線バスとして、国民休暇村まで運行されているようだ。

初体験のアクアラインにテンション高くしてたのはコスモタイガー本人だけで、嫁と子供は夢の中。
そんなコスモタイガーファミリーは、館山駅で下車。
すでに時計は15時前。

宿泊予定のペンションの送迎車にすぐに乗り込み、ご好意で前日受付会場(南総文化ホール)に寄ってもらう。

受付場所にて速やかに棄権の意思を伝えると、参加賞をいただけた。
こんな形での棄権申告は初めての体験かもしれない。
改めて、本当に無念!

と、感慨に浸る暇はなく、駐車場で待ってくださっていた送迎車にすぐに戻り、目的のペンションへ。

荷を解き、少しだけ休憩。
この後、オーナーの奥様が、近くのフルーツパークを案内してくださる、とのことで、ありがたく家族3人、同行することに。

これまた奥様のご好意で、「来年のための視察!」と励まされ、若潮マラソンのコースを車で走ってフルーツパークへ。
そう、フルーツパークはちょうどマラソンコース上にあるのだ。

「館山フルーツパーク」。
良い所だなぁ~。

のどかな風景に癒され、花を摘んだりして、皆で楽しむことができました♪
海に近く、沈みゆく夕日は何とも素敵!

そしてここからさらにマラソンコースを視察?して、ペンションに戻る。

夜は近所の海鮮居酒屋へ。
地元では評判のお店とのこと。
おいしい夕食とアルコールを堪能し、楽しい時間を過ごすたコスモタイガーファミリーであった。


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