cosmotiger発信!!

日本一脚の速い「鉄ちゃん」を目指します!
時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガー漂走記~旧中山道編(0)~プロロ゛ーグ

2013-05-28 | 旧中山道run!!

時は再び、2008年にタイムスリップ!

旧美濃路、そして旧東海道、と相次いで完全走破!
となれば、やっぱり、中山道!

となるよね、やっぱり。
金かかることこの上ないし、かなりの時間を無駄に要するから、絶対にやめておこう!

ましてや中山道!
名にし負う峠越えの連続で、費用も時間も労力も、東海道の比じゃないんだよね。

いくつかのガイドブックやHPを見ても、それはそれは皆さん、現地での行動以前に、そこまでの往復のアクセスに相当な難儀をしているようだ。

だから「絶対に首突っ込まないようにしよう!」と何度も言い聞かせたんだけどね、やっぱり誘惑には勝てそうにない。
それどころか「その不便さを乗り越えてこそ、ホントの鉄チャンだろ!」とコスモタイガーに魔物が囁いてくる。

ということで、まずは下調べを本格的に開始。
まずは中山道について。

旧東海道編でも述べたとおり、江戸幕府が定めた主要5街道の1つで、東海道同様、京都三条大橋と江戸日本橋間を結ぶ。
東海道が海岸線に近いルートを辿ったのに対し、こちらは山岳部を縫うように通る。
当然総距離も増え、現代表記で約534km、宿数は69次。
つまり東海道より約40km、大回りすることになる。

また、あまりに変化に富んだ街道のため、便宜的に全体を6エリアに分け、(西から順に)近江路、美濃路、木曽路、信濃路、上州路、武州路、と呼ぶこともあり、観光ガイドなどでもそのように表記することが多い。
まさに6つのエリアごとに、中山道はその顔をガラッと変えることになるらしい。

(この場合の「美濃路」は、「旧美濃路編」の美濃路、つまり美濃街道とは別物で、「中山道美濃路」と表記することで混同を避けることが多い。
 「旧中山道編」での美濃路も、特に注釈ない限り、中山道美濃路を指すこととする。)

前回の東海道は、すでに述べたとおり、最初は前後駅から気ままに始め、途中から本格的に…となった訳だけど、中山道は最初から「完全走破」を前提に計画。
(まぁ、気ままに走れる街道でもないんだけどね)
ゆえにそのスタート地点をどうするかって話なんだけど。

① 「江戸」から西に向かう。
多くのガイドブックやHPは、こちらを前提に書かれているケースが多い。

② 「草津追分」から東に向かう。
反対に江戸に向かうんだけど。
京都三条大橋~草津追分間は東海道との重複区間。
つまり、東海道を完全走破(踏破)した人にとっては、同じ道を行くことになるから、ここを省略するパターンも考えられる。

③ 「京三条大橋」から江戸に向かう。
あくまでも「中山道69次」にこだわるなら、たとえ重複しても京都スタート。
NHKの「街道てくてく旅」の勅使川原郁恵さんも、三条大橋スタートだった。

コスモタイガーも、いろいろ思案の上、③を採用することにした。
やっぱり「完全走破」なら69次にはこだわりたいよね!
それに、名古屋を拠点にする以上、より近い京都からはじめた方が、のちのち楽しそうだ。
美濃路以東は、東海道ラン同様、「家から遠ざかるように走る」ことになり、その方が好奇心をそそられる気がする。

他に大雑把な約束事として。
① 東海道同様、基本、すべて日帰りとする。
② タクシーは極力利用しない。
③ 1回あたりの実走距離は20km前後。
④ 雨天中止。

と決めてはみたものの、果たしてどこまで実行できるのやら。
それでもまぁ、前半の近江路~木曽路辺りは、比較的利便性もあり、問題なく制覇できそうだけど。
問題はそれ以降やね。

リサーチによれば、東海道だって、場所によっては相当不便だったけど、信濃路以東はその比ではなく、なかには「交通機関空白地帯」も存在しているからね、20km云々を問題にしている状況ではなく、ひたすら峠を越えて走り続けるしかないところもありそうだ。

それ以外にもかなりの危険個所もあるようだし、民家の軒先を通るようなところもあったりするらしい。
いずれにせよ、旧東海道以上に壮大な「無駄遣い」になることは間違いなさそうだ。

東海道完全走破から約3ヶ月、2008年9月13日、不安と期待を混ぜながら、JR東海道本線と京都市営地下鉄東西線を乗継、三条大橋の地に立つコスモタイガーであった。(写真)

※東海道編とは異なり、他の話題(身近な古道編等)と並行しつつ、のんびり更新していきたいと思います。
ボリュームがあるため、更新間隔も、東海道編より遅くなることは間違いないかと。

※途中から、デジカメ故障のため、携帯による写真になります。

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身近な気になる古道たち④

2013-05-23 | 身近な旧街道run!!

★日進市岩崎地区

名古屋市営地下鉄鶴舞線平針駅。
ここを中心に平針の町が発展している。

名古屋市民にとっては、「平針運転免許試験場」への最寄駅。
免許の更新でお世話になっているところだね。

この辺り、もともとは飯田街道の平針宿で、かつての中心は現在の地下鉄駅より南側、名古屋記念病院を超え、平針保育園(秀伝寺)の辺りだったかと思われる。

この平針保育園のある交差点を東西に横切るのが、旧飯田街道。
名古屋城下の札の辻(名古屋市中区丸の内)に端を発し、ほぼ国道153に沿う形で、吹上・八事・植田を通って、ここ平針が最初の宿場町だったそうな。
そして長野県の飯田まで繋がっていたんだね。

飯田街道も非常に興味あって、一部は通勤ランでも走ったりしてるけど、またの機会にするとして。

この平針駅の北東のはずれにあるのが、「龍淵寺」。
実はその手前の小川で、名古屋市天白区から日進市に変わっている。

創建は1573(天正元)年、丹羽信秀なる人物によるものらしい。
すぐ近くに「赤池城址」があるけど、その赤池城の城主だったらしい。
さらに云うと、丹羽信秀さん、岩崎城(日進市岩崎町)を中心に繁栄した「岩崎丹羽氏」の一派、ということらしい。

龍淵寺の前の道が、いかにも旧道らしい雰囲気がある。
ここからは1本道だから、迷うことないんだよ。

地下鉄駅の近くなのに、何やら見通し良く、のどかな風景だ。
国道153号は交差してそのまま直進。
(信号ないから、迂回して信号渡ってね♪)

梅森地区の住宅街を走る。
微妙なうねりは明らかに旧道の雰囲気。

県道219号も交差して、そのまま直進。

ここからがまた静かな旧道らしいところなんだよね。
すぐ左手を、県道221号が走る。
信号もしばらくない区間で、車もかなり飛ばす区間なんだけどね。

その1本南に入っただけで、こんなに静かってのも不思議だ。

しばらく快調に走ると「岩崎西田」の交差点に出る。
ここを斜めに横切り、県道221を走る形になる。

「岩崎神明」の交差点に突き当たり、右折する。
高針街道に合流したことになるわけだ。

名古屋市中区に端を発し、高針宿を通って岩崎城下を通る高針街道。
まさに名古屋の東西の大幹線「広小路通」の母体となった道だけに、これまた魅力を感じるけれど、またの機会にしよう。

「岩崎」の交差点。
見上げればそこには、丹羽氏の拠点だった、「岩崎城」が聳え立っている。

小高い丘の上にある典型的な平山城。
折角だから、丘の上まで行き、間近に岩崎城を見てみよう。
結構な起伏走の練習になる。

再び丘を降り、「岩崎」交差点から東に向かうと、公民館の前で分岐する、いかにも旧道らしき道がある。

道なりに走ると「岩崎橋」を渡り、そのまま南東に進む、くねくねした道がある。
これが旧高針街道かな?
藤島地区へと繋がっている。

でもまぁキリないからさ、この辺りで引き返すことにする。
家からだとちょっと長めのジョグになるし、植田駅近くの天白スポーツセンタ発着でも手頃なLSDになる、歴史を感じるコースなのだ。
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身近な気になる古道たち③

2013-05-15 | 身近な旧街道run!!

★刈谷市小垣江地区

東海道編のスタート地点だった前後駅。
そこからたまにワンウェイで走ってたコース。

名鉄線をオーバークロスし、南側に出て、そのまま道なりに走る。

道が狭くなる手前、一見突き当りみたいなところを左折。
ここから一気に旧道オーラ!

この道、恐らく師崎街道と呼ばれていたのかな?
そして何より、前後駅から始まる「知多四国88か所巡り」の巡礼の道らしい。

1番札所、「曹源寺」が右手に。
この知多四国巡りも途中まで走ってみたことあるけどね。
一部、 島があるから、runにはちょっと困るよね。

途中で右折し、知多四国巡りを楽しもう。
豊明ICの西側の細い道で、国道23号を潜る。

しばらくはくねくねと旧道らしい雰囲気が続く。

小川に橋がかかり、右折してさらに南下。
2番札所「阿弥陀寺」、3番札所「普門寺」と続く。
その間にある神田地区も、街道らしい静かな街並みで、楽しい。

「藤井神社」を過ぎてすぐ左折し、鍵型に走ると、大通りに出る。
国道366号。
正面に「正願寺」。

ここで知多四国巡りとはお別れね。
続きはまたの機会に。

左折して国道を走る。
途中から366から155に国道の番号が代わる。

境大橋を渡って刈谷市になった。
つまり「三河」の国に入ったってことだね。
この辺は単調だけど仕方ない。

最初の信号「中手町西」を右折。
ここから再び旧道オーラ満載の道が始まるのさ。
道なりに走るだけだから迷うことはないけどさ。

所々にお地蔵さんがあったり、祠があったりする。
刈谷市設置の案内板もあって、楽しい空間だ。

右手に「金勝寺」。
なかなか立派なお寺だ。

医王寺の常夜灯を過ぎ、JR東海道本線を潜る。
左手やや離れた所に「逢妻駅」が見える。

熊野町界隈も素敵だなぁ。
歴史を感じさせる史跡が所々に残る。
右手に「安養寺」。

さらに南下し、「八幡町」の信号。
歩道橋を渡る。

右手には亀城公園、要するに刈谷城跡があるんだけど、城巡りはまたの機会にね。

ひたすら走ってきたこの道も、突然T字路で行き止まり。
でも正面にある建物も良い意味で古めかしく、癒されるよなぁ。

右折してすぐ左折。
刈谷城下の道、もしかして桝型だったのかな?

専光寺の脇を通る。
左に少しカーブしながらも道は続く。

行き止まって幹線道路に出た。
「松坂町」の交差点ね。

この幹線道路をしばらく走る。
「巡見橋」を渡る。
名前からして、かつての巡見使に由来することは何となく想像がつく。
ちなみに巡見使とは、定期的に幕府が各藩の動向を調査するために派遣した使節のこと。

すぐの信号から、下の道に降りていく階段がある。
小垣江集落がここから始まる。

ここも懐かしい感じの街並みが今も残る。
地図で見ると、この小垣江集落を、北東から南西に、斜めに突っ切る道がそれ。
沿道沿いには、お寺やお地蔵さんも残り、風情ある道だ。
刈谷市による解説版も整備されている。

県道299号に突き当り、左折して小さな川を渡る。
名鉄三河線の線路がある。

少し戻ったところに「小垣江」駅があるから、ここをゴールにすることも可能だけど。
でも戻るのは癪だから、もう少し頑張って進む。
川を渡ってすぐ右折、線路沿いに南下する。

県道50号に合流。
しばらくは県道を走る。

「新田町」交差点を左折。
300mほど先を右に入ると、結構立派な神社がある。

さらに神社を抜けて、そのまま南下すると、これまた旧道らしき状況になる。
どんどん走ればこのまま高浜市内へと続くけど、この辺りでそろそろゴールにしよう。

右に入ってすぐ、そこは名鉄三河線、「吉浜」駅だ。
あの吉浜人形で有名だよね。
周辺には、人形関連のお店や美術館もあるようだけど、コスモタイガー、残念ながらそっち系には興味なし。

そして名鉄三河線。
名古屋に住む人間にとって、なかなか乗る機会ないけれど、ローカル色豊かな、素敵な路線だ。

のどかな風景を見ながら、知立で乗り換え、名古屋本線で前後に戻った。

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身近な気になる古道たち②

2013-05-02 | 身近な旧街道run!!

★愛知郡東郷町傍示本周辺

これまた普段のランニングのエリア内で。

名古屋市緑区と愛知郡東郷町に跨る、「白土」の交差点。
(正確には東白土らしいけど、普通に白土と称することが多いかな)
ドライバーには悪名高い、7叉路の交差点だけど。

そもそもここ自体、由緒ある地点で、よく見ると、神社やお地蔵さんもあり、歴史をかすかに感じ取ることができる。

古よりここは街道の要衝だったらしい。
だから今もややこしいんだよね。

平針から延びてくる県道56号が、かつての岡崎街道。
徳重方面からやってきて合流するのが県道36号で、東海道鳴海宿で分岐するかつての白土道で、鎌倉時代からの古道らしい。
南からは、豊明方面から県道236号が合流する。

岡崎街道はこの交差点を道なりに直進するんだけど、左手の坂を上ると神社があり、さらに50mほどの信号を左折したところに祠がある。
この祠も結構由緒あるらしいけど。

岡崎街道はまたの機会に譲るとして、気になるのはこの左折した道やね。
主に県道36号ってことになるんだけど。
コスモタイガー的には、runningだけじゃなく、みよし市や豊田市方面に行く際の抜け道として、車でも良く利用している道だ。

祠の裏から狭い生活道路が出てるから、これがかつての古道かな?
坂を登る感じ。

住宅地を抜けると、再び県道36に合流し、音貝小学校西の交差点に出る。
ここからは県道36を走る。

左手に大型パチンコ店。
さらに少し走ると、右手に100mほど、古道らしき道が残る。
住宅の庭先を走る感じなんだけど。

桝池は、歩道だけが池の上を渡る構造で、ショートカットして得した気分。

左手に幼稚園を見て、「深池」の交差点を直進。
やがて「傍示本」(ほうじもと)の交差点に出る。

少し南に行くと「春日神社」ね。
静かで、結構癒される場所だよ。

交差点に戻り、直進すると、道が少し狭くなるけど、この辺りが「傍示本」集落の中心らしい。
ちなみに「傍示」というのは、御醍醐天皇の頃に建てられた、国境を示す立て札のことらしい。
この傍示本集落を超えた所に境川があり、その向こうはみよし市、つまり三河の国になるからね、位置関係も考えれば、語源はそこにあることは間違いないかと。

この傍示本集落が結構おススメのポイントなんだ。
まずは円盛寺。
案内板が出てるから、それに従って左奥に入るとすぐ。
「城東四国33ヶ所巡り」なるものがあるらしく、その7番札所にあたるらしい。

引き返し、再び県道36号に出て、今度は反対側の小道に入ると、傍示本公民館。
ここがかつての傍示本城の跡と、立て札が掲げてある。
他にはかつてを偲ぶものは何もないけどさ。

代々丹羽氏が治めたということらしいから、お隣日進市にある岩崎城とは密接な関係にあったと思われるけどね。

コスモタイガー、あくまでもフランチャイズは時刻表とランニングであって、お城関係の詳細な知識は、その道の詳しい人に譲るけどさ、城跡巡り、嫌いじゃないよ♪

それ以外にも、分岐路にはお地蔵さんが所々残り、明らかに歴史を感じる民家もあり、この辺り、静かで走ってて楽しい空間ではある。

このままこの辺りをウロウロして自宅まで戻ることが多いけど、体調や時間の関係で、さらに県道36号で足を伸ばし、諸輪地区の史跡を楽しむこともある。
それもまた楽しいルートなんだけど、またの機会に。

「傍示本」は、コアなHPなどでは若干紹介されているようだけど、県道36号についてはほとんど記述が見当たらない。
ただかなり古くから道として機能していたことは走ってると感じるんだけど。

何の道かな?
「三好道」とか「諸輪道」とでも言ったのかな?
これまた御存じの方、ご教授を。
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