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コスモタイガー漂走記~暗峠越奈良街道編(3)~前編

2021-10-15 | 暗峠越奈良街道run!!

★関西ネタです!

【2018年7月某日】

はい、昨日の続き。
そう、つまり2日続けての奈良街道run。

天気が良いとさ、社宅に1日いるのは苦痛なのさ。
洗濯や掃除を簡単に済ませ、つい昨日の午後にゴールしたばかりの南生駒駅に再び降り立った。(冒頭写真

すでに時計は11時を過ぎている。
昨日の今日だからね、何の感慨もないからね、すぐに本日のトレーニング開始!

道のりは今日も比較的簡単で、大半が国308がベースになっている。
南下して竜田川沿いに走れば2度踏切を渡り、国308の看板、通称「おにぎり」に従って左折。
この「おにぎり」がなかったらとても国道とは思えない、ただの生活道路なんだけどね。

え~、いきなり登りだよ!
昨日の暗峠で燃え尽きた感じのところに現れたからね。
心凹むなぁ…。

大瀬ふれあい公園の脇を通る。
ここで道は少し広くなり、右へとカーブ。
大瀬中学校の大きな校舎が左手に。

どうやらこの辺りは左手高台にある「南山手台」と呼ばれる宅地開発によって、正確な旧街道は消失しているらしい。
ってことで、200mほど先の交差点を左折、国308に沿って走るのが無難だね。

この辺りの国308は結構道幅広い。
少しづつ高度を上げ、十字路に出たと思ったら、大きな福祉施設が目の前に!
道路の反対側には東屋があって、どうやら「歓喜の湯」という名前の無料の足湯サービスとなっているようだ。


うーん、足湯、浸かりたいなぁ。
でも今トレーニング中だからパスだなぁ…。

それよりも地図見る限り、消失した旧街道は、この辺からは国308そのものとなって復活していることになるんだろうな。
福祉施設を廻り込むように高度を上げれば、国道は再び狭くなる。
行政区域的には生駒市と奈良市・大和郡山市が入り組んでてややこしい。

登りきったところが「榁木峠」の頂上!

本日一番の高所!

市境にもなっていて、左側が奈良市で、右側は大和郡山市になるのかな?
ここからは当然下りだ。

恐らくボランティア伊だとは思うが、伊勢本街道保存会の方が作成した道標が我々余所者にはとてもありがたい。
なぜ伊勢?と一瞬思うものの、当時から大都市だった大阪の人たちがお伊勢参りしようとすれば、この奈良街道を通って、その先伊勢本街道を通行することになるわけだね。

すぐに気になる古い道標を発見!

弘法大師も通った由緒ある道は充分理解できるけど、こんな所に「名古屋」の文字があるのがものすごく不思議…。

そしてふと視線を上げれば、ちょっと雲が多いけど、これから向かう奈良市方面の素晴らしい眺望にしばし感動~!


で、少し山を下れば、犬の鳴き声がやたらに聞こえてきた。
郡山警察犬訓練所。


そういえば中山道でも瑞浪市の山の中に同様の施設があったことを思い出す。
鳴き声を気にする方もいるし、広大な敷地も要するから、市街地で運営することはかなり厳しいであろうことは容易に推察できる。

左側が奈良市、右側が大和郡山市という市境上をしばらく走る。
すぐに道は2手に分岐。
ここに叢に隠れるように古い道標が残されており、左の道を示唆している。

ま、すぐ隣に現代の道標が併設されてるし、国308もこっちだからね。
そしてこれは完全に奈良市に入ったことを意味するわけね。

道なりにしばらく走れば、左側に見えてくるのが「追分神社」。

残念ながら詳しい由緒等はわからない。

軽くお参りだけして先へと進む。
ここから歴史を感じそうな屋敷がポツポツと増えてきて、宿場町のような素敵な一角だ。


奈良街道は幕府指定の主要街道ではないからね、公的な形で認められたわけではないけれど、追分宿として発展したらしい。
榁木峠を越えてホッとする人、さぁこれから登るぞ!という旅人達が多く利用したんだろうね。

そういえば中山道にも同じ名前の宿場があったなぁ、と感慨に耽る。(※旧中山道編28参照

すぐに十字路に出ればここにあるのが、追分本陣旧村井家住宅。

文字通り、追分宿で最も格式のある宿場であり、奈良市の指定文化財となっている。

とにかく国308=奈良街道、が続くから、狭くて曲がりくねってはいるけれど、1本道ではあるからね。
迷うことはない。

やがてYの字分岐。
青空が少しづつ広がってきて、ここでも眺望は良い。

手元の資料によれば、ここで一瞬、国308と別れ、右の白くて綺麗に整地された方が奈良街道。
でも設置してある伊勢本街道のボランティア道標はこのまま左手の狭い(小型車がやっと1台通れる程度)国308を走れと指示している。

迷ったけど、道のうねり具合も考慮して、自分の下調べを信ずることとしよう。
それにしても狭い方が国道、というのも不思議な感じだ。
まさに酷道の面目躍如といったところである。

さらに100mほどでまた別のY字。

今度は左の狭い道を選択。
まるで民家の裏庭に入っていくような形だが、先方に第二阪奈道路の高架が見えるのが目印だ。

第二阪奈道路をくぐって再び国308に合流。
ここからはまた狭い1本道。
奈良市街地に向かって下りが続いている。

やがて視界が開けたところで十字路に差し掛かった。
立派な灯篭がまだ残っていて、ここがかつての街道であることを教えてくれる。

周囲は田んぼや荒れ地、ポツンポツンと新築らしい一戸建てが建ち、いかにも奈良市郊外の雰囲気だ。
長く続いた下り坂もようやく終焉を迎えようとしているのか、随分と平坦になってきた。

時計はまだお昼を少し過ぎたばかり。
市街地に向かってコスモタイガーの足は快調に進んでいる。

※後編に続く。
コメント (2)
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