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10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガーのフツー♥の旅行記~木曽ドライブ編

2017-05-15 | 旅行

【4月29日(土)】

(※できればyahooやgoogleの地図見ながら読んでくださいね♪)

世間では、GW初日なんて思われてる今日。
特に我が愛知県は、某自動車メーカーの影響も少なからずあるようで、TVを付けると9連休が前提のニュースが流れていたりする。

残念?ながらコスモタイガーの勤務はカレンダー通りで、普通に今日明日休んだら、月曜日から仕事なのさ。

空は曇ってて、旅行日和とまではいかないものの、今日は嫁子供に義父母も一緒の、日帰り旅行と相成った。

まずは車で20分少々で義父母宅へ。
そこで義父の車に乗換、いざ出発!
目的地は、これまた事前にいろいろ話し合い、子供も楽しめる「赤沢自然休養林」と決している。

赤沢自然休養林。
所在地は長野県木曽郡上松町。
林野庁中部森林管理局管轄の国有林の中に、文字通り森林公園として整備されている場所だ。

古くは伊勢神宮の御神木や建築材を産出し、江戸期に入ると、尾張藩直轄地の山となった。
今も木曽地域が、我々尾張の人間にとって、「ぶらっとドライブ」する親しみあるスポットになっているのは、尾張藩直轄地という歴史も関係してるかもしれないね。

赤沢自然休養林を語る上で絶対に外せないのが、木曽森林鉄道だ。
いわゆるナローゲージ(軌間762mm)というやつで、最盛期には総延長400kmを超えるほどの路線を木曽山中に巡らせ、木材の運搬を担っていた。
また、山間の交通事情が劣悪だったこともあり、「便乗」の名目で、観光客や沿線住民も利用していたとされる。

時代とともに道路、特に国道19号が整備され、同時に木材の運搬はトラックに移行。
それとともに森林鉄道は衰退の一途を辿った。

1975(昭和50)年、「日本で最後まで残った森林鉄道」としての栄誉とともに、木曽森林鉄道は、いったんはその幕を閉じた。

その森林鉄道が、1985(昭和60)年、伊勢神宮の建築用材運搬のため、一時的に復活させたのを機に、多くの鉄道ファンが動態保存を要望。
それを受けた形で、1987(昭和62)年夏に、休養林敷地内のわずか2kmではあるが、乗車可能な形で復活した。
今では休養林の観光の目玉となっている。

その他、初心者用から本格的なトレッキングのものまで、様々なウォーキングコースが7~8種類整備されている。(というより、休養林的にはこっちが主たる目的なんだろうけど…)

まるで行ったことあるかのごとく語っているコスモタイガーであるが、そう、実は訪問済。
といってもあれはもう20年近く前になるかな?
気軽にドライブに行って、もちろん森林鉄道に乗車し、トレッキングコースを散策もした結果、スズメバチに刺されて帰った苦い記憶がある。

さてさて、毎度のことながら前置きが長くなってしまった。
名古屋から木曽方面へ車で行くのにノーマルな経路は、中央道を中津川ICまて利用し、そこから先は国道19号。(中山道編17参照)

でもさ、GW初日とやらで、高速なんか乗って渋滞なんかに巻き込まれたら目も当てられない。
金払って渋滞なんて、コスモタイガーは本当に嫌いなんだよね!
景色も防音壁ばかりでつまらんし。
(実際、中央道は7~8kmの渋滞でした)

幸い、義父母は道の駅めぐりを趣味としているため、一般道路が大好き!
コスモタイガーももとより異存なし、というより大歓迎。

仕事柄、道に詳しい義父に運転も道の選択もお任せ。
いざとなればカーナビもある。

さすがに長久手市を抜けてから猿投グリーンロード(有料道路)の力は借りたけど、あとはひたすら「下道」♪
広大な豊田市を過ぎ、岐阜県に入れば瑞浪市。

道の駅「らっせいみさと」で最初の小休憩。
恵那市に入って国道19号に出れば、さすがにここからは国19をひたすら走るのみ。

中津川、落合、そして長野県に入って南木曽。
どこかで聞いたことある名前だ(笑)。

道の駅「大桑」で2回目の小休憩。
ここまで来ると完全に山深き雰囲気。
目の前の19号は、この辺りではそのまま中山道だったはず。(旧中山道編16参照)。

よく見ると、道の駅の奥まったところに小さな祠があった。
これ、もしかして中山道の名残かな~?
走った時には気付かなかったなぁ。
脇目も振らず通過しただけだもんな。
子供はツバメを見て楽しんだようだし、再びレッツゴー!

車窓右手、遠目に大きなお寺の屋根が見える。
定勝寺かな?
ってことはあの静かな須原宿やね。(旧中山道編18参照)
何だか中山道runのビデオを超高速で早送りしてるような感じだ。

そして何より目を奪われるのが山腹に見える「桜」。
名古屋ではとっくに散ってしまったけど、ここでは今が満開らしい。

19号沿いに「寝覚ノ床」。
旧中山道からは少し逸れているため、旧街道runの際はスルーしちゃったけど、ここも何度か訪問済。
浦島太郎伝説が残る景勝地だ。

この真ん前のレストランで昼食休憩。
一応、名所らしい名所ではあるから、話のタネ?に写メだけしておこうっと。

カーナビに従い、トンネルを2つ抜けてから左折して、19号から外れる。
久しぶりに信号があって、交差する街並みが上松宿。
あまりに素晴らしい須原宿の後だっただけに、あんまり印象に残ってないんだけど、駅近くの小さな喫茶店でピラフを食べたことは妙に覚えてる。(旧中山道編19参照)

クルッとループ橋を過ぎれば、あとは県道473号。
山の中の細い1本道。

初訪問の妻は、「ホントにこんな山奥にそんなところあるの?」という顔をしている。
大丈夫!看板も出てるから。

途中から、さらに細い山道に入り、行きついた先、やっと赤沢自然休養林、到着!!
標高1000m超。
ひんやりした空気が流れている。

実はここ、冬は積雪が多く、実質閉鎖。
今日4/29が、今シーズン初日ということで、GWにも関わらず、車も人もまばらな状態。
もちろんそれを狙ってたんだけどね。

駐車場から森林鉄道へまっしぐら!
運転は30分間隔。
待ち時間が少しあったので、駅舎に併設された森林鉄道記念館をじっくり見学…したのは大人3人だけで、今日は子供の相手がパパの仕事(泣)。

さぁ、時間が来ました。
乗りましょう!

乗車時間約10分、距離にして約2km。
ナローゲージの可愛らしいトロッコ車両が山間をゆっくり走る。
誰に似たのか、鉄道大好き娘も大興奮!

ナローゲージといえば、東海道runで利用した近鉄内部線を思い出すなぁ。(旧東海道編10・13参照)
その内部線も、支線の八王子線とともに、2015年4月、第3セクター「四日市あすなろう鉄道」として再出発している。
あれから10年だもんな~、そりゃ、いろいろ変化はあるよね…。

もっとも内部線は四日市の住宅街の中。
家の軒先のようなところを走って凄く生活感を感じたけれど、こちらはせせらぎを聞きながらの山の中。
目に入る風景はかなり違うけど。

終点は丸山渡駅。(冒頭写真
下車専用駅で、ここからの新規乗車は不可。
そのまま乗ってきたトロッコで引き返すか、散策路を歩いて戻るかの選択。

コスモタイガー一行は、散策路を戻ることにした。
もっとも新しく、手頃な、「ふれあいの道」コース。
全線にわたって木道として整備され、階段もなく、バリアフリーのウォーキングコースとなっている。

自然いっぱいで気持ち良いウォーキング。
小川のせせらぎも癒される。

駐車場に到着。
少し土産物屋を冷やかす。

本当はもっとゆっくり堪能したいところだけど、到着を待っていたかのように急激に温度も下がり、雨がぱらついてきた。
ある意味、途中で降られなくてラッキーって話だけど。

1時間少々の滞在でもったいないけれど、天気には勝てません。
早々に車を走らせ、国19に戻る。

もう1つの目的。
どこでもいいから、日帰り温泉に入ってから帰ろう!

少し迂回になるけれど、選んだのは昼神温泉。
どうせ気ままなドライブだからね。
それに今の季節、昼神温泉は「花桃」が満開なはず。

いつしか子供はお昼寝タイム。
途中から国道256号に入れば、これまた妻籠宿の真ん中を突っ切る。
「重要伝統的建造物群保存地区」第1号なんだよ、と偉そうに解説したりする。(旧中山道編15参照)

もちろん今日は素通り。
256号(通称ニコロ、別称ハナモモ街道)を進めば、周辺は木地師の里。
木工品の土産物屋が点在。
子供が寝てるのをいいことに、冷やかしで1軒寄ってみる。

道の両側、満開の桜が、標高が下がるにつれ、「花桃」に変わっていくのが素敵だ。
雨もいつしか上がっている。

昼神温泉も、名古屋地区には人気の温泉地。
中央道使えば、園原IC利用で1時間半程度の距離。

花桃も有名で、すぐ隣の園原地区には「花桃の里」として散策コースもあるとか。
また、「ヘブンス園原」は夏はハイキング、冬はスキー場として有名だ。

17時過ぎ。
国道沿いにある日帰温泉施設「湯ったりーな昼神」に到着。
駐車場の散り際の桜と満開の花桃が並ぶ姿は殊のほか美しい。



山間の静かな温泉地が脚光を浴びることになったきっかけは、中日ドラゴンズの元主砲、落合博満選手。
あれは1986(昭和61)年の12月のことだった。

若かりし星野監督が着任と同時にチーム内大改革を断行!
その第一弾が、ロッテオリオンズと4対1の世紀のトレードで、三冠王落合選手を獲得したこと。

そしてその落合選手が名古屋に来るや否や、自主トレの場所として選んだのが、この昼神温泉だった。
毎朝散歩するのが日課で、その散策コースがのちに「落合ロード」として整備されたんだね。
残念ながらコスモタイガー、歩いたことないけど。

(全国的には)無名の長野県の温泉地に、大挙してマスコミが押し掛け、毎日のように落合選手のニュースが流れることになり、昼神温泉にとってはさぞかし大きなPRとなったに違いない。

その落合選手も、今では「監督」としての方が有名になった感がある。
若いドラゴンズファンに至っては、落合監督が三冠王を3回も獲得した物凄い「選手」だったことも知らなかったりして。

で、もう1つ気になるのは「東山道」。
そう、中山道の前身とされる、あの東山道。(旧中山道編3他参照)

中山道は、馬籠・妻籠と、山脈の北側を行くけれど、東山道は(西からだと)中津川の手前、坂本集落から山に分け入り、恵那山を超えていた。
その峠を神坂(みさか)峠と称し、現在も一部に当時の道がそのまま残っているらしい。
東山道最大の難所で、万葉集にも詠われている。

中央道を東に向かって走ると、中津川ICを超えて最初のパーキングが神坂Pだし、そこから始まる長大トンネルも神坂トンネルと呼ばれ、現在もそのまま地名として残っている。

地図を見ると、神坂峠祭祀遺跡、神坂神社、長者屋敷跡、など、こんな険しい山々の中にも確実に生活の気配を感じさせる遺跡や地名が残っていて、そそられる。

そして資料によれば、山を下りきったところが「阿智駅」(※現在の鉄道の駅のことではなく、馬を休ませたり取り替えたりする所、ちょっとした集落)とされている。
まさに昼神温泉は、長野県下伊那郡「阿智村」だ。

時間と費用に余裕があれば、2~3日逗留して、周囲を走り?回りたいところ。
東山道にまつわる史跡を巡ってみたいところだけれど、残念ながら今日は入浴のみの駆け足旅行。

さぁ、温泉も入った、土産も買った。
あとはどこかで(できれば名古屋に戻ってから)夕食を食べて帰るだけ。

256号をそのまま1kmほど走れば、今度は国道153号に出る。
飯田街道やね。(身近な気になる古道たち⑨、⑪参照)

ずーっと走れば名古屋に出る。
もう真っ暗だから景色は楽しめないけれど、お腹を空かせた5人は、一路名古屋へ向かうのであった。


コメント (4)
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