BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBO世界クルーザー級タイトルマッチ

2010-10-02 10:20:38 | Boxing
王者 マルコ・フック VS 挑戦者 ブライアン・ミント

フック 9ラウンド終了TKO勝利

考察 ~フック~

リーチがさほどではないゆえに右を強く打つ際にバランスを崩しにくい。
下半身の強さ、重さもさることながら、バランスの良さにはリーチの無さも寄与しているはず。
ただし、であるがゆえに攻撃はストレート系で構成するか、単発アッパーに頼り切る傾向が生まれる。
カニンガム戦の負けはまだ見ることができていないが、
どういう展開だったのだろうか?
そしてそこから何かが変わったのだろうか?
それとも、その頃のスタイルをさらに強化して今にたどり着いたのだろか?
現時点でも将来性が大いに見込まれる選手ではあるが、対サウスポーには?
黒人スピードスターには?
サークリングとジャブを多用するアウトボクサーには?
トップアマさながらのsystematicなボクサーには?
クエスチョンが次から次へと湧いてくる。
能力自体を疑問視するわけではないが、
証明すべき課題があまりにもたくさんあるように思う。
ヘビー級進出も将来的な構想にはあると思うが
この選手はクルーザーがいっぱいいっぱいに感じられる。
アブラハムの敗戦を知っただけになおそう思わされる。

考察 ~ミント~

体形、顔から予想されるスタイルを見事に裏切るボクサーで、
どうしてなかなかシャープなスタイルの持ち主だ。
明らかな瑕疵はジャブを打てないこと。
ジャブを前進の合図として用いており、
距離の測定、牽制、リズム作りとなっておらず、
人間の正直さなのかヘビーの三線級の特徴なのか。
これでは懐に入れたからといって自身に有利な態勢にはならない。
まあ、負け役ですな。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿