BOXING観戦日記

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WBOラテンアメリカS・フェザー級王座決定戦 リカルド・フアレスVSホルヘ・バリオス

2008-10-07 13:32:25 | Boxing
フアレス 11ラウンドTKO勝利

左ジャブが速く正確になっていたが、持ち味だった左フックは明らかに減ったロッキー。
バレラ、マルケスに通用しなかった点を踏まえての修正なのだろうが、
以前より小粒になってしまったという印象を受けた。
相手の打ち終わりや打ち出しにカウンターで放つ左フックは、
的確性と威力の両方を併せ持っているように見えるが、
バレラやマルケスのような安定感とリズムを持ったボクサーには当たらないと見る。
足りないのは技術面ではなく、やはり運か。
この日は相手に恵まれたが、世界戦の相手との相性はどうなるのだろう。

野放図さではフアレスの遥か上を行くバリオスだが、
打って強い、打たれて弱いではおのずと限界は訪れる。
ローブローによる減点1×2はレフェリーが厳しすぎると感じたが、
リング内だとこの選手のぎらつくような野性味を肌で感じるのかもしれない。
「こういう奴には口頭で警告してもダメだ、減点しないと」というふうに。
ワン・ツーからの左ストレート、逆ワン・ツーなど、左を強く当てたいという
意識が見て取れるが、カウンターの左フックとアッパーに阻まれた。
ダメージが蓄積してきても「倒される前にブッ倒してやる!」という気迫は”買い”だが、
ディフェンスに難がありすぎた。
あんだけ口腔から出血してしまってはドクターもレフェリーもストップするしかない。
続行という判断もあるいは可能だったかもしれないが。
精神が肉体を凌駕するのは漫画の中だけの話ではないからだ。
が、現実世界でそうそうお目にかかれるものでもない。
結局はあのダウン後のストップが一番望ましいのだろう。

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