BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ

2009-10-13 00:06:22 | Boxing
王者 細野 悟 VS 挑戦者 榎 洋之

細野 判定勝利

考察 ~細野~

以前に川嶋勝重が「左フックは小指から当てるよう心掛けている」と語っていたが、
細野にも同じトレーナーについているのだろうか。
ナックルの返りを意識した打ち方を練習しているのだろう。
打ち合った時のディフェンスはブロッキングもボディワークも冴えるが、
11ラウンドだったか、足を使った時には結構打たせる。
打たせると言うより、もらってしまうという感じかな。
右眼窩底骨折とのことだが、ふさがった右目でよく戦った。
細野はclose rangeでの勘が良く、パンチの当て方も受け方も知っている。
日本人はアッパーを単発もしくは短いコンビネーションのフィニッシュに
持ってくる傾向があるが、細野はショートアッパーを連打でき、
また軽いコンビネーションにアッパーを交えることもできる。
粟生よりも遥かに強さと魅力を兼ね備えているが、
直接対決してみると大差判定負けしそうな雰囲気もある。
まあ、帝拳がそんなサバイバルマッチに粟生を送り出すとは考えられない。

それにしても大橋ジムも懲りないね。
八重樫のアゴ骨折でも止めないぐらいだからある意味予想通りと言えるが、
眼だけは本当に注意すべき(脳は専門家でないと判断が難しい)。

考察 ~榎~

序盤の公開採点はやや奇異に思えたが、ジャッジの目には躍動感の分だけ
細野にポイントを振りやすかったのではないかと思う。
ジャブこそが榎の生命線で、構えたグローブの位置から迷いなく伸びるその左は、
地味ではあるが貴重なダメージソースとなる。
反面、粟生、李との試合でも証明されたようにそれだけでは勝ちきれない。
5ラウンド以降はジャブを打たず、ワン・ツーを多用してきたが、
フォームが整ってきたというか大人しくなってしまったね。
ガードの高さも標準的で、カウンターもそれほど取らない。
打ち合いでは的確さか迫力かのどちらかに絞れず、後手に回ることも多かった。
心にも肉体にもダメージが沁みついたかな。
飯田は充実した表情と評していたが、管理人にはかつてE・モラレスが
D・ディアス戦で見せたサバサバした表情に見えた。


124ポンド契約8回戦
下田昭文 VS セーンヒラン・ルックバンヤイ

ナ~イスパンチ!

全てが理想的に運んでいれば西岡の先遣としてカバジェロに挑み、
壮絶KOに散るも、確かな収穫を帝拳にもたらす筈だった男・・・
日本王者時代より体が固くなったか?
次はディフェンスに確かな成長を見せることのできる試合を期待したい。

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