BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBA世界フライ級タイトルマッチ

2011-12-03 21:29:16 | Boxing
王者 エルナン・マルケス VS 挑戦者 ルイス・コンセプション

マルケス 1ラウンドTKO勝利

考察 ~マルケス~

初回早々から「コイツは打ち気に逸っている。打ち終わりは隙だらけだ」
と見切ったことだろう。
実際に相手は左右ともにガードが低く、また上体も振らないので
カウンターの格好の餌食となった。
これほどイージーに勝てるのは計算外だったろう。
ドネア戦後から明らかにレベルアップしているように見えるが、
まだ本当の意味では試されておらず、
同国人E・ソーサのrevanchaでポンサクレックと統一戦を行うのは完全に時期尚早。
おそらく楽な選択防衛戦を挟んでから本格的なランカー相手の防衛路線に乗り出すはず。
そこには当然日本ランカーも含まれるのは間違いない。
日本のフライ級近辺選手にとっても攻略しがいのある王者ではなかろうか。


考察 ~コンセプション~

一時ボクシングから心が離れていたというか浮ついていたらしいが、
闘争心を戻してリマッチに臨むそのattitudeは買いだ。
だがこれだけ綺麗にカウンターを浴びるということは
前戦の反省が不足しており、また自身の耐久力の過大評価もある。
なにより陣営の指導不足で、そうでないというならば指導力不足。
右フックをもらって効いた瞬間に次なるディフェンスアクションが取れないのは
経験不足というよりも練習不足=指導に穴があるということ。
これは左右こそ違え、J・M・ロペスにも当てはまる。
日本にはこの男とよく似た経歴の持ち主がいる。
元牛若丸あきべぇだ。
ただしコンセプションはあきべぇのようなbounce backはできないような気がしてならない。
パナマのボクサーはメンタル面で時に撓んでしまうことがあり、
その最大の例がロベルト・デュランの"No mas"だろう。
コンセプションもそうしたメンタルの不安定さを持っていると推測される。

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