BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

Sフライ級ノンタイトルマッチ12回戦

2010-03-29 23:34:22 | Boxing
ノニト・ドネア VS マヌエル・バルガス

ドネア 3ラウンドKO勝利

考察 ~ドネア~

亀田興毅をパッキャオと重ね合わせて見る向きは皆無だろうが、
このドネアと比較対照しているマニアなファンは結構いるのではないか。
スタイルの比較ではなく直接対決させてみたらどうなるか、
という脳内シミュレーションである。
ドネアは当代随一の左殺しであり・・・
というのは置いといて、この選手の一番の長所はボディメカニクスにある。
早い話、パンチが伸びるわけだ。
ポンサクレックは右に重心を傾けつつボクシングするが、
ドネアの場合は大きく前後に開いた両足に均等にバランスを振り分けている。
超人時代のR・ジョーンズにも通じるところがある、というと褒めすぎか。
遊んでいるうちに相手が倒れたという感覚で、
ひとしきりガッツポーズを披露した後に相手を気遣う余裕もあった。
ダルチニャン、アルセ、モンティエルと絡めるのはいつなのだ?

ジョー小泉はパンチとパンチのつなぎのラグを問題視しているが、
穴と呼べるほどのものではないと思う。
この選手は身体的な瞬発力もさることながら、
ポジションとパンチの選択という思考の瞬発力もずば抜けているのだから。


考察 ~バルガス~

明らかに体格で見劣りし、実際に小さかった。
late sub(late substitute=緊急代替選手)とはいえ、
これは明らかなミスマッチ。
オーソドックス対決でのジャブの差し合いを早々と拒否し、
右から左フックの返しで展開を作ろうとするも、
左フックではなく右ストレートのカウンターを浴びてしまった。
オーブンとスクエアのスタンスを繰り返し、
スイッチするぞするぞと撹乱に出たが、相手は左殺しゆえに無意味。
というよりもジャブの突き合いに出られない時点で
ミスマッチというよりもエキシビションマッチだった。
黒木の2度目の世界前哨戦に日本に来ないかね?

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2 コメント

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Unknown (涼しい木星/管理人)
2010-04-02 19:21:15
FlashPlayerさん - IBFフライの初防衛戦ではラッシュも短時間ながら見せてましたね。多分、できないのではなく、やらないのでしょう。西岡、A・アブラハムらとボクシングに対する思考過程が似ているのではないでしょうか。
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Unknown (FlashPlayer)
2010-04-02 01:21:02
「ポジショニングとパンチの選択思考の瞬発力」とは言い得て妙です、確かにドネアはその能力が極めて高いですね。ただパンチのタイムラグというのは私も以前から気になってました。
 ここぞというときの嵐の様な連打があればまさに鬼に金棒と思えるんですがドネアにそれを求めるのは野暮というもんですかねw
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