監督 スティーブン・ソダーバーグ
惑星ソラリスの軌道を周回する宇宙ステーション「プロメテウス」が通信を絶った。最後の通信には、精神科医クリス・ケルヴィン博士に助けを求めるSOSのメッセージが送られていた。なぜ心理学者であるクリスに?ソラリスに赴いたクリスが発見したものは科学者2名を除く船員達の死体であった。
(解説より)
画像の切り取り、アングル、配色、画面の息遣い、これはもう明らかにソダーバグの映像。スタニスラウ・レムの原作を読んで、タルコフスキーの「惑星ソラリス」を観た時にはがっかりさせられたが、この「ソラリス」は筋金が入っている。見かけ上のジャンルを越えているので視点は全く異なるのであるが。しかしソダーバーグにラブストーリーをやらせると、どうしてここまで天才的なのか?レムの原作を骨格として借り、あの「セックスと嘘とビデオテープ」の切り口をドラスティックに変えて見せられているような気もする。とにかく片時も目が離せず、あっという間に時間が過ぎるが、観る側の緊張感の継続によっては途中で息切れするかも知れない。しかし見終えた後の充足感にやや欠ける。十分説明しきれていないのである。もう一押しが欲しかった。これをSFのジャンルに入れようとすると、とんでもない駄作にもなりかねない。
惑星ソラリスの軌道を周回する宇宙ステーション「プロメテウス」が通信を絶った。最後の通信には、精神科医クリス・ケルヴィン博士に助けを求めるSOSのメッセージが送られていた。なぜ心理学者であるクリスに?ソラリスに赴いたクリスが発見したものは科学者2名を除く船員達の死体であった。
(解説より)
画像の切り取り、アングル、配色、画面の息遣い、これはもう明らかにソダーバグの映像。スタニスラウ・レムの原作を読んで、タルコフスキーの「惑星ソラリス」を観た時にはがっかりさせられたが、この「ソラリス」は筋金が入っている。見かけ上のジャンルを越えているので視点は全く異なるのであるが。しかしソダーバーグにラブストーリーをやらせると、どうしてここまで天才的なのか?レムの原作を骨格として借り、あの「セックスと嘘とビデオテープ」の切り口をドラスティックに変えて見せられているような気もする。とにかく片時も目が離せず、あっという間に時間が過ぎるが、観る側の緊張感の継続によっては途中で息切れするかも知れない。しかし見終えた後の充足感にやや欠ける。十分説明しきれていないのである。もう一押しが欲しかった。これをSFのジャンルに入れようとすると、とんでもない駄作にもなりかねない。