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長き旅してきたような改元日

2019-07-01 10:07:21 | 新聞記事
今朝の神戸新聞文芸欄。
特選詩は北川晴茂さんの「都賀川物語」でした。
時里氏の選評。
《何よりもエピソードが出色。それを感情語を使わず、抑えた筆致で描く。》とあります。

わたしが感心したのは、川柳の部の特選作。
「長き旅してきたような改元日」(芳本みどり)
八上桐子さんの選評。
《「令和」時代の幕開け。お祭りムードの盛り上がる中、むしろ終わった方に感慨があったのは昭和生まれだからでしょうか。平成が終わり、昭和はすっと遠ざかりました。喜ばしいような、さみしいような、あのふしぎな心持ちを、長い旅の終わりとはお見事です。すばらしい人や景色との出逢いあり、トラブルもアクシデントも多々あり、ここまで辿り着いたのですものね…。ここからまた行けるところまで、存分に楽しみましょう。》
選者の言葉もいいですねえ。大いに共感します。

ほかに短歌の部の特選作も良かった。
「病院の廊下に緑の表示灯非常口なら父を助けよ」(益田信行)

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