喫茶 輪

コーヒーカップの耳

納屋

2023-09-30 18:56:25 | 懐かしい話
納屋。「なや」と読む。
遠い記憶から。

小学4年生ぐらいだったか。70年ほど昔のことだ。
近所の子どもと遊んでいて、親に言わずにそのまま山へドングリを取りに行った。
そのころはそんなものだ。
4,5人だっただろうか。
甲山のふもとまで。
そのころ自転車を持っている子はなかった(わたしは中古を買ってもらっていたかもしれない)。
歩いて行くのだ。子どもの足では1時間以上かかるだろう。
夢中で遊んでいて、気づくと夕方になっていた。
それから帰路についても陽はとっぷりと暮れる。
秋の日は釣瓶落としと言う。
家に着くと、近所の大人たちが騒いでいた。
「警察に頼むところだった」と叱られた。
わたしが最も年上だったので、父にこっぴどく叱られた。
家の横にあった納屋に放り込まれて鍵をかけられた。
記憶はそこまで。
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