ここのところ、旦那の休みが特に辛いと感じていた。
いや、正確に言えばもっと前から一緒に過ごすことが辛かった。
その原因が最近少しづつわかってきた。
私は旦那に合わせて生きていた。
旦那の意見に従って生きてきたと言っても過言ではない
かもしれない。
その根本は、独身時代に自分がもう社会で働くことに疲れてしまい、
結婚して仕事を辞めたあとは
「あとはもうこの人にだけついていけばいい」と
思ったことにあると思う。
「あとはもうこの人の機嫌を取り、この人からの寵愛を受けて、
この人に世の中のいろいろな辛いことから守ってもらおう」
そんな風に思って結婚した。
今思うと信じられない話だけど、
結婚してから最初の5,6年の間、
私は自分一人で、自分の例えば洋服などの個人的な買い物を
したことがなかった。
いつも旦那と一緒に出向き、自分がどんな洋服が着たいのかは
さておき、旦那がどれだけその洋服を気に入ったかで
買うかどうかを決めていた。
旦那が気に入りそうな(女性に着させたいと思っているような)
洋服をいつも見つけて
それを試着し、旦那が「可愛い」と言ってくれたものを買っていた。
そこに自分の意思はなかった。
旦那にどれだけ自分が可愛がられて、愛されるかが問題だった。
それは洋服だけのことじゃなくて
生活全般において
私は旦那にすべて合わせて生きていた。
家を建てた時も、
外装や外構などのほとんどは旦那の趣味に合わせた。
唯一リビングだけは自分の意見を通させてもらった。
それも本当は旦那の意見で進められていたものを
どうしても納得できず、
でも「私はこうしたい!」と強く出ることもできず、
私が一晩悩んで眠れなかったということがあった為、
旦那が
「そんな風になってしまうなら、じゃあSARAの良いようにしていい」と
折れてくれた、という感じだった。
要するに、一晩眠れなかったというくらいのものがなければ
私は自分の意見すら旦那に訴えることができなかった。
結婚して7年目くらいのころ、
旦那がそれまでの仕事を辞めて、新たな会社に入ることが
一つのあるきっかけとなった。
(ちょっと話が長くなってしまいますが
自分の記録として、
そして自分の気持ちを整理したいのもあり、
今日はそこまでの話をここでちょっと話させてください。)
それまで土日休みだった旦那だが、
その土日も私が主導権を握ることはほとんどなく、
ただひたすら旦那が行きたい所へ私が一緒について行く、
という形がほとんどだった。
しかし当時は私は自分がどこに行きたくて
どんなことがしたいかもわからなかったので
旦那が行きたいところへついて行くことで
自分もそれなりの気分転換ができていた。
が、仕事が変わったことで旦那の休みが日曜日しかなくなり、
それ以外の日も朝早くから夜遅くの勤務になったことで
旦那も唯一休みである日曜日には
それまでのように「どこ行こう、ここ行こう」と
あまり言わなくなった。
そこで私は「もうこれまでのように旦那にくっついてあちこち行くような
気分転換はできないから、これからは平日に1人でなるべく気分転換
するようにして、旦那の休みは旦那を休ませてあげないと」と思ったことが
結婚して初めて自分の中に芽生えた「自立」だった。
しかしそう思ったところですぐに行動には移せなかった。
今でも良く覚えているある一日がある。
それは旦那が転職して最初のころのある土曜日、
私は一週間旦那がほとんど家にいないという日々を過ごし、
寂しかったり、旦那とどこかへ行きたいという欲求がピークに達していた。
その時はまだ土曜日だけは早く帰宅することもあった為、
私は午前中は家事に勤しみ、
午後は旦那の帰宅を心待ちにしていた。
しかし3時を過ぎても旦那は帰ってこない。
その1週間前に借りたDVDをその日のうちに返さなくては
いけなかったので
旦那が帰ってきたらそれを口実に一緒に外に出て
また適当にどこかお店に寄ったり
ついでに外食してきたりして過ごそうと考えていた。
しかし旦那は待てど暮らせど帰ってこない。
5時過ぎてようやく旦那から電話があった。
「あぁ・・!やっと帰ってくる・・!」と思ったら
「まだ帰れない」という電話だった。
「帰りは何時になるかわからない」と。
その時の絶望感に似た気持ちを今でもよく覚えている。
私はショックを受けながらもとりあえずDVDだけは返してこないと、
と思い、レンタルビデオ屋に1人で車で返しに行くことにした。
辺りはもう真っ暗になっていたので
レンタルビデオ屋までの道中、車の中で好きな女性アーティストの歌を
大きな口を開けて熱唱していたら、
段々楽しくなってきてしまい、
レンタルビデオ屋に直接行くのはやめて
ちょっと遠回りしてから行くことにした。
好きな曲をかけ、運転しながら大きな声で歌った。
楽しかった。
そしてレンタルビデオ屋でDVDを返し、
そこに併設している本屋さんで雑誌を立ち読みした。
「そうだ!こんなに気持ちが落ち込んでしまった夜なんだから、
たまには雑誌の一冊も買ったっていいじゃない!」と
思いつき、私は数年ぶりに女性ファッション誌を買った。
600円だった。
当時の私はその600円を出すのも惜しんで
自分が何が欲しいのかももうわからなくなっていた状態だった。
旦那は何時に帰ってくるかわからないと言っていたのを
もう夜中まで帰ってこないという風に勝手に解釈していたので
帰りにコンビニで自分用の鍋焼きうどんを買って帰った。
そんな風に自分だけのご飯を1人で暗くなってから
コンビニで買う、なんていうことすら結婚して初めて
した行動だった。
帰ってきてひたすらファッション誌を読んだ。
心が躍った。
楽しかった。
そこへ旦那が帰ってきた。
たぶん7時くらいだったと思う。
その時私はなんと「え・・・もう帰ってきたの?」と
思ってしまったのだった。
あんなに帰りを心待ちにして一緒にどこかへ出かけたくて
それでも帰ってこないのでしかたなく一人で出かけて行った。
が、好きな歌を大きな声で歌い、好きな雑誌を買って、
好きなご飯を買って帰ってきて、久しぶりに読んだ雑誌を
読んでいるのが楽しくて楽しくて、
そんな楽しい充実した時間を
ちょっと旦那に邪魔されたような、
そんな気持ちになったのだった。
いや、正確に言えばもっと前から一緒に過ごすことが辛かった。
その原因が最近少しづつわかってきた。
私は旦那に合わせて生きていた。
旦那の意見に従って生きてきたと言っても過言ではない
かもしれない。
その根本は、独身時代に自分がもう社会で働くことに疲れてしまい、
結婚して仕事を辞めたあとは
「あとはもうこの人にだけついていけばいい」と
思ったことにあると思う。
「あとはもうこの人の機嫌を取り、この人からの寵愛を受けて、
この人に世の中のいろいろな辛いことから守ってもらおう」
そんな風に思って結婚した。
今思うと信じられない話だけど、
結婚してから最初の5,6年の間、
私は自分一人で、自分の例えば洋服などの個人的な買い物を
したことがなかった。
いつも旦那と一緒に出向き、自分がどんな洋服が着たいのかは
さておき、旦那がどれだけその洋服を気に入ったかで
買うかどうかを決めていた。
旦那が気に入りそうな(女性に着させたいと思っているような)
洋服をいつも見つけて
それを試着し、旦那が「可愛い」と言ってくれたものを買っていた。
そこに自分の意思はなかった。
旦那にどれだけ自分が可愛がられて、愛されるかが問題だった。
それは洋服だけのことじゃなくて
生活全般において
私は旦那にすべて合わせて生きていた。
家を建てた時も、
外装や外構などのほとんどは旦那の趣味に合わせた。
唯一リビングだけは自分の意見を通させてもらった。
それも本当は旦那の意見で進められていたものを
どうしても納得できず、
でも「私はこうしたい!」と強く出ることもできず、
私が一晩悩んで眠れなかったということがあった為、
旦那が
「そんな風になってしまうなら、じゃあSARAの良いようにしていい」と
折れてくれた、という感じだった。
要するに、一晩眠れなかったというくらいのものがなければ
私は自分の意見すら旦那に訴えることができなかった。
結婚して7年目くらいのころ、
旦那がそれまでの仕事を辞めて、新たな会社に入ることが
一つのあるきっかけとなった。
(ちょっと話が長くなってしまいますが
自分の記録として、
そして自分の気持ちを整理したいのもあり、
今日はそこまでの話をここでちょっと話させてください。)
それまで土日休みだった旦那だが、
その土日も私が主導権を握ることはほとんどなく、
ただひたすら旦那が行きたい所へ私が一緒について行く、
という形がほとんどだった。
しかし当時は私は自分がどこに行きたくて
どんなことがしたいかもわからなかったので
旦那が行きたいところへついて行くことで
自分もそれなりの気分転換ができていた。
が、仕事が変わったことで旦那の休みが日曜日しかなくなり、
それ以外の日も朝早くから夜遅くの勤務になったことで
旦那も唯一休みである日曜日には
それまでのように「どこ行こう、ここ行こう」と
あまり言わなくなった。
そこで私は「もうこれまでのように旦那にくっついてあちこち行くような
気分転換はできないから、これからは平日に1人でなるべく気分転換
するようにして、旦那の休みは旦那を休ませてあげないと」と思ったことが
結婚して初めて自分の中に芽生えた「自立」だった。
しかしそう思ったところですぐに行動には移せなかった。
今でも良く覚えているある一日がある。
それは旦那が転職して最初のころのある土曜日、
私は一週間旦那がほとんど家にいないという日々を過ごし、
寂しかったり、旦那とどこかへ行きたいという欲求がピークに達していた。
その時はまだ土曜日だけは早く帰宅することもあった為、
私は午前中は家事に勤しみ、
午後は旦那の帰宅を心待ちにしていた。
しかし3時を過ぎても旦那は帰ってこない。
その1週間前に借りたDVDをその日のうちに返さなくては
いけなかったので
旦那が帰ってきたらそれを口実に一緒に外に出て
また適当にどこかお店に寄ったり
ついでに外食してきたりして過ごそうと考えていた。
しかし旦那は待てど暮らせど帰ってこない。
5時過ぎてようやく旦那から電話があった。
「あぁ・・!やっと帰ってくる・・!」と思ったら
「まだ帰れない」という電話だった。
「帰りは何時になるかわからない」と。
その時の絶望感に似た気持ちを今でもよく覚えている。
私はショックを受けながらもとりあえずDVDだけは返してこないと、
と思い、レンタルビデオ屋に1人で車で返しに行くことにした。
辺りはもう真っ暗になっていたので
レンタルビデオ屋までの道中、車の中で好きな女性アーティストの歌を
大きな口を開けて熱唱していたら、
段々楽しくなってきてしまい、
レンタルビデオ屋に直接行くのはやめて
ちょっと遠回りしてから行くことにした。
好きな曲をかけ、運転しながら大きな声で歌った。
楽しかった。
そしてレンタルビデオ屋でDVDを返し、
そこに併設している本屋さんで雑誌を立ち読みした。
「そうだ!こんなに気持ちが落ち込んでしまった夜なんだから、
たまには雑誌の一冊も買ったっていいじゃない!」と
思いつき、私は数年ぶりに女性ファッション誌を買った。
600円だった。
当時の私はその600円を出すのも惜しんで
自分が何が欲しいのかももうわからなくなっていた状態だった。
旦那は何時に帰ってくるかわからないと言っていたのを
もう夜中まで帰ってこないという風に勝手に解釈していたので
帰りにコンビニで自分用の鍋焼きうどんを買って帰った。
そんな風に自分だけのご飯を1人で暗くなってから
コンビニで買う、なんていうことすら結婚して初めて
した行動だった。
帰ってきてひたすらファッション誌を読んだ。
心が躍った。
楽しかった。
そこへ旦那が帰ってきた。
たぶん7時くらいだったと思う。
その時私はなんと「え・・・もう帰ってきたの?」と
思ってしまったのだった。
あんなに帰りを心待ちにして一緒にどこかへ出かけたくて
それでも帰ってこないのでしかたなく一人で出かけて行った。
が、好きな歌を大きな声で歌い、好きな雑誌を買って、
好きなご飯を買って帰ってきて、久しぶりに読んだ雑誌を
読んでいるのが楽しくて楽しくて、
そんな楽しい充実した時間を
ちょっと旦那に邪魔されたような、
そんな気持ちになったのだった。