眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

集中練習

2017年11月28日 | Weblog


明日本番の名古屋音楽大学オケの集中練習。
約1か月前から練習が始まり明日本番。
ブルックナー、ベルク、ドビュッシーと名曲です。
明日しらかわホール18時半本番です。

先日、身体を鳴らす事について書いた。
実際身体からは音は出ないし、振動体ほどでもない。
今年から名古屋音大に就任したトランペット講師の上田仁先生が学生オケの中で吹くことがある。
彼の演奏はとても素晴らしく学生にも為になっている。
この彼の素晴らしさというのはなにか分析してみた。
もちろん彼の音色もテクニックも申し分ないと思うが明らかに学生と違うところは楽器の鳴らし方である。
上田先生には吹奏楽の中でも吹いてもらうことがあるが、生徒達は彼の響きに包まれとても吹きやすそう、あたかも生徒達がその音を鳴らしてるかのような錯覚にも陥る時がある。
学生の場合トランペットから音が聴こえる。上田先生の場合、どこから音が出ているかわからないくらいの響きをもち相当な倍音を発しているようである。
トランペットの1番奏者は吹奏楽もオケも一瞬で変化する程の大きな影響力を持つ。
長年プロの世界で(現在も)培った音の響き、無理のない奏法、バンドを変える影響力、他の楽器との絡み合いなど、言葉でいくらいうよりもそこに答えが丸見えなので学生達は全て盗みまくって欲しい。
人の演奏を多く盗み、自分の中で消化し、自分がそれを再現すること。
そしてそれが少しでもモノになれば忘れないということだ。
学生は上手くなるのは早いが、忘れるのも早い!



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