午前午後、名古屋音大で前期の実技試験で木管楽器を審査。
聴いていると曲を良く理解しいい表情で演奏してる生徒、音符をダラダラとカマボコ状に並べている生徒。奏法やリードが上手く合わずいい音楽やろうとしてるのにそこまで伝わらない生徒、課題が色々あると思う。
その音楽の場面が重いか?軽いか?明るいか?軽いか?を感じるだけでも音楽も響かせ方も表情も簡単に変わってくると思うのだがそんな難しい事ではないはずだが。
夕方から名音大主催で名古屋フィル首席オーボエ奏者の山本さんのダブルリードメイキング公開講座を行いました。
大学ではオーボエのリードを削る機械を何台か購入しまして、その使い方を実際に作りながらレクチャーしてもらいました。
丸材をカマボコ板にしたものから何台かのマシーンを使い削る手順があり、さらにチューブを繋げ、糸を巻き、ニスを塗り固め、先端を削る最後の手作業は本当に繊細。
オケでも吹奏楽でもオーボエにはソロが多い。
業界用語で云う所謂美味しいソロは最終的にオーボエがさらっていく事が多い。
作曲家は素敵なソロを独特の美しく儚く哀しい音色のオーボエに任せるのだ。
その美しい音色を奏でる為にはこの様な準備と膨大な作業が必要なのだ。
僕達シングルリードはまずリードの箱を開けて1枚1枚プラスティックケースから出してペロッと舐めて吹くだけの作業。
10枚あれば良いものと良くなるだろうものと合わないものに選別しリードケースに入れる作業。
時にダブルリードの方々が使うナイフでリードを左右対象に調整するがそんな大した作業でもない。
我々シングルリードはオーボエの100分の1くらいしか労力を使っていないだろうな。合掌
夜はザ・キノシタで遅い夕食。
常連のお客さんに頂いた笹カマボコが絶品。
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