眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

迷彩服を着たプロ集団

2020年12月04日 | Weblog




今日は完全オフ日だが、大学で自主練。
午前中クラリネットの門下生(4年生K永)が自衛隊音楽隊の合格採用の知らせ。
昼過ぎにK永と山形の音楽隊に入隊している卒業生(I田)が橋本研究室へ遊びに来た。
K永はI田先輩から仕事内容や待遇面など詳しく教えてもらったり、これからの夢などワクワクするような話も聞かせてもらっていた。

私が大学4年生になった頃だったろうか、大学の就職課から呼び出され「橋本、お前、自衛隊音楽隊の幹部候補生にならないか?」と声をかけてもらった事がある。
私はどうしてもオケに入りたい旨を伝え、お断りすると「これはとても良い話だぞ、そんな難しい夢を見るな」と。
その時はチキショウと思ったが、今思えばオケマンになるには相当難しい世界なんだぞと就職課の職員さんも親心で教えてくれてたのかとも思う。
そもそもその頃は全ての自衛隊に音楽隊があり、指揮者を担う幹部という者の存在さえ知らなかったのである。

今では陸海空も音楽隊はそんな紹介なんぞで入れるようなものではなく、実技オーディションや適性検査、面接を経て、選ばれし者達が半年間の体力や音楽などの研修期間を経て、全国各地の希望の部隊へ配属される。
終身雇用、年間の色々な演奏業務を遂行し公務員の給料と待遇、独身では寮、食費など全て支給、人間関係さえうまくいけばいい職場である。
好きな吹奏楽で楽器が吹けて飯が食える迷彩服を着たプロ集団である。
今まで門下生10人各音楽隊に入隊し、2人は人間関係や芸能界に入る為に辞めてしまったが8人はなんとか元気に業務遂行している事だろう。
今日一緒に付いてきた山形駐屯地のI田もその1人。
このコロナ禍の中、本番がなく4月からずっと自主練だそうだ。それでも給料が下がらないのだから安定した職業なんだろうな。

大学時代就職課に呼び出された話に戻るが、その時に結局断ったが、同級生でクラリネットのS賀君は真面目で体力も気力もありますから、彼を推薦します!と無責任にも彼に託した。
そんなS賀君、苦労して色んな部隊の隊長を務め、彼の人の良さ真面目さ人望厚くどんどん偉くなり、今では並の音楽隊員の話では雲の上の存在だという事。
時々彼とLINEでお互いの生存確認し合う仲だが今も元気で頑張っている様子。

研究室でK永、I田と語り合い帰宅すると昨年音楽隊に入隊できず1年間就職浪人をしていたクラリネットS田から採用通知が来たとまた嬉しいニュース。

今日はいい一日になった。



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