午前中は家でゆっくりして午後は広響のクラリネットオーディションを受ける名古屋音楽大学の生徒のレッスンをみっちり。
結局はオケスタなんだな。
せっかくモーツァルトのコンチェルトをいい感じで吹いてもオケスタを完璧にこなさないとな。
大学生の頃、山本正治先生のレッスンを受けていた頃、オケスタを良くみていただいた。
田園1楽章の「ミーファ.ラ.ソーファミ レ・ソ」の2小節で1時間。
1000本ノックではないが完璧に何度も何度も吹いては「違う」吹いては「違う」
たまに「そう!それ!」と言われてもさっきの良かったのを覚えてなかったり。
昔の先生は今の我々みたいにすぐ答えをくれなかったなぁ〜。
まぁ、そもそも音楽に正解はないけれど、オケ中で吹かないとわからないタイミングだったり音色感だったりダイナミクス、アーティキュレーション、他の楽器とのバランスだったり。
学生時代はオケ曲のレパートリーの経験が無いので何とかやり始めたのが、CDに合わせて吹くこと。
国によるピッチの違いでウィーンpoと合わせると自分のピッチが低く、アメリカのオケだと高くなる。
ピッチは何とか我慢しながらオケのカラオケに合わせる。
1番ここで気づくのがテンポ。
所謂、世界標準のテンポ。大体この曲はこのくらいのテンポが適度だということ。
ごくたまに恐ろしいほど遅かったり、または速かったりする指揮者もいるが、大体この曲のテンポはこれくらいかなということがわかる。
所謂、世界標準のテンポ。大体この曲はこのくらいのテンポが適度だということ。
ごくたまに恐ろしいほど遅かったり、または速かったりする指揮者もいるが、大体この曲のテンポはこれくらいかなということがわかる。
そうこうしてるうちに次第にオケの音が鮮明に聴こえてくるようになり、タイミングも何を聴けば取りやすいか、バランスはこのくらいというのが何となく分かるようになってくる。
オケスタは単旋律だが、その周りにはハーモニーがありキザミがありフレーズがある。
次第に単旋律が生きてきて、聴こえもしないオケの音が聴こえてくる。
時にビックウェーブが!
オーディションでオケスタを演奏したらオケマンからそうそう!そうなんだよな〜と共感してもらえるようになるべし!
答えをすぐ貰おうとする学生達よ!
深く考えることで何かしらの扉が開く!
プロオケを狙う学生達よ!
あの手この手でオケスタを制せよ!
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