眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

身体を鳴らす

2017年11月25日 | Weblog
朝早く新大阪を出発し広島へ。
エリザベト音楽大学でレッスン。
1.2年生の音色が随分良くなってきた。
普段から奏法、リード、音のイメージの事を何度も何度も繰り返し言ってきたからだろう。
音は急には良くならない。
いいリードを付けた所で一時はいい音色になるがそれはリードのおかげ。
いいリードを自分で見つけいい奏法とイメージで初めて自分の音色ができる。
オケマンが長い年月をかけて出来上がる音は一発の音でも感動する。
苦悩してやっと出来上がった年輪の音である。

特に冬場は寒いから身体が固まりやすい。
喉の開きにも影響してくる。
リードと下唇のあたる場所、いかにリードの振動を止め過ぎない丁度良いプレスを見つける事も大事だ。
リード楽器はややもするとリードが100パーセント音色のせいに思われやすい。
確かにいいリードはとても大事であるが、クラリネットを演奏する事を100頭分するとリードはそのうちの1。
後の99は奏法、特に身体の使い方一つ一つクリアしていくことが大事である。
そのあたりはピッチャーの投球フォームと同じ事が言えるであろう。

クラリネットとサックスは楽器の中で唯一、歯が直接あたっている楽器である。
つまり骨伝導により身体全体の骨まで振動する楽器という事であり、身体も振動を感じやすいという事だ。
身体を鳴らす。その身体を慣らせる。

一昨日、ヤマハアトリエ東京でレジスターキィを金メッキ(ピンクゴールド)にしただけで鳴り方が大きく変わった。
下管までより響く。全キィをピンクゴールド化に検討中。
これも音色を良くする事の1つ。


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