眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

佐倉友章先生

2010年06月06日 | Weblog
讃岐(香川県)の名産はうどんとクラリネット奏者とよく言われる。
大学で上京した時、クラリネットの先生達から「君も讃岐人かね」とよく言われた。
あるお方の影響である。
元香川大学教授・クラリネット奏者の佐倉友章先生。
佐倉先生のお弟子さんが僕の先生(山崎、石川)で、僕等は佐倉先生の孫弟子にあたり、
弟子.孫弟子と沢山のプロのクラリネット奏者を育ててこられた。

直接、佐倉先生に習ったことはないが、はじめてお会いしたのが高校一年生、
地元のソロのコンクールで入賞した時、審査をしていた佐倉先生が
「眞介、楽器もって来てもう一回なんか吹いてみい」と言われ、
その場で吹いたが緊張のあまりボロボロになった。

大学時代、プロになっても、ドイツ留学から帰った直後ヤマハ高松店で演奏会をやらせてもらった時も、
今のワシの生きがいなんやと、一番前の席を陣取ってビデオカメラを回してくださったり
なにかと目に掛けてもらった。

小学校の時、地元のテレビ局で演奏するフランス帰りの佐倉先生の演奏を観て聴いて
クラリネットを始めるきっかけとなる。
また沢山のクラリネット奏者を育てただけでなく他楽器のプレイヤーまで影響を与え
どこへ行っても佐倉の孫なのか~と親しまれる。

その佐倉先生が昨晩お亡くなりになった。
人はいつかそうなると思っていても悲しくて残念だ。
地元の往年のスターは本当に星になってしまいました。

佐倉先生にはじめて出会った時と同じ蓮色のTシャツを着て小倉へ仕事に向かった。