眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

謝恩会

2010年03月08日 | Weblog
エリザベト音大卒業生主催による謝恩会。橋本門下からはN村とI田の2人が卒業。女生徒は華やかな着物やドレス、男子はパリッとしたスーツ姿。大人の表情の彼らは逞しさを感じる。

会の中で「先生と生徒がお互いの思い出話しをみんなの前で語るコーナー」を「橋本先生どうぞ~」と1番最初に当てられた。2人の思い出でこの時はこんなことがあった!みたいなピンポイントで覚えてる思い出はほとんどないがとにかくこの4年間いろんな事(音楽、大学、仕事、社会、仲間、遊び、恋愛、将来・・・)を話した。今日の舞台上ではアルコールのマヒもあり「はなむけの言葉」として大したフレーズが贈れなかったが。

帰りのタクシーの中で2人と初めて出会った頃を思い出す。I田さんは「先生みたいにプロのクラリネット奏者になりたいんです~」と瞳をキラキラ輝かせてRoseのエチュードをパリッと吹いていたこと、後にコンクールで入賞までするが将来の不安から就きたい職を転々と変え、この6月にママになる。N村君は田舎から出てきた学ラン着たお芋さんみたいな子が「僕はプロのクラ奏者は目指してません。学校の先生になりたいんです!」と、後に現役で中学校正教員の職を掴み取る。

彼ら卒業生は言う「この大学4年間はあっという間の時間でした」。たぶんそうなんだろう。自分も学生の頃そうだったから。22才の4年間はまだ生きてきた人生の5分の1ちょっと、物理的には僕と同じ4年間でもはるかに時間の流れが違いすぎる。彼らはまだまだ若い、そして僕もまだ若い、お互い後悔のない人生を送りたい。