二つあるいはそれ以上あって一つの用を足すという道具があります。はさみは一つで役に立ちますが、たとえば鉄砲。鉄砲だけあったって役に立ちません。せいぜいそれで人をぶん殴るくらいです。デジカメは電池が切れたら全然役に立たない。
そういうものはいくらでもありますね。そういう道具は、確かに便利ですがあまり好きでありません。
こういうすごい機械だってそうですね。ミサイルがなかったら、ただのうるさいもの。車もガソリンが無くなったら本当に邪魔っ気なものになってしまいます。高度なレベルの道具機械は、みんないくつかの要素が満足行くようになって初めて機能を発揮するというわけです。
私が言いたいのは電子ブックです。つまりiPadのようなものです。本ならページを開けば読める。ですが、ipadにしてしまったら、電気が無けりゃ読めない。電池は使い切りやすい。どうも不安材料の上に立っての機能のような気がします。なんか、そういうものが流行ってきて嫌な予感がします。本の文化が滅びるような気がしてならないのです。
そんな話からはじまりましたが、このところ不満なのはこいつなのです。もうこの二三年困っていることがあるんです。実はこれのリモコンを無くしてしまったのです。
小さいのです。「 これは小さくて無くしやすいから、きちんとしまって置かなくてはならないぞ。」 と思ってどこかに仕舞ったっきりなのです。その何処に仕舞ったかが分からなくなっちゃったんです。思わなきゃ良かった。でも、思ってしまったんです。それは覚えているんですが、肝心のしまい込んだ場所が・・・・。どなたか知りませんか?
いやもう不便なこと。高いところにあるので、なかなか手が届かない。それでアンプとか照明のリモコンを使ってボッチを押しています。押すとスイッチが入りますが、温度調節ができない。風量も加減できない。上下の風の方向だけは出来ます。手で押さえちゃいますから。
暖房に入らないだけが救いでした。夏に暖房のスイッチが入ってしまったら、自分で自分を拷問にかけているようなものです。
入れてもらえるのをただひたすらに待つ。待つことだけが人生なのです。そして入れてもらったら次はご飯。これをくれるまでひたすら鳴きまくりねだるのです。それが私の手なのです。
キビなんですが、これ全部が勝手に芽をだしたものです。毎年、作るのをやめようと思っているのですが、それじゃ困るとばかりにこぼれた実から勝手に芽が出てくるんです。
もう、こうなったら食べられる大きな雑草みたいなものです。
それが、実ってきました。小っちゃなつぶつぶです。これを穂ごと刈り取って揉み揉みしながら脱穀し、殻を飛ばします。すると実だけ取れるという単純な仕組み。面倒です。できれば避けたいので種をまかないのですが。出てくるんです。出ればもったいないから育てちゃう。
実ってきたらさっそく忙しい雀がやってきました。ほっておいたら空っぽの穂だけがツンツンツンと立ったっきりになり、通る人みんなの笑いもの。
それで防鳥ネットで上の部分だけ覆ってみました。幸いネットは長くてほとんどカバーできました。雀はこれに引っかかると命取りになるのを知ってか、全然来なくなりました。普通のネットではだめです。平気で来ますからね。ひっかかったら焼き鳥です。スズメ焼きです。ヒッヒッヒ。どんどん来てね。
ほとんどかすみ網に近いんでしょうね。色を塗ってかすみ網でなくしているだけなのかなと思うことがあります。
廃 句
雀らよ来るなら来てみろ焼き鳥だ
台風はいったいどこまで行ったやら
台風よいいかげんにしたまえな
このところ災害続きのこの列島
いじめても我らはすぐに立ち上がる