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医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

「頭頂部付近がピカッと反応」 プロ棋士のひらめきはここにあった=理化学研究所、富士通、日本将棋連盟

2008年07月10日 | 心のしくみ
 将棋のプロ棋士は、局面を認識するときに一般人とは異なる特有の脳活動が現れることが、理化学研究所と富士通、日本将棋連盟の共同研究で分かった。大脳の頭頂葉の一部が活発化するほか、記憶などに関係する脳波が素早く出現する。盤面から瞬時に最善手を判断するプロ棋士の“直感”を、科学的に解明する糸口になりそうだ。東京都内で開催中の日本神経科学大会で10日発表する。

 理研脳科学総合研究センターは、プロ棋士11人(7~4段)に将棋の盤面を次々に見せ、局面が変化したかどうかを瞬時に判断してもらう実験を行った。脳の神経細胞の活動を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で測定したところ、頭頂葉の頭頂連合野という領域の後ろの部分(背内側部)がピンポイントで活発化することを突き止めた。

 頭頂連合野は空間認識などに関係しているが、背内側部の役割は分かっていなかった。チェスの盤面や人の顔など将棋とは無関係の画像を見たときや、将棋の初級者では活発化しないことから、プロ棋士の「脳のツボ」といえそうだ。

[msn産経ニュース 2008年07月10日]
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080710/acd0807100038001-n1.htm


プロ棋士の「ひらめき」を共同研究=理化学研究所、富士通
http://blog.goo.ne.jp/cinogi/e/6dde0772aaa62e8e44839ba7f2771171
昨年の記事↑から1年、中間発表ですね。小脳の働き(仮説)はまだ分からなかったのでしょうか。
それにしても「ひらめき」なかなか降りてきてくれないんですよね。

積水メディカル、新薬候補検証で米市場に進出

2008年07月10日 | 創薬
 積水化学工業の医療関連子会社、積水メディカル(東京・中央)は9日、新薬候補物質の試験会社、米ゼノテック(カンザス州)を月内に買収すると発表した。買収金額は数十億円程度とみられ、動物や細胞を使って新薬候補物質の効き目を検証するサービスを米国で展開する。積水は同分野の国内首位。買収を通じて米国市場に本格参入する。
 積水が手掛けるのは臨床試験(治験)でヒトへの投与を始める前に行う薬物動態試験。新薬候補として見込める化合物の効き目を実験動物や細胞を使って評価する。積水は2006年に第一化学薬品を買収し同事業に進出。マウスを使う試験に強く、国内売上高は08年3月期で年39億円で国内首位という。


[NIKKEI NET/日本経済新聞 2008年07月10日]
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008070908281h1

インフルエンザ新薬に道?ウイルス増殖の仕組み発見=東京大学医科学研究所

2008年07月10日 | 創薬
 インフルエンザウイルスが人の細胞に感染して増えるために欠かせない複数のたんぱく質を、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス感染)らのグループが突き止めた。新薬の開発に道を開く成果として注目されそうだ。10日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。

 ウイルスは感染した細胞がもともと持っているたんぱく質を利用して増殖している。しかし、インフルエンザの場合、どんなたんぱく質がかかわっているかはほとんどわかっていなかった。

 ショウジョウバエの細胞に感染するように遺伝子を改変したインフルエンザウイルスを作製。細胞のどのたんぱく質が増殖にかかわっているかを調べた。

 すると、人と共通して持っているたんぱく質のうち、エネルギーを生み出したり、細胞の呼吸を助けたり、リボ核酸(RNA)の輸送にかかわったりする三つのたんぱく質の働きを抑えると、ウイルスが増殖できないことがわかった。

 現在、インフルエンザの治療薬として使われているタミフルは、すでに薬が効かない耐性ウイルスが報告されている。河岡教授は「今回特定したたんぱく質とウイルスの相互作用を抑えることができれば、新しい薬や治療法の開発につながる」と話している。

[朝日新聞 2008年07月10日]
http://www.asahi.com/science/update/0710/TKY200807100163.html

インフルエンザ新薬に道?ウイルス増殖の仕組み発見=東京大学医科学研究所

2008年07月10日 | 蛋白質
 インフルエンザウイルスが人の細胞に感染して増えるために欠かせない複数のたんぱく質を、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス感染)らのグループが突き止めた。新薬の開発に道を開く成果として注目されそうだ。10日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。

 ウイルスは感染した細胞がもともと持っているたんぱく質を利用して増殖している。しかし、インフルエンザの場合、どんなたんぱく質がかかわっているかはほとんどわかっていなかった。

 ショウジョウバエの細胞に感染するように遺伝子を改変したインフルエンザウイルスを作製。細胞のどのたんぱく質が増殖にかかわっているかを調べた。

 すると、人と共通して持っているたんぱく質のうち、エネルギーを生み出したり、細胞の呼吸を助けたり、リボ核酸(RNA)の輸送にかかわったりする三つのたんぱく質の働きを抑えると、ウイルスが増殖できないことがわかった。

 現在、インフルエンザの治療薬として使われているタミフルは、すでに薬が効かない耐性ウイルスが報告されている。河岡教授は「今回特定したたんぱく質とウイルスの相互作用を抑えることができれば、新しい薬や治療法の開発につながる」と話している。

[朝日新聞 2008年07月10日]
http://www.asahi.com/science/update/0710/TKY200807100163.html